バイクブロスコミュニティ

三気筒さんのツーリングレポート

にっぽん応援ツーリング～北海道四極制覇の旅：最北端編～

北海道エリア（北海道）　カテゴリ：自然
2022-10-23 22:07:48　走行日：2022-10-05～2022-10-05
グー！（27）

※これまでの旅の模様
　https://www.bikebros.co.jp/community/TRP_search.php?act=detail&uid=BfSxPL9m&tid=17755

　小樽に上陸しいつもの宿「若葉荘」で一泊した翌朝、6：00に起床し外の様子を伺うと路面は濡れているものの雨は降ってない。テレビでは中山峠が積雪したと言っている。そんなこの秋一番の冷え込みの中、日本最北端の地「宗谷岬」を目指してのツーリングを開始する。自宅から持参した電熱ベストなどの冬用装備を着込み女将さんが焼いてくれたトーストを頂き6：30に宿を出発した。
　小樽の倉庫街の前を通り石狩方面へとバイクを進める。石狩市に入るといかにもさっきまで雨が降っていましたと言う路面状況に変わり、石狩河口橋を渡るとき前方を見ると黒い雲の下が白く靄っている。こりゃあ降ってるな…　さらに進んでR231が日本海沿いに出ればオロロン街道の始まりだ。海は灰色で波打ち際に白波が立って荒れ模様。気温もぐっと下がり、それまで電源を入れて無かった電熱グラブも指先までしびれるような寒さとなり中温での運用を開始する。
　にっぽん応援ツーリングのルールとして日本の１６極を巡る、各地でボランティアをしたり観光地を訪れて支援したりのほか、各地の道の駅に立ち寄りシステム登録すると言うミッションがある。オロロン街道沿いには多くの道の駅があり、それらに立ち寄って行くことにしていた。当日の予定としてはお昼ごろにはＪＲ稚内駅の中にある観光案内所で最北端到達の証をもらい、食事してから宗谷岬に到達、その後宿のある紋別へと向かう予定であった。初めのうちの道の駅で動画や写真を丁寧に撮り、オロロン街道では晴れ間が見えて気持ちの良い時間を楽しみすぎたのか予定時間がどんどんと遅れてしまった。そうなるとご飯の時間も惜しんで走ることになる。　朝からトースト１枚で走り詰めの中、宗谷岬に近づくとそれまで降らずにいてくれた雨がシトシト～ザーザーと降り出した。遅い車に捉まりながらなんとか最北端に到達。これで北海道4極のうち１つをゲットした!(^^)!　西の空は晴れていたが雨足がどんどん強くなるような感じだったし、楽しみにしていた宗谷丘陵の方には黒い雲がかかっていた。雨雲レーダーで確認すると猿払ぐらいまで走れば雲は抜けられそうだったのでノーカッパで一気に駆け抜ける作戦に打って出た。海は日本海からオホーツク海へと変わり、雨が一層強くなってくる。対向からツーリングの一団がやって来たがみんな雨装備で走っている。「これはやらかしたか？」とフロントスクリーンに身を隠しつつ我慢の走行。しかし猿払のパーキングシェルターを過ぎたころには雨も止み雲の切れ間から青空が見え始める。「お！これはエサヌカ線、ひょっとしたら良い眺めじゃないか？」雨ならそのままスルーする予定だったが国道を外れエサヌカ線へと突入(^^♪　空は北向きと南向きで明と暗の二つの表情をしている。これもまた自然の不思議、絶景である。いつもならバイクがあちこちで写真を撮ってるのにこの日は地元らしき車が２,３台通っただけ。ほぼ貸し切りで２往復満喫させてもらった。　その後は残りの道沿いにある道の駅に立ち寄り宿のある紋別には17：30ごろに到着。　冷えた体を大浴場でしっかりと温めたあと、レストランでオホーツクの海の幸いっぱいの「オホーツク御膳」を頂き今日１日が終了。　寒さと雨の中走りっぱなしだったが３年ぶりの北の大地を心行くまで堪能できたので楽しさしかない(*^_^*)　が、夕方のニュースでは翌日はさらに冷え込み峠は凍結の恐れ、冬用タイヤで走行してくださいなどと言っている。いや、それ無理～　　一抹の不安を覚えつつ、寒さで疲れた体を休めるため早めに就寝した。

メイン写真：雨の宗谷岬