北海道エリア(北海道) カテゴリ:建物・史跡
2016-11-24 20:33:13 走行日:2016-11-23〜2016-11-23
グー!(67)
バイクに乗るようになってから、留萌本線のターミナル・増毛駅には、今でも時々思い出す「思い出」がある。
鉄道では学生時代から何度も行った北海道。バイクで初めて行ったのは借り物のセロー225、初日の苫小牧西港は大雨。カッパを着こんで走り出したが、グローブは防水性ゼロで、8月末の雨は氷のように冷たい。日本海側を北上するうちに、雨も上がり、休憩しようと立ち寄ったのが増毛駅の待合室だった。
そこで隣り合わせた「親戚の迎えを待っている」おじいさんと他愛のないおしゃべり。「気を付けてね」手を振って別れたと思ったら、おじいさんが戻ってくる。忘れ物かな?すると「コレ、食べてね」温かい缶コーヒーと菓子パンをもらった。
その後、北海道ソロツーへ行くたびに増毛駅に立ち寄りたいと思っていたけれど…なぜか毎回、通り過ぎてしまう。今年のツーリングでもそうだった。
それなら列車に乗って見に行こう。雪の中を走る北海道の列車は本当に楽しい。車窓の眺めは飽きない。廃止になったらチャンスはない。
そこには吹雪に負けず走る、力強い鉄輪の姿がありました。
※メインフォトは、増毛駅に到着したキハ54。鉄ちゃんの姿も多数
留萌本線のスタートは深川駅
旭川空港からバスで駅に出て、そこから特急を1区間だけのって18分後、深川駅に。雪が舞う駅は、駅名のロゴも少し古めかしくてイイなあ…
この辺りは米の名産地になっていて、田んぼが広がる風景を今年のツーリングで楽しみました。
留萌駅で連結を外し
深川駅では5両編成だったのを、後ろ2両を切り離します。運転士さんと息を合わせて、旗を振ってオーライオーライ。
切り離した車両の前面にこびりついた雪をホウキでガシガシ落とす後姿は、「漢」の雰囲気。
普段は無人の駅も
海側の区間が廃止になると決まってから、いわゆる鉄オタの人たちが多く訪れるのでしょう。
雪の前ならまだマシですが、氷点下8℃のこの日、1時間に1本もない路線では不測の事態も考えられる。それを防ぐために立つ人、お疲れ様です…
増毛駅に着きました
深川から約1時間半、留萌から約30分、増毛駅に着きました。
駅名標の右側に何も記載がないのはターミナル駅の証。私が借り物セローで立ち寄った時は駅員さんもいて、売店もありましたが、いつの間にか無人駅に。サミシイ…
さあ、駅舎外観を見に行こうかな。
増毛駅の外観
木板に書かれた駅名、木造の外壁。
外から見ると変わっていないようでも、駅の待合室横にあった売店などが入っていたスペースがなくなり、その境は壁になり、待合室の一部に地元グルメを売る店ができてたり。
それでも外観は大きく変わっておらず、懐かしい姿にアノ「思い出」がよみがえってきました。
運転席はこんな感じ
その日は吹雪になったので、街歩きを諦めて約10分後に折り返す同じ列車に乗ります。さよなら、増毛駅。
留萌駅に着いたところで少し待ち時間があるので、運転席まわりを。
窓には雪がこびりつき、厳しい風雪の中を誠実に走ってきた小さな列車の姿を思うと…涙
キハ40が先頭になってました
雪や風がますます強い。
向こうのホームには、キハ40が先頭になった臨時列車が停車中です。サボ(行先標)には「ましけ⇔るもい⇔ふかがわ」の文字。
私は通常ダイヤの列車に乗ったので、サボすらないし、キハ54だし、何だよ〜!な気分になっちゃいました(笑)
でも、ココに来て、留萌本線に乗って良かった。しかも吹雪までが華を添えてくれました。
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