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「あの時」の場所へ〜空の駅をめざして

近畿エリア(兵庫県) カテゴリ:建物・史跡
2017-10-01 16:40:01 走行日:2017-09-30〜2017-09-30
グー!(58)

ここブロスでもツーレポや日記で目にする「空の駅」
山陰本線の余部(あまるべ)駅に併設されている。

1986年12月28日に起きた山陰本線余部鉄橋の列車落下事故。
折からの突風にあおられて列車が落下し、下にあった水産加工場で働く従業員など死者6名、重傷者6名という大惨事だった。
実は、そのわずか数日後に電車での山陰旅行を予定していた。
行けるのか、行っていいのか、本当に大丈夫なのか、そんな自分の気持ちと周りの心配との中で出かけ、2日前に開通したばかりの列車でこの場所を通り、落下した車両とつぶされた工場や民家を目にしていた。

その後、国鉄がJRに変わり、橋脚も新しく建て替えられ、道も街も綺麗になったと聞いて一度行ってみたかった場所。
片道300Kmオーバーという距離が足を遠のかせていたが、このままではいつ行けるかわからない。
「今週末は晴れる」との予報に「よし、行こう!」
とはいえ、往復高速ではつまらない。ここは地元のブロス友にお知恵を拝借。
「午後からなら迎撃できますよ」とのお言葉に甘え案内人をお願いすることにした。

ところで、この時期のツーリングで困るのがウェア。朝は15℃を下回るのに日中の予想最高気温は27℃。昨年の今頃富士山へ行った時は冬用ジャケットを着て行ったが、今回は標高も低く寒さもそれほどではないだろう。メッシュジャケットにインナー、長袖を一枚。プラスネックウオーマーとチンガード装着といういでたちで出発。
早朝はちょうど良かったが、グローブが半メッシュだったので手が冷たい。我慢できないほどではないが、ちょっとミスチョイス。

西へ向かうのは久しぶりだ。
名神高速の関ヶ原は冷え込む。米原JCで北陸自動車道へ。さらに舞鶴若狭自動車道へ。ここは初めて走る。日の出の朝焼けを期待したが、思ったよりも雲が多くミラーに少し染まった雲が見える程度だった。
三方五湖PAで休憩。ホットコーヒーを飲んで一息つく。湖の向こうにはどんよりとした雲。晴れていたら綺麗だろうにちょっと残念。
小浜西インターで下りR27丹後街道を西へ向かう。早朝なので市内も空いていた。

小浜と舞鶴の間にあるトンネルを抜けると、いきなり一面の霧。どうも雲海の中を走っているようだ。ちょっと幻想的な景色。舞鶴の赤レンガ倉庫パークへ着く頃には辺りは晴れていた。8時前なので資料館も開いていない。人気のない倉庫街をぐるりと散歩する。
海辺へ行くと釣り人の姿。海が綺麗だ。近くにあった海上自衛隊の船舶から朝の体操の声が聞こえた。

舞鶴市内を抜ける。途中から後ろに一台丸目のバイク。おとなしく後ろをついてくる。道の駅『舞鶴港とれとれセンター舞鶴やまいち』へ休憩のために寄ると、そのバイクもついてきた。二輪用の駐車場が見当たらないので、2台止まっていたバイクの横へ止める。14Rとオフ車。
彼も横へ止めた。XJR1300.メットを取ると「こんにちは」と挨拶して直ぐにどこかへ歩いて行った。私もトイレ休憩。戻ると、彼もバイクの所にいた。そこへ一台のセロー。女性だ。いつの間にか先の2台のバイクのオーナーも戻ってきていて手を振っている。
3台は京都ナンバーだが、XJRの彼だけ富山ナンバーだ。聞けば、同じツーリングクラブのメンバーで、ナンバーは富山だがこちらに住んでいるという。これから丹後半島を一周すると言っていた。
挨拶をして先に出発する。
丹後半島まで回るとさすがに時間がないので、今回はスルーして先を急ぐ。

R175→R178→R176→R312と国道を乗り継ぐが、せっかくなので海を見ながら走りたい。
久美浜からK11へ。有名な城崎温泉を走り抜け、右手に青い海を見ながら適度なクネクネのアップダウンを楽しむ。車も少なく気持ちよい。
時折り海水浴場の案内看板があるので、竹野浜ということろへ寄ってみた。砂浜が綺麗だ。はさかり岩は走りながら眺める。小さな湾ごとに漁船のある集落。能登半島に景色が似ている。
香住からR178余部道路を通り、長いトンネルを抜けると目的地、余部へ到着。
道の駅『あまるべ』へバイクを止める。

旧鉄橋がオブジェとして置かれていた。
あの事故の慰霊碑に手を合わせる。
ようやく来れた。

空の駅と今の余部駅をぐるりと散策するが、高い場所にあるので階段と急坂で、半袖でも汗が出る。
青い海、黒い屋根の集落、白い橋脚が織りなす見事なコントラスト。
あいにく電車の時間には合わなかったが満足できた。

道の駅で簡単に昼食を済ませると、ブロス友から待ち合わせ場所の連絡が来ていた。ここから50Kmほど離れた道の駅。
ナビで見るとR9で1時間少々と出た。一桁国道は、R1のように信号の多い基幹道路のイメージなので不思議だったが、走って納得。
ほぼ信号のない道で、大型トラックでも結構いいペースで走っている。予定通り1時間で『ようか但馬蔵』に到着。

見覚えのある赤いヴェルシスが見えた。案内人Sさんが、気が付いてこちらへ歩いて来られた。
Sさんとは、今年のSSTRでお会いしているものの、実際に一緒に走ったことはない。
まずは糖分注入。ご当地の山椒チョコソフトを食べながらルートの打ち合わせ。
「どこから帰りますか?」と聞かれても、さっぱりわからないという完全お任せモードに困っていらしたが、ちゃんと私のためにダム巡りをしながらのルートをチョイスしてくださった。

「ダムカードはもらえませんよ」
わかってます。兵庫は、平日しか配布していないんですよね。

そんな会話を交わして、まずは生野ダムへ。国道だが快調に走れる。
ちゃんと追い越し可の所で車をパスしていく辺りは上手い。安心してついていける。

ダムは放水していた。かなりの水量。堤体を下から見れる場所がなかったのは残念だが仕方ない。
続いて黒川ダムへ。こちらはロックフィルダムで、下からも見ることができた。
一応ダム湖畔も含め国道だが、さすがは400番台。その先の青垣峠(生野峠)に至っては県道も真っ青な細道だ。
こういう時、地元の船頭がいると助かる。
多少遅い車はいたものの、スイスイと走って日暮れ前に『元気かみくげ』へ到着。丹波竜のオブジェと記念写真を撮る。

篠山で給油してコンビニで休憩。この頃には日が暮れて寒くなってきていた。
長袖とネックウオーマーを付ける。手が冷たくなると困るので、レイングローブで代用する。
その後、どこを走ったのかと聞かれても答えられないような県道を走り、渋滞も全くなしに京都縦貫自動車道の八木中インターへ着いた。
なんだかキツネにつままれたような気分だ。夕方のラッシュ時間帯なのに。

ここからは高速に乗って帰るだけ。お礼を言ってインターへ。JCは緊張するが、京都方面へ向かえば間違いないはず。
『京治バイパスは渋滞』との表示に、名神高速を選んで一路名古屋へ。
途中、寒くて大津SAへ。夜景が綺麗だった。本当なら星も綺麗なのだろうが灯りで見えない。
2度ほどのトイレ休憩と軽く食べ物を補給し、22時半に無事帰宅。
空を見上げると星が綺麗に見えた。

今日も無事故無違反、無転倒で終えることができ何よりでした。


走行距離 約800km
燃費 28.4km/L
本日のレギュラーガソリン
133円/L(京都・兵庫)、118円/L(愛知)

曇り空の三方五湖とうみんぴあ大飯

上)三方五湖PA
 夜が明けてからも雲が多く、本当に晴れるのか不安になる空。

下)道の駅『うみんぴあ大飯』
 走っているうちに晴れてきました〜

舞鶴の赤レンガ倉庫パーク

まだ会館前だったので、散策しただけですがいい所でした。

日和山海岸の絶景

真っ青な空と澄んだ海が綺麗でした。

バイクを駐車場に止めようとしたら、係のおじさんが「ここに止めると300円だけど、短時間ならあの辺に止めて大丈夫だよ」と教えてくれたので、ちょっと隅に止めて撮りました(^^)

府道11号沿いの・・・

カメラモードの設定で、色がちょっときつくなっています

上)竹野浜海水浴場の案内があったのでふらりと入ってみました
とてもきれいな浜辺でした

下)府道沿いにあった木が、風の強さでこんな風に・・・

余部鉄橋

やっと来れました

道の駅はとても混んでいて、止めれる場所が・・・(^^;

空の駅

右のエレベーターは、今年11月にオープンするそうです

生野ダム

見事な放水でしたが、残念ながら上からしか見れませんでした(TT)

黒川ダム

こちらは、堤体の上を歩く道が通行禁止に・・・(TT)

ここでSさんのヴェルシスを跨らせていただきましたが、つま先すら着かなかった(^^;
アドベンチャータイプに乗るのは無理みたいです。

右)元気かみくげの丹波竜のオブジェ

空の駅カードと本日の案内人

今年8月より、道の駅で空の駅カードを配布しています。

書いていてややこしい。道の駅で空の駅・・・(^^;

琵琶湖の夜景と電車とソフト

凄い組み合わせになりました(^^;

上)帰り道、大津SAより琵琶湖の夜景

下)コンビニで休憩していたら、カタンコトンと音がしたので、見ると可愛い列車が。
思わずコンデジでパチリ! 京都丹後鉄道宮豊線です。

右)『ようか但馬蔵』で食べた山椒チョコソフト
 食べた後に舌がピリピリしました。苦手な方は要注意!


スポット詳細情報

  • 余部鉄橋 空の駅
  • 住所:余部鉄橋
  • 駐車:あり

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