掲載日:2017年08月16日 プロが造るカスタム
取材協力/カスタムガレージインフィネイト(TEL 072-865-2079)
取材・写真・文/ガスグラフィックス
INFINATEが得意とするフロントフェイススワップ。今回はヤマハYZF-R6用をチョイスした。単純にフェイスを載せただけではなく、ボディ側と一体感が出るポイントを探り出し、手間のかかる造形、スムージング処理を経てようやくこのスタイルが生まれているのだ。スクリーンレスの車両が多い中で、スクリーンを装着しているのも印象的な部分だ
フロントフェイスの横には、ダクトも設けられている。こうした緻密な仕上げをコツコツと積み重ねることで、このような素晴らしいクオリティの車両が完成する。
美しい外装にばかり目が行きがちだが、リア周りは加工したフレームをあえて見せるデザインを採用。しっかりと走りつつ、見せるためのフレームワークがその技術力の証明であることは言うまでもない。しかも、外装とフレームを美しく違和感なく見せるためのバランスやセンスなども重要。
見えない部分にも手抜きはしないのがINFINATE流。シート下に収まるエアサス用タンクには、同店代表DJ-K氏自らの手によるエングレービングが施されている。それ以外の構成パーツも、美しく仕上げられているからこそ、車両全体のレベルが各段に上がっているのだ。
ローライダー用のホイール=トゥルースポーク(45本)を装着した足周り。履けるサイズのホイールを選んだのではなく「このホイールを装着したい」という思いを形にすることも、多くの人に注目される車両を作るうえでは大切な要素のひとつ。
リアにも同様にトゥルースポーツク(45本)が装着される。車体全体に施されたソウルペイントも含めて、クルマのカスタムジャンルであるローライダースタイルをこのスクーターに落とし込んだのが、このINFINATEだった。スポコンやラグジュアリーを含めて、クルマのカルチャーを踏襲するのは、スクーターカスタムの基本でもある。
エングレービングはプーリーカバーにも施されている。今までは美しいメッキに仕上げかペイントするのが主流だったが、同店がこのスタイルを提案したことで、一時期停滞していたスクーターカスタムの方向性が、また新しい方向に導き出されたのは間違いない。
ハンドルもエングレービングが施されているのはもちろんだが、オリジナルのスイッチを使用して、シンプルなハンドル周りに仕上げていることも特徴。こういった細かい部分の完成度が、最後には大きな差になって表れるのだ。
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