掲載日:2022年02月23日 プロが造るカスタム
取材協力/LOTAUS
取材・写真・文/ガスグラフィックス
この企画に登場するフルカスタムは、各有名プロショップが手塩にかけて作り上げた車両ばかり。この世の中に二つと存在しない絶対唯一の車両を目指し、オーナーの思いを受け取りながら、各ショップがその技術とセンスを披露している。しかし、そのようなフルカスタムはある程度の予算を必要とするため、それがビッグスクーター初心者のカスタムへの思いを妨げる要因となってしまっているのも事実だ。
そこで、埼玉県桶川市で活動するロータスが導き出した答えが、コンプリート中古カスタム車としての販売だった。エアロといった各パーツがすでに装着され、さらにロングホイールベース加工や全塗装などが施されたいわゆる“ワンオフ”されたベース車を、コンプリート車としてユーザーに購入してもらうのだ。ここに紹介するマジェスティ(4D9)は、実際このコンプリート車として販売されたもの。フロントフェイス、サイドエアロ、リアカウル、アンダースパッツといったロータスオリジナルエアロを装着し、ワンオフによるロングホイールベース加工が施されたスタイルだった。その後、そのベースを活かしてリアへSタイヤが装着され、ハンドル回りも変更されてご覧の通りのスタイルへと変貌しているのだ。
ユーザーにとって今一番何が大切なのか? ビッグスクーターが気になる人。欲しい人はたくさんいる。でも、彼ら彼女らが望むものが簡単に手に入れることができるものではないとしたら? その想いを実現してあげるために、プロショップとして何ができるのか? ロータスが提案するこのコンプリート中古カスタム車に、その答えが秘められている。