スズキ（SUZUKI） K125のバイク愛車レビュー

全年式合わせると、12回ものモデルチェンジを繰り返しながら、結局は何も変えようが無かったという奇跡のバイクです。
長い年月、生産され続けただけあって、各年代の特徴を生かしたモディファイが可能。解体パーツが安いのも吉。でも乗ると同じ。モターッとした乗り味に、全てどうでもよくなります。

考えようによっては、単なる遅いバイクです。

エンジンの異音だけは気をつけてください。2ストビジネスは、メーター距離を信用してはいけません。
ガンガン走って、一度くらいオーバーホールされているのが理想的です。

他にない個性があると思います。
良くも悪くも。
僕はすごく気に入って乗ってます。

ギア抜け。

こういったバイクが消滅しないように、
みんなで乗って欲しいです。

・昭和40年の発売以来モデルチェンジなしのレトロな外観。
・低速トルクが豊富で街乗りなら2人乗りも行ける。
・一見トロそうだけど、両サイドのマフラーから白煙を出して素早い加速する姿は渋い。
・2サイクルなのに振動や騒音が気にならないレベル。
・特に60～70km/hでの巡航は4サイクルより回転数が低くて快適。
・キックもクラッチも軽い。
・タンクが13Lあるので給油の手間が省ける。
・今のところ部品供給に問題なし。
・CD125Tより価格が安い（中古車は殆どないけど）。

・K125の持病であるギヤ抜け。しっかりチェンジしないと必ず抜ける。
・ギヤが4速かつ高回転はからきしなので、平地の最高速度は90km/h止まり。
・安定性抜群と引き換えで曲がるのは苦手。普通のバイクの感覚で倒してもアンダーになる。
・オイルは1000km/l程度なので長距離ツーリングには予備オイル携行必須。
・ビジバイの常でFドラムブレーキはあまり効かない。
・シートが硬くて長距離では腰が痛くなる。
・Fタイヤは縦溝パターンしかないので80/100-16にサイズダウン。
・燃費は最新の125ccバイクよりもかなり悪い。
・サイドスタンドの角度が殆どないので、右側が壁の場所以外では重いセンタースタンドを掛けるしかない。
・レッグシールドが小さく防風・防雨効果が低い。

このバイクはかなりクセがあるので、用途は意外と限られます。平地では100km/h出ないのでバイパスではストレス溜まります。
その反面、トルクの太さで発進加速や峠道は楽々。但し、曲がらないのでつづら折れは難儀。坂の多い市街地で乗るのが一番ですかね。
旧式なスタイルに惚れたなら価格や維持費が安いのでお勧めします。

最高速度は、90km/hくらいだったかな。
最近のオートマの4輪車の流れには、ついていくのがやっとという感じ。
燃費は結構よかったです。

バイクだけど走りに若さはまったく感じられません。

遠くから見るとカッコいいけど、跨ってみると小さいんだよね。