掲載日:2014年10月20日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
イタリアのベータ社は、1904年に設立され、40年に原付自転車用のエンジン、第二次世界大戦後の48年にはオフロードバイクの生産を開始した。80年代以降には、トライアルの世界選手権で何度もチャンピオンになっていて、現在もトライアル界で大活躍中。その一方で、エンデューロシーンなどでも幅広く活動を続けている、いわばオフロードのスペシャリティブランドだ。2014年型でも熟成が施されたRR50エンデューロファクトリーは、そのベータが手がける50ccクラスのオフロードモデルとしては、最上級に相当。2014年秋には日本への入荷も決定した。
搭載するエンジンは、現在では希少な存在となった2ストローク。キャブレターによって燃料供給される、クランクケースリードバルブ方式で排気量49.7ccの水冷単気筒エンジンには、マニュアルクラッチ式の6段トランスミッションが組み合わされ、原付クラスながら操る楽しみを存分に味わうことができる。
車体は、ダブルクレードル形式のスチール製メインフレームを中心とした構成。スポーク仕様のホイールは、オフロード系ではフルサイズの扱いになる前後21/18インチ径で、これにブロックパターンタイヤが履かせてある。倒立式のフロントフォークと、リンク式のリアモノショックは、いずれもスペインブランドのOLLE製で、プリロードの調整ができる。ブレーキは前後ディスク式で、フロントが260mm径、リアが220mm径となっている。燃料タンク容量は6.5L。乾燥重量は85kgと発表されている。
350mmの最低地上高が確保され、そのぶんシート高は935mmに設定されているなど、排気量こそ少ないがその設計はかなりの本格派。もちろん、2ストロークエンジン搭載車を新車で購入できるというのも魅力だ。そしてさらに、原付クラスということから、名門の味を少ないランニングコストで楽しめるという点にも注目したい。
伝統あるスペインのブランドが手がける、水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載した超本格派の原付オフロードモデル。前後21/18インチ径のフルサイズホイールを採用している。
スペインの老舗ブランドが手がける、現在でも新車が購入できる原付水冷2ストローク車。前後ディスク式ブレーキや、倒立式フロントフォークで武装。前後21/18インチホイールを履く。
1988年から90年代末まで販売された、前後17/14インチホイールのミニオフローダー。7.2馬力のパワフルな49cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。数は少ないが、中古車で買える。
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