関東エリア(東京都) カテゴリ:自然
2016-09-03 16:24:49 走行日:2016-09-03〜2016-09-03
グー!(69)
奥多摩は私にとって思い出深い場所の1つであり、たいそう気に入りの場所でもある。
バイクに乗りたての頃、初めてツーリングらしいことをしたのは奥多摩で、それから幾度となく行った。春は新緑の匂いに包まれて、夏は都心の暑さを逃れて涼みに、秋は紅葉に目を見張り、冬は林道の凍結にビビったり…
何度も行ったのに、それでも好きでまた何度も行く。飽きない。同じ道ばかり走っているけれど。そんな奥多摩へ朝駆けに誘っていただいたので行ってみることに。
行き先は日原鍾乳洞と白丸ダム。日原街道はいつも鍾乳洞とは反対側に進んで林道へ行ってしまっていたし、白丸ダムは存在すら知らなかった。どんなトコロだろうか。
そして… 鍾乳洞では探検気分を味わい、魚が通る道を備え付けた小さなかわいいダムは勢いよく水を放つ。今まで知らなかった奥多摩の「顔」を知るのでした。
※メインフォトは日原鍾乳洞内に鎮座する優しいお顔の「縁結び観音」
今日のメンツのバイクたち
ほぼオンタイムで日原鍾乳洞の駐車場に行ってみると、DRの姿が… 今日の朝駆けは3名です。
左から、プラムフィールド号・いつもの”赤いの”・あいうえお号。
この駐車場の対面に神社が。お参りしなければ。佐渡島ツーのように”あやかし”に呑みこまれてしまったら大変です。
一石山神社にお参り
急な階段を上ると鳥居があり、その向こうに拝殿が。
狛犬さんは最近奉納されたものに変わったようですが、灯篭の横には古く苔むした石造りの宝珠塔、神社の名を刻んだ石碑…厳かな雰囲気です。
無事にツーリングが終わりますように…短時間・短距離でも祈ります。
鍾乳洞の入口
さあ、鍾乳洞へ。
受付を済ませ、入口にかかる橋から滝や清流を楽しみ、洞内へ。
カラダを圧迫するようなゴツゴツした岩肌、頭上からは水滴がポタリポタリ、年間を通して11℃前後と言う空気にすっぽり包まれます。
水琴窟は不思議な音
順路案内の矢印の先に「水琴窟」と書かれているので進んでみます。「大きな声を出さないでください」そんな注意書きも。
その先へ、声を抑えて進むと…「カツー…ン キー…ン…コ…ンー…」遠くで鉄琴を不規則に鳴らすような音。目の前には弘法大師学問所、その隣に水を張った瓶。幻想的な音。
それを楽しむだけでは飽き足らず、この音はどこから出ているのか?あーだこーだが始まって。
ディ○ニーランドのアトラクションじゃありません
さらに先へ。地獄谷、三途の川といった、少々コワイ名前の場所を過ぎると、極彩色のライトに彩られた「死出の山」にたどり着きました。あの世とこの世の境目のイメージでしょうか。
フォトだけ見ると、世界一有名なネズミのいるランドのアトラクションの一部に見えますが、間違いなく鍾乳洞の中です。
ようやく鍾乳石らしく…
私が初めて鍾乳洞に行ったのは小学校の時で、鍾乳洞=石筍やすべすべした半透明の白い岩…というイメージ。そんな”ショーニュー”ぽさを求めて順路を進みます。
金剛杖と言われる石筍の群列に出会いましたが、黒くて岩の浸食でできたモノみたい。う〜ん…
出口を出て、改めて説明看板を読むと「修験者やら参詣者がいっぱいいて、案内に松明を使ったから煤(すす)で鍾乳石が黒くなっちゃった」みたいな言い訳ぽい記述がありました。こういうの、キライじゃないです。
さて、次は白丸ダムに行きましょう。
ダムにある魚道
国道411号沿い、白丸駅と鳩ノ巣駅の間の旧道へ。『魚道入口』と案内板が上り下り両方にあるので、そこを目印に旧道へ入ります。
案内所の先にはらせん階段。それを降りて行くと、こんな立派な魚道(トンネル部魚道)が。季節になると、ヤマメ・鮎・ウグイ・ヨシノボリ・イワナ・サクラマスなど、遡上する姿が側面のガラス窓越しに見られるようです。
絶賛放水中
地下にある魚道から順路に従って外に出ると、小ぶりながら緑色のダム湖(白丸調整池)を従えた白丸ダムの堤体が見下ろせるスポットへ。
台風の後なので湖にはたくさんの流木が浮き、それを撤去した土嚢袋が水門脇のスペースに山積みになってまいました。
もっと高い方へ上がると、放水している水が白いしぶきを上げてゴウゴウと落ちていきます!カッコいい〜♪
【白丸ダム】
・ダム形式 重力式コンクリートダム
・河川名/水系名 多摩川/多摩川水系
・完成年 1963年
・用途 発電
・堤高 30.3m
・堤頂長 61.0m
・ダム湖名 白丸調整池
・管理 東京都交通局
虹もかかる魚道
勢いよく放水された奔流の先を見てみると、トンネル部とつながる明かり水路部魚道の道筋が。
ダムが魚の行く手を阻んでしまったのを、少しでも元の姿に近づけたい。そんな”こころ”を持つ人工の道には、虹もかかっておりました。
スポット詳細情報