掲載日:2025年10月29日 プロが造るカスタム
取材協力/Jam Master Motor Build
取材・写真・文/ガスグラフィックス

現在、ハーレー・ダビッドソンのカスタムシーンで活躍するJMバガーズ。そこに至る基礎は、ジャム・マスター・モータービルドとして、ビッグスクーターで築いていた。同店は、ヤマハ・マグザムを得意とするプロショップとして知られていたが、実はこのようにホンダ・フォルツァも手掛けた実績がある。しかも、純正とのバランスを追求し、ローコストでラグジュアリーを目指すというテーマであったことが新鮮でもある。
このフォルツァの特徴は、エアロはフロントとリアスポイラーの2点のみしか装着せず、かつメッキパーツをできるだけ使用していないことにある。ハンドル周り、ホイール、内外装といった箇所は基本的に純正のまま。ジャムのオリジナル張り替えシートも含めて、外装色のブラックに似合うよう、シンプルでシックな雰囲気に仕上げていることがポイントだ。個性を演出するために存在感を誇示するワンオフマフラーと、さりげなくエアサスを導入していることも重要。

限られた予算の中で、ユーザーが目指すスタイルをどのように追求するか? カスタムに魅了されたユーザーにとっては永遠のテーマでもあるが、それを解決するたくさんの答えは、やはりプロショップにある。純正の良さを見出し、カスタムとのバランスを見極めて形にする。それを具現化したこのホンダ・フォルツァは、ブームが沈静化しかなり時間が経過した今だからこそ、忘れてはならない1台であると思う。

フロントはバイト(現ホンダドリーム八王子)の人気商品を使用。正規ディーラーならではの、ヘッドライトの形状を変えることなく、ボリューミーな立体感で話題となったエアロだ。

派手さよりもスポーティ感が漂うリアスポイラーは、VIPオキナワ製。定番に頼らないパーツチョイスは、ジャムならでは。

2種類の表皮を使ったオリジナル張り替えシート。ブラックの車体に似合うように、乗り心地も含めてシンプルにまとめたデザインが特徴。

極太サイレンサーに、スラッシュカットされたマフラーエンド。そして、大迫力のカチアゲスタイルは、ジャムのワンオフ品。サイズが大きいだけに、サイレンサー本体やステーの仕上げにこだわった逸品だ。

ハンドル周りは、スイッチボックス、グリップ、ミラーを変更。このライトなスタイルとは対照的に、インナーにエアサスなどの各種スイッチが装着されているのが興味深い。








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