ホンダ | HONDA CB750K

車輌プロフィール

シングルカム(SOHC)だったCB750シリーズに、DOHC(ツインカム)16バルブを採用した新型エンジンを搭載して登場したのが、1978年デビューのCB750Kだった。耐久レーサーのRCB用997ccユニットをベースに開発されたものだった。排気量は748ccとなり、空冷4気筒なのは同じながら、前述どおりDOHCヘッド、気筒あたりのバルブも4本となった。この新型エンジンは、1979年に登場するCB750Fにも搭載されていった。1980年のマイナーチェンジでは、フロントブレーキがダブルディスク式となった。

ホンダ CB750Kのユーザーレビュー・写真
 
70年代と80年代の分岐点を表すCBナナハン。

満足している点

ドリームCB750Four(k0-K7)と違って、近代的な操縦性をもっており、まるで500ccクラスのように機敏な身のこなしを身に着けています。名車CB750Fと同じDOHC16ヴァルヴエンジンと負圧式キャブは、スムーズで力強い出力特性となっており、いかにも80年代のナナハンという味付けで、65psしかなく、CB750Fourの67psよりパワーダウンしている筈なのですが、乗りやすく、しかも速いと感じます。さらに、大きなアップハンドルは押し歩き等の取り回しに便利です。しかし、なんといってもこのバイクの魅力は、4本マフラーの威風堂々としたスタイルで、当時「おじんバイク」と呼ばれた「ホークII」・「CB650」・「CB750K」の中では、最も格好良くまとまっており、個人的に好ましいと感じております。兄弟車のCB750Fと同じフレーム・エンジンでも、こんなに古き良き時代を感じさせるのかと、不思議に思うほどです

不満な点

CB750KZはフロント・シングルディスク、リア・ドラムという組み合わせであり、ブレーキはドリームCB750Fourと大差ありません。(マイナーチェンジ後のCB750KAはフロントWディスクです。)また、重い車重と、非常識なほど重いセンタースタンドも70年代のナナハン的で、足つき性もお世辞にも良いとは言えず、身長167センチの小生には足つきが不安です。

これから購入する人へのアドバイス

クラシック・スタイルですが、兄弟車のCB750Fと同様に近代化された足回りとエンジンを持っており、ドリームCB750fourとはレヴェルの違う仕上がりとなっております。しかし、ブレーキは前時代的ですので、CB750K(RC01)を購入する場合はマイナーチェンジ後のKAを買うのが正解だと思います。但し、KZとKAを合わせても、タマ数が極めて少なく、特にKAを見つけるのは至難の業ですCB750K(RC01)が欲しいと思ったら、型にこだわらず購入するしかないと思います。(小生もその口です。)近年、クラシックバイクはかなり不人気車であっても高騰しています。おじんバイクのホークIIも長らく不人気車でしたが、ある日突然高騰しました。CB750Kも「おじんバイク」の筆頭の不人気車ですので、今なら安く買える可能性が高いですが、じわじわ値上がりする可能性があります。しかも威風堂々としたナナハンらしいナナハンという意味では、最右翼に来ると思います。とにかく、タマ数がありません、出物があり、程度と価格に納得できれば購入してください。兄弟車のCB750F(900F)について国内外を問わず、多くの愛好家がおられますので、CB750Fの部品が再生産されるなど、ある程度知識があるか信頼できるショップを知っているということが条件とはなりますが、旧車の中では維持するのが難しい車両ではありません。

総合評価: 4
年式:1979年  燃費:一般道:12.0km/L  高速道:16.0km/L
投稿者:がてう
投稿日:2019-09-11 12:14:36