掲載日:2020年04月22日 プロが造るカスタム
取材協力/カスタムショップエタニティ
取材・写真・文/ガスグラフィックス
ゴールドに輝く足回りと鈍色に輝くボディのコントラストがとても印象的なこのTMAX530は、埼玉県草加市にあるエタニティによって手掛けられた車両だ。特に目を引くのが17インチのMFRホイールと、前後オーリンズをセットした足回り。ホイールをインチアップしたことで、ハイパフォーマンスラジアルタイヤの装着を可能にし、かつグリップ力に比例させてサスペンションを強化することで、スクーターとは思えないほどの、安定した走りを生み出してくれる。
実はこの車両はエタニティの代表である上田さん自身の愛車でもある。お客さんやチームとのツーリングを楽しむために、自らが望むスタイルを追求した結果、ご覧のようなスタイルが誕生したのだった。
足回り以外の部分にも目を向ければ、セパレート化されたハンドル回りはよりレーシーな印象を与え、テルミニョーニのフルエキゾーストが、これまたにくいほどTMAX530に似合っている。ボルトオンパーツとワンオフ加工によるパーツを巧みに織り交ぜて、ハイレベルなスタイルを作り上げるのは老舗ショップならでは。
なお、この車両は日本のみならず海外でも大人気。上田さん曰く「毎日、海外からの問い合わせがあります」という言葉を裏付けるように、某サイトにアップした簡単な動画が、瞬く間に1万再生を超えてしまうほど。日本のビッグスクーター文化は、間違いなく、世界中から注目度されているという事を証明しているのだ。
前後17インチ化に伴い、リアはチェーン駆動へと変更。軽量化と共に、ベルト特有の泣きも抑えられ、かつ見た目もよりレーシーに生まれ変わる。この車両のチェーンキットはエタニティのワンオフによるもの。また、スイングアームを延長しているが、この延長部分のパーツも同じくワンオフパーツにより生み出されている。
フロントフォークはヤマハYZF-R6用を流用。装着するためにトリプルツリー部分を加工して装着している。TMAXとYZF-R6では車両特性が全く異なるため、インナーカートリッジはオーリンズのTMAX用を使用し、この車両にあったフィーリングを獲得。
ゴールドに輝く鍛造ホイールはMFR製で、TMAX用として正式にラインナップされている。ラジアルマウントされたブレンボ製キャリパーや、カーボンのテルミニョーニ製サイレンサーにより、スクーターとは思えないルックスが完成した。
17インチ化と共に、世界中のTMAXユーザーの興味を集める部分がこのハンドル回り。ハリケーンから発売されているトップブリッジをベースに、バネ研製プレートを使うことでセパハン可を実現しているのだ。
外装に弥生製エアロパーツを多数使用しているが、それに伴いシートもカーボン柄を採用。こちらもエタニティによる製品で、車両全体の統一感が増すと共に、レーシーな雰囲気が強調されるのが特徴。
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