ホンダ | HONDA TLM200R

車輌プロフィール

TLM200Rは、2ストロークエンジンを搭載したトライアルバイクとして、1985年3月に発売された。TLR200までは4ストエンジンだったので、軽二輪クラスも、先行したTLM50(1983年)同様に2スト化されたことになった。排気量193ccの軽量・小型設計の空冷2ストローク単気筒エンジンは、燃焼効率にすぐれた半球型燃焼室の採用などにより、低速域から粘り強く、それでいて滑らかでコントロールしやすい出力特性があたえられていた。2ストオイルは、フレームのメインチューブ内にタンクを備えるかたちで準備され、フロントにエアアシストサス。リアにトライアル専用のプロリンクサスを採用していた。トライアル競技だけではなく、ツーリングユースにも対応し、タンク容量は6リッターで、6段ミッションを採用。1987年にマイナーチェンジを受け、最終減速比の変更や、キー付き燃料タンクキャップの採用などを行った。1988年には、後継モデルとしてTLM220Rが登場した。

1987年 TLM200R ホワイト/グリーン(カタログメイン)ホワイト/グリーン
1987年 TLM200Rホワイト/グリーン 1987年 TLM200R(サイドビュー)
マイナーチェンジ
1987年モデル
ホンダ TLM200R

コンパクトタイプのキー付きタンクキャップを新たに採用し、吸排気系の見直しにより加速騒音の低減をはかった。また最終減速比を変更し、市街地からツーリング走行までより幅広い使い勝手を獲得した。新たに採用したカラーリングは、ホンダレーシングから発売されていた競技専用車TLM240Rと同一の車体色であり、ホイールリムにもホワイト塗装を採用したこととあいまって、より軽快でスポーティな印象が与えられた。

基本スペック

タイプグレード名 TLM200R
モデルチェンジ区分 マイナーチェンジ
型式 MD15
発売年 1987
発売月 2
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2010
全幅 (mm) 820
全高 (mm) 1075
ホイールベース (mm) 1320
最低地上高(mm) 315
シート高 (mm) 770
乾燥重量 (kg) 86
車両重量 (kg) 92
最小回転半径(m) 1.5
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 50.7
測定基準(1) 50km/h走行時
原動機型式 MD15E
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 193
2スト・吸気形式 ピストンリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 67
行程(ピストンストローク)(mm) 55
圧縮比(:1) 7.2
最高出力(PS) 13
最高出力回転数(rpm) 5500
最大トルク(kgf・m) 1.9
最大トルク回転数(rpm) 4000
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 PE63
燃料タンク容量 (L) 6
満タン時航続距離(概算・参考値) 304.2
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 B8ES
点火プラグ必要本数・合計 1
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 0.60
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 3.750
2次減速比 2.615
変速比 1速 3.089/2速 2.460/3速 1.888/4速 1.421/5速 1.000/6速 0.703
動力伝達方式 チェーン
チェーンサイズ 520
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 23°00′
トレール量 (mm) 56
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
フロントサスペンションストローク(mm) 180
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 2.75-21
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)プライレーティング 4PR
タイヤ(前)タイプ チューブタイヤ
タイヤ(後) 4.00-18
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)プライレーティング 4PR
タイヤ(後)タイプ チューブタイヤ
スピードメーター表示形式 アナログ