掲載日:2025年06月14日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男
2025年5月度のグーバイク買取ランキングで、堂々の1位に輝いたのはホンダ・PCXです。もはや常連と言える安定感で、今回もトップの座を譲ることなく、“無双状態”とも言える強さを見せつけました。
通勤通学はもちろん、街乗りからちょっとした遠出まで対応する使い勝手の良さ、低燃費で維持しやすい点、そして年式問わず根強い人気があることなどが高額買取の背景にあります。
特に春の買い替え需要が落ち着き始めるこの時期でも、PCXの買取相場は高水準を維持。売却を考えている方にとっては、まだまだ“好機”が続いている状況です。グーバイク買取の月間ランキング開始以来、その圧倒的な強さを見せつけているホンダ・PCX。買い手も売り手もホクホクな一台です!
2021年の生産終了からしばらく経ち、市場での流通量が徐々に動き始めたヤマハ・SR400が、2025年5月度のランキングでついに2位にランクイン! キックスタートの単気筒クラシックモデルであり、近年プレミア的な価値を帯びつつ、もはや名車と呼べる域に達しています。
買取相場も堅調に推移してきましたが、今月は春の乗り換えシーズンがひと段落したことで一部年式の“売り”が集中し、やや相場が揺れる場面もありました。とはいえ、全体としては高水準を維持。SRらしいカスタムベース車やファイナルエディションが市場に出回るたび、即査定対象として注目される状況です。今後の台数の変動が買取価格にどう影響するか注視したいところです!
“世界のホンダ”が誇るロングセラーモデル、スーパーカブ110が今月のランキングで堂々の3位に! 長年にわたり愛され続ける堅牢な設計と燃費性能はもちろん、2025年に入ってからの50ccモデル撤廃の流れも、この人気に影響していると見られます。排ガス規制強化による50ccの新車供給減少と、それに伴う“原付二種”への注目度上昇が、スーパーカブ110の中古需要を押し上げているのです。
スーパーカブ110は実用性とレトロなデザインを兼ね備え、幅広い層から支持されているため、年式や走行距離に関係なく高値がつきやすい傾向も見られます。今後のラインアップ再編が続けば、さらなる価値の上昇も期待できそうです。筆者も少し前に新車購入を検討していたこともあり、中古の良い出物を探すことも視野に入れたいと思っています!
2021年の登場以来、レトロテイストと現代性能を絶妙に融合させ話題をさらったホンダ・GB350が、2025年5月度ランキングで4位にランクイン。人気の高さゆえ新車・中古問わずタマ不足が続いていましたが、初期ロットが初回車検を迎えるタイミングに入り、下取りや買取市場への放出が増え始めた模様です。
これにより相場が安定し、査定額も比較的高水準を維持。加えて今春に登場した新色の影響もあり、乗り換えを検討する層が動き始めた気配があります。興味深いのは、今月はSR400が2位にランキングされていること。昨今人気を博していたネオクラシック系やカフェレーサーが手放される流れが見え始めているのでしょうか!?
ヤマハの人気ストリートファイター、MT-09が2025年5月度ランキングで5位に浮上。背景には、今年2月に登場した弟分にあたるMT-07のモデルチェンジが大きく影響していると考えられます。
新型MT-07の登場によりユーザーの乗り換え需要が活発化。特にMTシリーズファンの間ではMT-07への注目が高まる一方で、MT-09の現行モデルや旧型の価値も見直され、中古市場での流通量が増加しました。これによりMT-09の買取件数が増え、ランキング上位へと食い込む結果に。弟分の活躍が兄貴分の市場動向にも良い影響を与えた、興味深い現象と言えるでしょう。
もう一点考えられるのは、現行モデルへのY-AMTモデルの追加。実際に乗ってみると快適かつマニュアルミッションと同等か、それ以上にスポーティなため、乗り換えた方もいたのではないでしょうか。
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