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サンディの3時間クッキング(NSRミッション組立前編)

2013年06月20日 23:43 グー!(3)|コメント(6)

ホンダ CBR1100XX Super Blackbird|CBR1100XXスーパーブラックバード(1988年式)
前回のレポートでバラバラにして患部を特定したNSRのミッション。

シフトフォークの削れカスがベアリングに廻ってシェーってスゲェ音がしてたと断定しました。

メインシャフトとカウンターシャフトの左右ベアリングがゴロゴロ感があり、ひとつは引っかかりがあります。

コイツらが高速回転すればシェー!っておっしゃるかもしれません。

クランクベアリングは部屋が違うんで無事でしょうが、この際交換します。

それと前回二次災害が発生したピストン・・・orz
まだ運転時間2時間程度・・・orz

磨耗限界手前ですがクラッチ周りの消耗部品も交換します。

エンジン周り特に回転部の締め付けにはトルクレンチを使いましょう。高トルク部分にはプリセット型ぢゃなくデジラチェのような直読型の使用をオススメします。

それでは材料を準備します。
すべてのベアリング一式
すべてのオイルシール一式
シフトフォーク各1ケ 計3ケ
クラッチディスク3枚
フリクションディスク2枚
クラッチスプリング4ケ
クランクケースパッキン1枚
クラッチカバーパッキン1枚
ピストン1ケ
ピストンリングセット一式
サークリップ2ケ
シリンダーベースパッキン1枚
以上

組付けに当たって、整備書を別の車種しか所持していないので細かいゴタゴタがありましたが、全て割愛しています。
しょーじき3時間以上掛かってます(笑)

クランクシャフトは厳正な計測?の結果、芯出し済かのようにばっちりだったので芯だし作業は免れました。

写真1:2013年06月20日 投稿

まず発注した交換部品が正しいか、軽くチェックしましょう。

ありゃ?!ってなると二度手間発生です。

古いバイクになると新しい年式と部品番号が統合されてたりしますからね。結構重要な作業です。

今回はオゲ!と判断しやした。

写真2:2013年06月20日 投稿

ベアリングプーラーやリムーバーを駆使して古いベアリングを取り去ります。
写真撮るまもなくはずれちゃいます。

コンロで火に掛けて、ポロっと取る方法も御座いますが、二次災害を恐れて工具を使います(爆

写真にはケースの片側とクランクシャフトしかありませんが、もう片方もちゃんととりました。

写真3:2013年06月20日 投稿

ホントは打込み工具(特工)を使うんですが、当然ながら(笑)そんなものありません。

ケースを少しトーチであぶり、ベアリング外周部を均等に叩きながら打込みます。

最後まで入ると少し鈍い音に変わるので、そこで許してあげましょう。

いつまでもシバキ続けると、ケースがイッてしまうやもしれません。

写真4:2013年06月20日 投稿

新しいベアリングにはたっぷりとグリスが塗りたくってありますが、これはサビ防止用ですので清くパーツクリーナをフンダンに使って完全撤去します。

ホントは全部バットの中で洗油漬けにして取るのが安近短ですが、焦るあまり忘れてたです。

写真5:2013年06月20日 投稿

左と同じように打込んでやります。
けっして日頃の鬱憤をぶつけないように優しくシバいてやりましょう。

丸い中に収まっているのがクランクベアリングで左側の三つの内、上のがバランサシャフト、下の二つがメイン及びカウンタシャフトです。
バランサシャフトのベアリングの横の穴の中のローラーベアリングはバランサのカウンタシャフトのベアリングです。

写真6:2013年06月20日 投稿

HONDAはクランクベアリングの片側はけっこうルーズになっておるようで、実はシャフトに圧入のようです。
そしてシャフトをケースに圧入します。

何しろ整備書が無いもんで・・・えへへ。

ホントはこのルーズ具合が酷くなると、ベアリングがハウジングの中でシャフトと供回りして回転上昇に影響がでます。

接着剤等で固定するのは一応レギュレーション違反なので辞めます。

写真7:2013年06月20日 投稿

メイン及びカウンタシャフトにいろいろワッシャの組み合わせを考えながらピッタリ合うようにギアを組付けます(笑)

ミッションが出来たらケースに入れます。

よく常時噛合いミッションといいますが、まさに噛合っております。

ギア切替はシフトフォークによって横移動するギアについたドッグ(爪)が、固定されたギアに切られた穴に結合することでギアを選択します。
なので回転が合えばクラッチ切らなくても簡単にギアが切替出来るワケです。

写真8:2013年06月20日 投稿

シフトフォークは右,中,左があるので間違わないように入れましょう。

シフトドラムはできればニュートラルの位置でフォークのドッグを入れましょう。

ここまで書いて言い忘れてましたがミッション内部の部品には普段使っているミッションオイルを塗りたくりましょう。
ベアリングはヅケにします。

あ、クランクベアリングは2ストオイルのヅケにしましょう。

ニュートラで軽くシャフトが回るのを確認します。

写真9:2013年06月20日 投稿

クランクケースを左右貼り合せてビスをきっちり締め付けます。

ちなみにこの段階でわ、クラッチハウジングを付けていないのでクランクはフリーに回ります。

そんでクランクシャフトを手で回してみると少し重いんで、特工(在り合わせのビニル管)とワッシャを使って少し引き出したり、槌で叩いたりして、左右の位置を調整し軽く回る位置で留めます。

この作業が後に悲劇を生むことに・・・

写真10:2013年06月20日 投稿

上の作業でそこらにあったワッシャを使ったんですが、高さ調整にたくさん必要で、再使用するワッシャも動員しました。

が、かなりのトルクが掛かったようで薄いワッシャが変形しちゃいました・・・orz

ちなみにコイツはキックスタータのカウンタギアのワッシャです。

厚みが変わってしまった。
万力で挟んでみたり、常盤の上で叩いてみたりしてみましたが、完全には元に戻りませんでした。。。が再使用します(笑)

後編へ続く

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