近畿エリア（奈良県） カテゴリ：建物・史跡
2016-11-07 16:29:23 走行日：2016-11-05〜2016-11-06
グー！（65）
「日本海側にカニを食べに行きませんか」関西在住のBROS友・Nさんからお誘い。前回、明日香村を案内してもらい、いたく気に入った奈良。あの遺跡の雑な扱い、国宝級が町中にゴロゴロ転がってる風景は面白くてたまらない。それにカニですよ、行くしかないですよ。
本当は2泊したかったけど、大事なシゴトがあって1泊に縮めたので帰路は600kmオーバーか…ま、どうにかなるでしょ。まだ薄暗い中、「西」へ向かって走り出す。
肌寒い空気が、良く晴れた日差しに温まって、”赤いの”の脚も快調。時折、車列が詰まっても軽快な走りでかわして行く。伊勢湾岸自動車道から工場地帯を鑑賞。巨大なガントリークレーンがヨチヨチ仕事をしている。白煙を上げる錆びた煙突、アップダウンしながら真っ直ぐ貫く橋。ああ気持ちいい。東名阪道に入ると、空気感も変わり、いよいよ関西が目の前に近付いている。
今回の目的地は、”日本のピラミッド”とも呼ばれ、地元の人でも知らない人が多い奈良の頭塔(ずとう)、翌日は解禁になったばかりの香住の松葉ガニ。どんなに遠くても、美味しいモノは逃せない。
”赤いの”よ、さあ走ろう。往復約1400kmを。
※メインフォトは、大神神社(三輪明神)の鳥居前。かなりのパワースポットらしいです。
由比PAから富士山が
由比PA・下りは、目の前に海が見えるという。足柄SAでは休まず給油だけだったので、ココで休憩しましょうか。
晴れた空に明るく輝く海原が目の前で広々と。
目線を左に移すと、あ！富士山だ！ 思わず左隅に”赤いの”を入れてパチリ。
ここからもっと西へ進みます。
興福寺にワープ！？
Nさんの用事が早く終わったので、名阪国道のICを降りたコンビニで待ち合わせ。再会を喜び、さあ奈良市内へ。
国道を真っ直ぐすすんでも10kmない距離が渋滞で遠い…さすが地元民のNさん、裏道をスイスイ走って駐輪場にバイクを停め、まずお好み焼きの昼食。やっぱスジ・こんにゃく・ネギの組み合わせはテッパンだわ〜。
その後、興福寺へ。途中の水路ではシカが水を舐めていて、奈良だなぁ〜。
コレが「頭塔」です
しかし、興福寺がオプションで、メインの目的は日本のピラミッドとも呼ばれる「頭塔(ずとう)」。
東大寺・南大門のほぼ正面南側に位置し、盛り土の表面を石で覆って、東西南北の各面に11基ずつの石仏(浮き彫り、一部線彫り)が安置されているそうです。芯柱があり、仏塔とも首塚とも言われていますが、本来の形や目的はまだ解明されていないナゾの塔です。
石仏の一部
1977年に一部露出していた13基が重要文化財に指定され、1987年から1998年まで9次にわたる発掘調査が行われました。タダの小さな丘に見える場所の下にこんなモノがあったとは…さすが奈良です。
以前は前日までに予約しないと見学できませんでしたが、管理がウェルネス飛鳥路に移ったらしく、入口で協力費300円を払うと、パンフレットの入った「頭塔クリアファイル」をもらって見学できます。
この北面にある石仏は、当初からあったものと言われています。
角度を変えて…
新築された柵が少々ジャマですが、このアングルもなかなかピラミッドぽくてイイなあ…
この裏手は丘だった頃のまま残されていて、木が鬱蒼と茂っています。全部掘らないのも奈良らしさ抜群で萌え〜♪
大神神社拝殿
昼ゴハンをだいぶゆっくり過ごしてしまったので、今夜の宿方面に舵を切り、大神神社(三輪明神)へ。参道を線路がぶった切る雑さ加減、やっぱりステキ。
ココは日本有数のパワースポットと言われており、左右に巨大な杉木立がそびえる道を行くと、立派な拝殿が。ご神体は三輪山そのもので、厳かな雰囲気に作法に則って旅の無事を祈ります…
藤原京のコスモスは終わりかけ
時々、野良古墳や野良遺跡を横目に見ながら藤原京のコスモスを見に行きます。
ちょっと時期が遅くて、花は少なめ、それでも割り合い残っているところでNさんのバイクと”赤いの”をパチリ。遠くには赤く柱の一部が再現されていて、いかにも遺跡なのに、それに構わず花の中で家族連れが遊んだり、写真を撮ったり… のどかです。
明日は、香住のカニですよ〜♪
香住のカニは刺身から
宿から200kmほど走り、兵庫県の日本海側・香美町香住(旧香住町)へ。Nさんの友人、Tさんが30年近く前から通っている旅館で、ちょう贅沢カニづくし料理をいただくのです。
まずはイカ・赤エビと盛られた刺身から。プルプルと柔らかく、透き通った甘みを感じる身は絶品です。
お次は焼きで
アルミホイルと網を引いた鍋を火にかけ、その中でカニを焼いていきます。
プツプツと肉汁が出た頃が食べごろ。刺身より甘みが強くなって、ますます美味しい。
カニ味噌もタップリで、臭みも雑味も何もないクリーミーさに、ああ飲みたい…ダメですが(笑)
最後は鍋から雑炊を
いよいよ鍋です。カニの身も相変わらず素晴らしいのですが、一緒に盛られた野菜が地元産で、肉厚で煮崩れせずいつまでも歯ごたえしゃっきり。
カニと野菜を大半片付けたら、締めは雑炊。出汁が効いていています。
デザートの地元名産の柿と梨をいただいていると「お土産に…」岩海苔つくだ煮を主人からいただきました。
お腹いっぱい…ここから600kmオーバーの帰路、カニパワーもあって無事に帰れました。
Nさんはじめ、皆さま、ありがとうございました！
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