バイクSNS バイクブロス・コミュニティ-ツーリングやカスタムレポート

GWは先手必勝 九州ツーリング -その3-

九州エリア(鹿児島県) カテゴリ:自然
2023-05-28 15:18:10 走行日:2023-05-05〜2023-05-05
グー!(3)

5/5

幸い雨は止み薄曇り、雨装備は不要だろう。
今日の行程には2つの「心配事」、早めにスタートしよう。

日南市から都井岬にかけては日本屈指のシーサイドルートだと思う、初めて通ったのは33年前、当時の印象は今でも残っている。
都井岬には野生馬がいて道にゲートが設けられている。保護協力金を払ってゲートを開けてもらうのだが、9時までは係員はおらず、自分で開閉する。
この先運転は慎重に、カーブの先に突然馬が現れることも。

鹿児島県に入り、大隅半島を海沿いに、観光地化されてない風景、交通量極少の国道を進む。
「JAXA内之浦宇宙空間観測所」は沿道唯一の観光地か、かなり手前から案内板が出ている。
入口で受付すれば無料で構内を自家用車、バイクで見て回ることが可能。
広い敷地内にある巨大なパラボラアンテナやロケット発射台などを間近に見られ、最高地点の展望台からは施設の全景と太平洋の絶景が楽しめる、
あいにくの曇り空がちょっと残念。
資料館もあり、理系出身の友人は3時間ぐらい見学したかったようだ、文系の自分は施設や風景を見るだけで満足。
ただあまり時間は取れない、この先に「心配事」があるから。

海沿いを離れ、大隅半島の中央を南北に縦断する県道68号線へスイッチ、相変わらず交通量は極少で快走が続く。
南下するにつれ天気が良くなってきた。
佐多岬公園線、この道路、以前は企業の所有で有料道路だった。当時歩行者は通行禁止で、徒歩で日本縦断を目指す人もここだけはバスなどを利用せざるを得なかったらしい。旅の起終点になる場所だけに残念だったろう。
その後南大隅町の町道となり無料開放された。

このあたりから植生が変わり亜熱帯のような雰囲気になるのが興味深い、しかしこの先1つ目の「心配事」がある。
以前GWにマイカーで訪れたとき、岬の駐車場が満杯で、数キロ手前の駐車場でバスに乗りかえる措置が取られていた。しかもその駐車場に入るにも渋滞、結局岬まで行くのは断念した。
今回も同じ状況ならバイクでたどり着けないかもしれないし、時間もかかる。
さらにこのあともう一つの「心配事」があり、場合によっては断念しなくてはならない。
心配しつつ先に進むが、バス乗り場は難なく通過、岬の駐車場手前で20台ほどクルマが空き待ちで並ぶも、バイクは反対車線で先に行くよう誘導された。駐輪場は空きがあったのだ。
遊歩道で展望施設へ。天気は晴れ、ようやく青く彩のある海を見た、薩摩半島の開聞岳がうっすらと見える。

次の目的地、根占港へ先を急ぐ。ここから薩摩半島の山川まで「フェリーなんきゅう」に乗船する予定。
ところがこのフェリー、便数が少ない、船が小さい、バイクは恐らく5台程度が限度だろう。
しかもバイクは予約不可で先着順、さらに波が高いときはバイクだけ乗船を断わることもあるとか。
今日は指宿泊まり、もし乗船できなかったら、垂水まで北上、フェリーで鹿児島市に渡って南下、約100kmの迂回を強いられる。
一応ダメでも対応できるよう考えてはいるが、乗れるに越したことはない。

13:30、出港の90分前に港に到着、この時点で我々を含んでバイクは3台、大丈夫そうだ。
ところが我々の前のライダーに係員が何やら話しかけてる、嫌な予感がする。
予感的中、波が高いためバイクは乗船不可、次の便は17:00、待っても乗れる保証はなく100kmの迂回を受け入れるしかない。
このフェリーは港まで行かないとわからないことがあり、繁忙期は「乗れたらラッキー」程度に考えて予定を組まないと痛い目にあう。
ここでは我々の「先手必勝」は通用しなかった。

約40km先の垂水港まで一気に走る。
鴨池・垂水フェリーは船が大きく、便数も多いから1便やり過ごしても問題ない。
バイクは我々を含めて4台、すぐに乗船できた。約40分の船旅、桜島を眼前に望める。

さて、鹿児島市に上陸、この後どうするか。
海沿いの国道をまっすぐ進めば、1時間ちょっとで宿に着ける。
指宿は砂蒸し温泉が有名、自分は何度か経験あるが、友人は鹿児島県初訪問、でも特に興味はないとのこと。
ならば急ぐことはない、明日は朝から雨の予報、明日走る予定だった「指宿スカイライン」で可能なら開聞岳付近まで
行ってみよう。

川辺ICから通行料100円を払ってスカイラインへ、尾根伝いに適度なワインディングが続く絶好のツーリングルート。
30年以上前に走ったときは、舗装が荒れてる印象があったが、今回はよくメンテされていて快走できた。
ただ思った以上距離があり、指宿の市街地とは離れたところを通っているため、開聞岳まで南下するのは時間的に厳しい。
今晩は夕食の予約を入れている、諦めて宿に直行する。開聞岳の雄姿を間近に見られないのが残念。

18:00本日の宿「千成荘」に到着、33年前にも泊まったことがある、建物が当時と違う。
フェリーに乗れていれば16:30頃には着いてたはず、でも夕食に間に合ったので問題なし。
急いで温泉入って夕食、友人は地元の焼酎を、自分は鹿児島名物「キビナゴの刺身」を追加注文、これが食べたかった。
その後は周辺を散策、砂蒸し風呂施設はすでに予約で満杯だった。
友人は宿に戻り、自分は共同浴場へ、地元の人が利用する素朴なお風呂、お湯がしょっぱい。
明日は残念ながら終日雨の予報、楽しみにしていた霧島、えびの高原は諦めたほうが良さそう。

走行距離:334km

都井岬の野生馬

岬の灯台に向かう道路を普通に馬が闊歩している。
ここでは馬が優先、くれぐれもスピードは控えめに。

パラボラアンテナ

内之浦宇宙空間観測所の敷地内にて。見学中アンテナが突如動き出しお椀のように真上を向いた。巨体に似合わず素早い動きで驚いた。衛星を追尾しているのだろうか?

展望台にて

観測所内の最高地点からの眺め。広い敷地に様々な施設が散在している。写真内のパラボラアンテナは前の写真で斜め向きだったもの。
天気が良ければ海の色が映えたことだろう。
無料で見学できるとはありがたい。

発射台

ロケットの打ち上げは種子島がメインのようだけど、次にここから発射されるのはいつだろう。

佐多岬駐輪場にて

岬の駐車場は狭くて、クルマは順番待ち。バイクは別途駐輪スペースがあるので、待たずに入れた。
当日ここだけが快晴、ようやく青い空と彩のある海を見た。

垂水フェリー乗り場

すぐに乗れるか心配だったが、バイクは4台だけ。
クルマは積み残しが出たかもしれない。
船は大きく、便数も多い、 生活の足としての頼もしさを感じる。

桜島

桜島を見ると鹿児島に来たなあと実感する。フェリ−からじっくり見られるのがいい。
明日は一日雨の予報だから、見られないかもしれない。

キビナゴの刺身

鹿児島名物のひとつ。追加で注文。33年前にこの宿に泊まり夕食に出て初めて知った。
縞模様の見た目が美しい、酢味噌で食べると美味しい。
恐らく焼酎にも合うだろうから、友人にも勧めてみた。


スポット詳細情報

  • 佐多岬
  • 住所:佐多岬
  • 駐車:あり

3人がグー!を付けています。

ログイン

会員登録する

注目のタグ

あなたのバイク今いくら?

バイク買取無料一括査定

メーカー:
郵便番号:
郵便番号を検索

PAGE TOP