掲載日:2019年10月23日 プロが造るカスタム
取材協力/ロータス
取材・写真・文/ガスグラフィックス
前後のタイヤサイズは195/45の14インチ。つまり、タイヤ外径は530mmほど。実寸で測定したわけではないが、ここから想定すると、フロントフェイスの頂点部分まで約800mmなのではないだろうか? つまりこのマジェCは、停車時の着地スタイルでそれだけの高さしかない、究極の低さを追及しているのだ。
製作は関東を代表するショップのひとつである、バイクショップロータス。こうしたハードスタイルのカスタム製作はもちろん、ショップオリジナルのエアロパーツやハンドルなども手掛ける、ビッグスクーター界の総合カスタムショップとして、長年に渡り支持されている。
これだけの低さを実現するためにまず重要なのは、フレーム加工となる。最初に理想とする低さをイメージして、基本骨格に大胆にメスを入れることから始まり、エアサス装着による着地時の姿勢や全体の長さなどをふまえて、この究極のスタイルのためにフレームを作り上げていく作業こそが、こういったロングホイールベース加工を施したハードカスタムには、重要なポイントとなるのだ。
ビッグスクーターは、見よう見まねで製作できるほど、簡単なジャンルではない。ここに、ロータスのようなプロショップが存在する理由があるのだ。
ロータスのオリジナルエアロ、スーパーローフェイス。その名の通りの激低スタイルを獲得できる、発売以来の大人気商品。デモ車としての製作のため、この車両はヘッドライトもボディ同色のミントグリーンに彩られている。
タイヤのサイズ感から推測すると、この車両がいかに低いのかが理解できるだろう。このスタイルを実現するために、リアスポイラーやリアテール回りも大胆にカットしていることがポイントのひとつ。
ステップボード下部が地面にしっかりと着地している姿は、エアサスならではのもの。このスタイルこそが、ビッグスクーターの醍醐味だ。なお、横幅へのボリューム感を獲得できるサイドエアロも同店オリジナル商品。
究極を目指すスタイルは低さだけにあらず。この298ハンドルと呼ばれるロータスオリジナルパーツも、左右グリップ幅を298mmとした究極の絞り幅を実現。こちらもユーザーに人気の商品だ。
エキパイのパイプ径そのままで、テールエンドを製作。この大胆な作りこみはデモ車ならではだが、目立たずシンプルなデザインのため、車両全体の雰囲気を損なわない絶妙なサイズ感になっている。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!