掲載日:2025年05月13日 プロが造るカスタム
取材協力/S.C.FACTORY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
リアに4輪ホイールを装着するために生み出されたカスタムテクニック。それが、スズキ・スカイウェイブ(CJ43)用エンジンへの交換だった。このスカイウェイブだけが、クルマと似た構造である3穴ボルトによる片持ち式を採用していた。それをヒントに、3穴ボルトを4穴ボルトに変換するハブを製作。それを使用することで、4輪ホイールを装着するというテクニックが生まれたのだ。しかし、機械的にはこれでリアの太足化は実現できたが、他車の電気回路を使って、スズキ・スカイウェイブのエンジンを制御しなければいけないという問題が発生。それを解決しやすい車両がヤマハ・マジェスティだったため、このテクニックはマジェスティの独壇場となった。
この現象に真っ向から勝負したのが、S.C.FACTORY(エスシーファクトリー)の代表、緒方さんだった。当時、誰も挑戦しなかったホンダ・フォルツァへのエンジンスワップの技術を習得。電装系の問題をクリアして、MF08フォルツァとCJ43スカイウェイブによる太足フォルツァを、この世に生み出したのだった。同店の強みは、4輪モータースポーツで鍛えたエンジニアリングを基礎とした、独自の技術とセンスにある。それを活かして、オリジナルエアロを商品化しつつ、自社製ワンオフマフラーといった定番テクニックと共に、電装カスタムも含めてトータルで仕上げる技術力に定評があるのだ。
なお同店は一度、業務を休止していた時期がある。しかし、2022年11月より正式に復活し、現在は精力的に活動を続けている。日常の情報は、インスタグラム(@s.c.factory_atc2)にて更新中。S.C.FACTORY、第二章(act2)の活躍に注目だ!
フロントフェイスはS.C.ファクトリーオリジナルのチョップフェイスを装着。ヘッドライトの目尻の繊細なラインや、各部のエッジが美しい。
マフラーは、オリジナルサイレンサーを使用した同店のワンオフによるもの。車両全体のスタイルに合わせて、均整の取れたサイズ感を目指した。
フロントディスクローターは、定番のガルファーに変更。当時大人気だったデイトナのメッキキャリパーで、ブレーキまわりをドレスアップ。
メーター周りは純正の面影が無いくらい、加工されていてスッキリ。ベースにカーボンを活用し、左からモニター、タコメーター、燃料計をセット。
純正のキースイッチを右グローブボックスへと移設し、空いた場所に電圧計をセット。エンジンスワップだけではなく、このような小技もS.C.ファクトリーの強みだ。
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