掲載日:2021年10月06日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
ショップ創設以来、様々なラグジュアリースタイルを提案してきた大阪のゴッティ。現在は、4輪ホイールのスワップなども積極的に手掛けるが、当初は2輪ホイールのハードカスタムにこだわり、イベントだけではなくミーティングでも映える車両作りをユーザーに提案していた。ここに紹介するマジェスティ(4D9)はゴッティの2009年の作品になる。
ノーマルエンジンとリアホイールのままでロングホイールベース化すると、どうしても間延びしたスタイルが露呈されてしまう。ゴッティの鶴内さんはその貧弱さをド派手なワンオフマフラーを選択することで、圧倒的なオーラを放つラグジュアリースタイルへと変貌させた。トグロを巻くような超ロングエキゾーストパイプ。マフラーエンドはリアカウル下部に3本。雰囲気的にはスーパースポーツ風のアイデアでもあるが、これを見せるためのドレスアップテクニックとして実現したことがゴッティの真骨頂だ。
ボディ全体のグラフィックは、現在のゴッティにもそのまま通じるオリジナルデザインがこの当時から採用されているが、このマジェスティではさらにゴールドリーフ(金箔)も採用。金色に見える部分は全て余すところなくゴールドリーフが奢られている。また、この派手な外装に隠れるように張り巡らされたLEDとストロボも、同店を代表する見せ技のひとつ。こうすることで、昼も夜も、絶対に注目を集めるラグジュアリースタイルが完成したのだ。
長い時間の中でビッグスクーターのカスタムの流行り廃りはいろいろとあったが、創立当初からブレることなく、ラグジュアリースタイルの追求を初志貫徹。このこだわりが長年に渡って多くのユーザーに愛される理由なのだ。
大蛇を連想させるような動きを描くエキパイ。この取り回しやエキパイにもペイント&ゴールドリーフを貼るという発想は、誰にもマネのできないセンスだ。サイレンサーの位置も含めてこのアイデアを形にする行動力に脱帽。
フロントフェイスをはじめオーディオボードを除く各エアロはシグマスパイダー製。サイドのラグジュアリーフィンが特徴。ヘッドライト内部もボディと同系色の赤にペイントしたことで、優しそうな雰囲気を持つ4D9の眼光に、猛禽類のような鋭い目つきを獲得した。
6Pキャリパーはアルマイト加工、ホイールスポーク部はメッキ調ペイント加工。キャリパーサポートやアウターチューブ、ホイールのリムはブラックアウトしたことで統一感が強調されている。
エナメル生地を活用しつつ、ヘビ柄の型押しで悪ラグジーを表現するのもGOTTYは得意としている。レッド、ゴールド、ブラックの全体色に合わせ、面積が大きいシートをレッドとし、基本3色のカラーコーディネートをうまくまとめている。
もうひとつのゴッティの真骨頂がこの電飾技だ。LED、ストロボ、モニターによる電飾マジックは圧巻。ナイトミーティングで注目されるための技として、電飾装着ははじめの一歩となる。配色にもこだわっているため、派手だが嫌らしくない雰囲気が漂っているのも重要。
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