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SP忠男スーパーコンバットの覚書

2013年02月11日 16:40 グー!(0)|コメント(0)

ヤマハ ZeaL|ジール(1999年式)
ヤフオクにて入手したもの。
エキパイの底部に凹みあり。排気ガスの流量に影響は無さそうなので放置。
サイレンサーは三角形のプレートに3本のM6のネジで固定されているが、1本はすでに折れており、外すときにもう一本折れる。
サイレンサー内部構造物はかなり腐食しており、メーカーにメンテナンスを依頼することにする。
メーカーからの回答で「全損扱いで修復不能」とのこと。営業の方が親身になって動いてくれたが、おそらく工場のメカニックの工作スキルが低くできないのだと思う。新品サイレンサーは約5万円とのこと。インナーパイプ等、パーツ単体での販売はできないとのことで、結局送った意味がなく運賃が損しただけで、返品してもらって自分でオーバーホールを試みる。
以下覚書。
サイレンサーのリベットはエンジン側のみ抜けばサイレンサーパイプと内部構造は分離できる。手順としてはリベットを抜いてからエンド側から内部構造物全部を押し出す感じ。またはエンドパイプの三角板にもう一度M6のネジで取り付けて、カーボンシェルだけを引っこ抜く感じ。
エンドパイプとの連結部のアルミ部品はリベットのみでカーボンシェルで止められている。インナーパイプは鉄パンチングパイプ製で、出口部分と入り口の三角板とドッキングする部分とが一体で作られている。インナーパイプは完全ストレートではなく、中間に隔壁で前部と後部に分けられており、隔壁に28Φぐらいのパイプが通っていて、このパイプとパンチング外側とが前部と後部の排気通路となっている。けっこう凝った作りかもしれない。
エンジン側の端に絞り部品があったようだが腐食して取れてしまっている。サイレンサー入り口下部の水抜き穴付近の腐食が酷く、3cm四方ぐらいの穴が開いた状態。
再組立はまず三角版との接合部のボルト折れ2ヶ所のリカバリー。
一本はCRCを吹いてしばらくしたのちハンマーで叩いて固着をゆるめ、バイスレンチで咥えて回すとなんとかOK。もう一本は錆びて完全に固着してなんともならないのでセンターにM5のドリルで穴を開けてM6の再タップ加工。
次に目の粗い金網をパンチング全体に巻いて穴あき等をカバーしてグラスウールが巻けるようにする。グラスウールは裏返して前後逆で再利用。

ここで、少々改造を加えてみる。腐食して取れてしまった絞りはリカバリーできないので、代わりに隔壁に通っているパイプに一回り細いパイプを通し、更にそのパイプをストレートではなく少し曲げてエンドパイプからの排気がまっすぐ当たらないように打ち込んで固定。最後にグラスウールを巻き直して再組立。
また、このマフラーは「高回転はよく回るけど低速トルクスカスカで4000回転以下はつかいものにならない」とかの書き込みを目にするので(ホントか嘘かわかりませんが)排気抵抗をつけるためにエンドパイプに市販のインナーサイレンサー(キジマインナーサイレンサーDX)を挿入してサイレンサーと再組み付けをしてみた。

結果はこのマフラーの新品オリジナル状態を知らないので比較になりませんが、インプレッションは以下のとおり。
1.音はアイドリング時にはこもり気味の低音でノーマルよりは音量大きいが爆音ではない。4000回転巡航時にも低音の連続排気音が若干聞える程度でうるさくはない。ノーマルとは音質が違うこもり感がある。「集合マフラーの音(笑)」
2.吹けあがり方はノーマルマフラーと同程度。8000回転を超えると排気音よりエンジン音のほうが大きくなり乗ってる身には同じ感覚。
3.低速の使い心地は良い。低速スカスカなんてことは全然無く、6速4000回転で約60km/hは変らず、ここからちゃんと加速もする。そして驚いたのが6速3000回転が実用できるということ。アクセルガバ開けではついてこないが回転合わせながらなら無理なく加速できる。あと発進時のクラッチミートが2500回転ぐらいでもスムーズにいけるようになった。街乗りが6速でだいたいOKなのは楽チンである。



写真1:2013年02月11日 投稿

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