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富士山麓ツーリング <1話>

東海エリア(静岡県) カテゴリ:自然
2019-11-04 22:13:34 走行日:2019-11-01〜2019-11-02
グー!(11)

「おはよう、いい天気だよね今朝は。快晴だよ。ここ本栖湖は。」
「キャンプの話しをしたじゃん、ふもとっぱらキャンプ場が空いていたから即予約してきちゃったよ」
「てなわけで勉強頑張ってね、あとで嫌味たっぷりの自慢話しくれてやっから」
とスマホに伝言入れたところから始まりまして、今回は「レポート然」ではなく主観的表現を多く交えてお送りいたします。

メインの写真は冒頭にあった「ここ本栖湖」通称本栖みちの中乃倉トンネル本栖湖出口側から撮りました。私にとって本栖の写真はココなんです。新社会人になって初の夏休み、勤務地の名古屋から実家の埼玉まで自転車で帰省したとき長いのぼり道、暗いトンネルの先光の中から富士と蒼い湖が現れる…このとき涙目になった。このインパクトが今も脳裏に焼き付いているから。以来、クルマやバイクを新調するたびに中乃倉トンネルから本栖湖にアプローチ、初めてのバイクキャンプも真下にあるキャンプ場だった記念すべき場所。
そんな想い出の地に「ぼっち」で、今現在景色に魅入っている…そしてへばっていた。
セローのクラッチレバーが重い…ハヤブサのクラッチと同等かも。先日の「ひたちなか海浜公園ツーリング」でも重いと感じていたが、今ようやく思い出した。2年前レッドバロンで点検した時クラッチケーブルのグリスが劣化しているのでクラッチケーブル交換しよう、という話しになっていたことを。
そして左腕は「テニス肘」で、クラッチ操作の度に強い痛みが走り、ここまでの道のりは「喜びと苦痛」のミキシングでした。

少し休んでそろそろお昼、バイクにかかと落としの要領で跨り重い車体を起こします。今回は「キャンプ」、サイドケースとツーリングバックに「満載」しているためバランスとりが大変なんです。
お昼は、「ドライブイン もちや」。もちや知りません? 道の駅朝霧高原の南南西5キロにあるドライブインですよ、道の駅ができるまでは盛況でしたが今は閑古鳥です、でも懐かしさで選びました。
「もちや定食」、懐かしさをうたいながらも初めて食する豪華なランチ。シラス丼&もち入り雑煮&名物くさもち付でボリュームいっぱいです、太るな…これは。それが気がかり。
そしてその気がかりがミスを呼ぶ。
食事を終えても12時過ぎ、まだ陽は高い。隣に「バイク展示場」があるが閉館のまま、時間をつぶせない。
少し早い気もするけど「ふもとっぱらキャンプ場」に向かうことにしました。
ふもとっぱらキャンプ場はここから約4キロ、広さとテント横まで車両乗り入れできることが売りですが「アニメ聖地」となったこと、キャンプブームもあり超人気キャンプ場になっています。実際、オフシーズンの平日くらいしか予約できないと思う。
国道を富士山から離れるかのように左折、毛無山の麓にあるキャンプ場です。この辺りは高校時代ハンググライダーで上空を飛んでいたので大まかに地形は知っています、忌まわしい思い出付きで(むやみやたらに不時着していたので、その節はご迷惑かけました)。
キャンプ場の敷地内は未舗装、均してはあるものの未舗装ゆえ、一部ぬかるみ、でこぼこ、砂利などがあります。オフロードタイヤでなければ積載量を考えれば躊躇したかもしれません。
管理棟で受付け、ネット予約していたので本人確認して料金支払いまで即済みました。
スタッフ「宿泊費2000円です」
私「え?1000円では?」
スタッフ「バイク1泊ですよね、2000円ですが」
私「(ネットで見間違えたかも?)解かりました。」
私「薪ありますか? ゴミ出しルールは?」
スタッフ「薪は1カゴ詰め放題500円、可燃物はふもとっぱら専用ごみ袋でのみ。1袋100円です」
袋1つとカゴを購入、そして管理棟前の鉄かごに入った「薪(廃材)」を詰めると8本ほど入ったが目が詰まった建材だけに焚き付けには不向きと感じます。
「あぁ、2000円だったかぁ…」とショックを引き釣りながらバイクで管理棟から1キロ先のくさっぱらに設営することに。程よく水平、近くに石が露出していてバイク停めるのに都合がいいと思って。
水場は約25m、トイレは300m先。今宵は風呂があるとスタッフさんが言っていたが風呂は管理棟横。湯冷めするので諦めました。
テント設営は困ったところだけマニュアル読むことにしてぶっつけ本番で開始。特に困ったところもなく荷物をテント内に入れたりしたら1時間ちょっとかかっていた。動作が緩慢すぎると自己評価。
そして今更な不足品に気が付いた。

・革製作業手袋(焚き火用)
・着火剤(チャコスタ持ってきていないのだから必携品)
・ナイフ・ハサミ・フォーク・割りばし
・紙食器

さらに

・食材

さっき、もちやで食材を購入するのを忘れました。
しかたなく買出しのためバイクで出ましたが国道を間違って左折、もちやではなく道の駅朝霧高原に着き、ここで調達することに。
・ヨーグル豚ソーセージ
・朝霧高原ベーコン塊
ガソリン給油ののち、セブンイレブンで、焚き付け用薪・レトルトカレー・レトルトごはん・紙食器・水2L・わりばしとコールスローサラダを購入してキャンプ場に戻ります。

そして16時前、毛無山に陽が近づきます。山間の日没は早いので焚火の用意を始めましたが海寄り(富士宮市街方向)のそよ風が止み山側の北風「陸風」が吹いてきます。
テントは風に対して斜めに設営しましたが、時間経過とともに強くなってたまらずバイクを風上に置き風よけ代わりにしましたがセローでは軽減する程度でテントはバタつきます。
設営時に気が付きましたが、くさっぱらの土は10センチくらいでその下は大きな石が敷かれています。このためペグの刺さりが弱いのです。案の定、ペグが浮き始めてきたので長いスチールペグに換え斧の背で強く深く打ち込んでしのぎます。
今回使う斧は以前クマと対峙した時(逃げているとき)に落とした鉈の代わりに買ったもの。おかげでペグ打ちハンマの代わりにもなるし薪は割りやすいし便利です、これでクマに次回は勝てるかな?

陽が落ちる前に焚火を始めたいのですが火起こし難航。風が強く吹き消されるので焚火断念。夕食を作り始めました、といってもレトルトカレーだからお湯を沸かすだけですが。沸かす…がSOTOのGストーブ、市販カセットガスがセットできない。どうしても固定できない。
予備熱源として固形燃料コンロやSBITもありますが風が強いとちょっと頼りない。
そうこうしているうちに陽が落ちてしまった…風はやむ気配はないし。火がないし…
ぶっつけ本番が最悪の場面を作ってしまった。あらかじめ買っていたジュースで当分補給、テント内で少し休み状況を整理することにしました。
手持ちの食材でそのまま食べれるものは「コールスローサラダ」「パン缶」のみ。ベーコンも多分大丈夫。火は風が止めば固形燃料系が使えるので、食事は就寝予定22時ぎりぎりまで待とう。湯たんぽが使えないときは使い捨てカイロとシュラフに頼ろう。
テント内で静かにしていると風音に紛れてペグ打ちの音がそこかしこでする。タープが吹き流しになっているもの、テントの向きを変えるもの、ペグ補強しているもの 風に難儀しているのは皆いっしょ。
夜何時だろうか、いつしか風は穏やかになっていた。気が付けば富士山の横からオリオン座が観えていた。
再度火起こしに挑戦、ゆっくりとメラメラしだす、やっと火が付いた。
そしてコンロ、ボンベはロックできないがバーナー部とは接合しているのでコックを回すとガスが出た。ダメ元で着火ボタンを押す、失敗。数回コックを開け閉めして着火ボタンを押すと着火する。どうにも癖があるコンロです。
しかし垂直に青白い炎を出すバーナーはきれいですね。コッヘルに水を溜め湯を沸かす。レトルト食材を温めている間、焚火は勢いを強め安定しました。
このとき暖かい食事がとれる喜びと焚火の温かさ、人類よ火を得てありがとう。という心境。
すり鉢状の焚火台とは異なり、三脚でネットを張るメタルメッシュタイプはだんだん風下へ火元が移動するので炭を移動させ常に中央部に火元を維持する必要があります、これはちょっと面倒ですがその都度火消し壺に、燃えカスを放り込むので案外焚火台がキレイでいいものです。
でも、今度やるときは「いも」と「アルミ箔」を用意して焼きいもにしようと思います。

晩御飯ができるまでにちょっと説明を。
今回のツーリングは「初冬の環境でキャンプしてみる」がテーマ。前回のキャンプから5年近くが経ち、装備を一新しましたが使ったことがありません。娘とコンロはどれがいい?、シュラフのコンフォートレベルは? 意見を求められても答えられなかったため装備の具合を確かめるのが任務です。天気が良かったのは出来すぎですが予想外ではありません。
また、昨晩取り付けたドライブレコーダーの動作試験も兼ねています。カメラ前後を間違え、2018年に設定していることも発覚、帰ったら手直しです。

<つづく>

出発はいつも北本インター

高速道路で先ずは都市圏脱出、圏央道はそういう意味で優れていますね。

新三種の神器

今のバイクには、スマホ、ETC、ドライブレコーダーは要りますね。三種の神器といってよいのでは。

日本一大きなランドマーク

今回の目的地「ふもとっぱらキャンプ場」は富士山の西側。まずはそれだけでも走っていけますよ。

本栖湖畔より

冒頭の写真です。
この日は快晴、湖は空を写し青一色とはこのこと。

富士山を垣間見て

垣間見ながら走れる、至福ですね

富士山ろくのススキ

ススキが原と富士山です。カメラケース内が結露して太陽がぼやけました。これはこれでナイスです。

ドライブインもちや

キャンプ場もあるんですね、食材調達は楽なようですから今度利用してみようかと思います。

もちや定食

シラス丼、もち入り雑煮に草もちです。おなかに貯まりますよ。

ふもとっぱらキャンプ場管理棟到着

超人気キャンプ場とは思えない静けさでしたが。

キャンプ場内、特徴ある作業小屋

夜、ちょっと怖いお化けハウスかも


スポット詳細情報

  • ふもとっぱらキャンプ場 <1>
  • 住所:静岡県富士宮市麓156
  • 電話:0544-52-2112
  • 営業: 平日 00:00〜00:00   土日祝 〜
  • URL:https://fumotoppara.net/
  • 駐車:あり

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