掲載日:2024年05月08日 プロが造るカスタム
取材協力/Bike Shop Clean 取材・写真・文/ガスグラフィックス
初心者向けのカスタム入門として、抑えておきたい基本はローダウン。そして、フロントフェイスへのエアロ装着とマフラー交換という3か所だ。細かいことを上げるとキリが無いが、この3点を抑えておけば、カスタムをしたという満足感は充分得られるだろう。今回は、その基本を抑えつつ、メッキパーツや外装ペイントなどを追加することで、初級応用編と言えるような雰囲気を持つヤマハ マグザムをご紹介。
この車両を手掛けたのは、千葉県にあるバイクショップクリーン。元々正規ディーラー店だったこともあり、同店は正統派スタイルを得意としていた。このマグザムも、ローダウンは僅か。ヘッドライトやウインカー、テールランプといった灯火類の確保はもちろん、バックミラーも一般的な視認性の高い製品を活用。ドレスアップした部分は、フロントフェイスの装着、インナーオールペン、シートの交換や各部メッキパーツの追加で、初心者でも乗りやすく、かつ予算としても手の届きやすい範疇に留めた、お手本カスタムである。
この車両が製作された当時は、スクーターブームの最中だったため、このマグザムのような車両はあまり注目を集めなかったというのも事実。しかし、時間の経過と共に業界の状況も大きく変化していることは間違いなく、今は昔以上に、スクーターの世界へと足を踏み入れる、ライトユーザーの存在がより重要視されているのだ。スクーターの魅力に取りつかれたビギナーの皆さんは、ぜひこのマグザムを参考にしてほしい。ハードカスタムへのステップは、ここから始まっているのだ。
ノーマルの大柄な一眼ヘッドライトを、二分割デザインに変貌させるフェイスデザイン。様々なエアロメーカーが挑戦したこの二眼フェイスだが、この製品はヘッドライトレンズをできるだけ邪魔しないような作りが特徴だ。
マフラーはデビルを装着。サイレンサーエンドやマフラー固定用のバンド、そしてデビルのロゴの赤色も含めて車体同色としたことで、統一感が生まれている。
ハンドルバーを中心に、オールメッキ化が施されたハンドル回り。常に乗り手の視覚に入ってくるため、徹底すればよりカスタム感が強調される。ローダウン、フェイス、マフラーの次に手を入れたい部分ではある。
インナーをシルバーにペイント。塗装はそれなりに予算が必要なため、初心者にはハードルが高い。この車両はスピーカーを後付けしていることもあり、そのための加工が必要だったことから、その流れでインナー部も塗装したと思われる。
ノーマルのアンダーカウルにLEDスポットが装着されている。これも外装加工が必要なカスタムのため、決してビギナー向けではない。しかし、様々な段階を経て、オーディオ、電飾加工の領域に辿り着いたときに、それらと合わせて外装加工に着手することで、カスタム初級応用編へとステージアップするのだ。
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