ビーエムダブリュー | BMW HP4

車輌プロフィール

BMWのHP4(エイチピー・フォー)は、2012年に発表されたスーパースポーツバイクだった。「HP」とは、BMWモトラッドのなかでも特別なモデルにのみ与えるイニシャルで、「ハイ・パフォーマンス」を意味しており、HP2エンデューロ(2005年)やHP2メガモト(2006年)、HP2スポーツ(2007年)に続く4番目のモデルとなった。前の3車との差異は、HPファミリーとして初めて4気筒エンジンを搭載したこと。2010年に発売されたS1000RRをベースにした「ハイ・パフォーマンス」だった。排気量999ccの水冷並列4気筒エンジンの最高出力こそ193馬力(本国仕様の数値)とS1000RRと変わらないものの、特性の最適化が図られ、リアタイヤには、2012年にモデルチェンジを受けたS1000RRよりも太い200ミリ幅(200/55ZR17)が採用されていた。でありながら、各パーツを軽量なものとすることで、車重はS1000RRよりも2.6kg軽くなった。さらに、DDC(ダイナミック・ダンピング・コントロール)という電子制御ダンパーを搭載。量産二輪車として初めて採用されたDDCは、路面状況や加速減速などの情報をコンピュータで計算し、前後の減衰力を最適化するもの。ワインディングからサーキットまで、サスペンションをオートマチックで設定してくれるシステムだった。その他、スリックタイヤ装着時のための走行モードやローンチコントロールシステム(ウイリー抑制)、シフトアシスト(アップのみ)なども採用されていた。4気筒モデルの「イニシャル・HP」は、HP4レース(2017年/公道不可)へと続いた。

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