嗚呼、幻のHONDA VTR250
2012年06月18日 21:18 グー!(24)|コメント(12)
この話は、ここで話すべきか話さぬべきかずっと悩んでいたが、他に話すネタがないので話すとしよう。(苦笑)
これは6月9日土曜日の出来事だ。
その日は我が社の新入社員歓迎BBQのイベントがあったのだが、諸々の事情で凹んでいた私はその行事を欠席した。
専務KK氏の実弟・課長KE氏は買ったばかりのVTRで現地へ向かい出発した。
そのVTRとは、2005年式で走行距離数千繊▲椒襯醗譴張汽咾討い覆ぁ▲團奪ピカのバイクだったそうな。
【メットやウェア等も合わせて約50万円の代物。】
何事も慎重なKE氏。最初は慎重に走っていたらしい。
しかし彼はリターン・ライダー。
20代に散々乗り回していたが、仕事の現場作業中に右足を負傷したと同時にバイクを卒業。
周りが次々とバイクを購入すると、自分だけ仲間外れになるまいと丈夫で乗り易く、そこそこ早いバイクをとチョイスしたVTR。
スピード感とバイクに慣れてきた頃、そこから会場までの道のりはそこそこのワインディングロードが続く。
『よ〜し。大分感覚が戻ってきたし、ここいらでコイツの性能を試してみますか。』
ギアを落として幾つかのコーナーをクリア。
『ウン。いい感じだ。バイクって、やっぱ楽しい!!』
っと、思ったそうな。
しかし、KE氏はこの道路を走るのは初めて。
当然、次のコーナーのRのキツさなど知る由もない。
4速80舛膿米。
車体がOUTに膨らみかけたので、さらに車体を傾けたその瞬間。
目の前にはセンターラインを大きくはみ出したダンプカーが。
さらに追い討ちをかけるように、コーナー出口は砂利だらけ。
どうやらその付近で土木工事をやっていたらしい。
間一髪でダンプをかわした瞬間、リヤタイヤはグリップを失う。
右膝をバイクに挟まれたままスライド。
縁石に到達するかと思った瞬間、ハイサイドをおこし、
KE氏はバイクから放り出され、5〜6mほどウルトラマンのように空を飛んだらしい。
草むらに不時着したKE氏。
自分の身体よりバイクの心配をしていたらしい。
体中に痛みはあるが、両腕両足が意思通りに動くのを確認してから、横たわるバイクに戻って見たら・・・。
フロントホイールがないわ、フロントフォークが90度曲がっているわのオンパレード。
会社のトラックで引き取り、購入したバイクショップへ持っていったら・・・。
『どういう転び方したんですか?生きているのは奇跡ですよ。』
っと云われたらしい。
結局、ダメージはメインフレームまで到達していて、修理をすれば40万以上掛かるとのこと。
泣く泣くKE氏はVTRを廃車にすることに。
約50万で購入し、走行した距離はたったの50km。
【11万円とは高いレンタル代だなぁ。】
結局私はこのVTRを一度も見ることはなかった。
これが原因で、しばらく社内でバイクの話はご法度となっている。
教訓x2.
『知らない道で調子こいてはイケない。』
さぁみんな!
KE氏の命が無事だったので、“グー”を押してくれ!!
【写真はイメージです。】