レトロバイク・グラフティ第133回KAWASAKI KR250(カワサキ KR250)1984年

掲載日:2024年08月09日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

レトロバイク・グラフティタイトル画像

レトロバイク・グラフティ第133回KAWASAKI KR250(カワサキ KR250)1984年 メイン画像

もう少し早く発売されていたら運命は違っていた?
カワサキ初のレーサーレプリカ

80年代に巻き起こった空前の2ストレーサーレプリカブーム。83年は250ccクラスではスズキのRG250ガンマ、ホンダのNS250R、ヤマハのRZ250RRと3メーカーのモデルがトップを争い、しのぎを削っていた。そんな戦国期の最後に登場したのがカワサキのKR250だった!

WGPで『グリーンモンスター』と呼ばれ大活躍(78年〜81年まで連覇)していたワークスマシンKR250のレプリカで、同じタンデムツインエンジンを搭載していた。これは2個の気筒を前後に並べたエンジンで、さらにカワサキオリジナルのシステム『R.R.I.S(ロータリー&リードバルブインテークシステム)』という吸気方式を採用、ロケットのような加速力を実現していた。

最高出力は当時クラストップの45PSを発揮。さらにカワサキ初のダブルクレードル型アルミフレームを採用、もちろんフロントタイヤは流行の16インチ、リアショックはユニ式トラックサスペンション、アンチノーズダイブ機構『AVDS』を持つフロントフォークなどなど、最先端のテクノロジーを集結。

それなのになぜか売れ行きは芳しくなかったという、その理由はデザイン。カワサキ初のレーサーレプリカだけに、WGPで大活躍していたワークスマシンのようなスタイリングを期待していたのに、なぜかツアラーぽいスタイル。中身(機能や性能)が素晴らしいだけに、多くのファンはため息をついた。ただ、もしも登場が2年早かったら、結果は違っていたかもしれない、そう思うのは僕だけではないだろう。

カワサキ KR250 スペック
  • ■サイズ/全長 2035mm×全幅 685mm×全高 1185mm ■エンジン/2ストロークU型(タンデム) ■排気量/249cc ■最高出力/45ps/10000rpm ■最大トルク/3.7kgf・m/8000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

愛車を売却して乗換しませんか?

2つの売却方法から選択可能!

方法1.オークション

出品前買取相場が分かる!
3000社の中から最高入札店のみとやり取りで完結。

方法2.買取一括査定

業界最大級の加盟店数!
最大12社一括査定
愛車が高く売れるチャンス

メーカー

郵便番号

タグで検索