千葉県にあるライダースクラブは、1997年にドゥカティ正規ディーラーとなり、現在はカワサキ、ドゥカティ、MVアグスタなどを扱う複合店として活動している。創業者の2代目である吉田祐介さんが店長としてショップを切り盛りしており、地元を中心とした若いユーザーたちが集う、クラブハウス的な場所となっている。
「現在、父が社長を務めていますが、オートバイ好きが高じて仕事になってしまったタイプ。自分が子供の頃からオートバイがある環境だったのもあって、6歳から16歳まではモトクロスでレース活動をしていました。国際B級クラスまで登り詰めたましたが、大きなケガも多くて引退することになりましたが…」
その後、大学を卒業して就職。クルマのディーラーで営業販売にたずさわるようになったが、やがてオートバイ業界との差を感じはじめたという。
「時代の遅れを感じたんです。クルマ業界はスゴく進んでいて、顧客管理や提案もしっかりしている。クルマ業界でのノウハウをオートバイに落とし込めば、まだまだ可能性があると思いました」
それから、新たな取り組みも独自に考えるようになった。それは父親が昔からやっていたことでもあるイベントだ。自分もスタッフもオートバイ乗りで、ユーザーと交流できるイベントを催すのが大好きだったこともあり、さらに強化していくと決定。日常の中でも小さなイベントを加えていくようになった。
「オートバイで遊んでもらいたい、人生を豊かにしてもらいたいという思いがありました。行き着いたのが“お客さんとオートバイで遊ぶこと”でした。たとえば平日の夜、19時過ぎになると人が集まり出して、閉店したらお台場までナイトラン。公園でただ喋って帰るとか(笑)。毎月1回はツーリングに行っています。一生懸命お客さんと遊んでいると、どんどん輪が広がっていくんです」
サプライズとして、ショップでお客さんのプロポーズを演出したこともあるという。まさに狙い通り、オートバイを縁にそれぞれの人生が豊かになるサポートをしている。ちなみに、最近力を入れているのはユーザー同士の交流。インターネットを活用して、Facebookのオフィシャルページのほかに承認制のページも設け、ユーザー同士がつながることを促進している。また、イベント前には無料でライディング座談会を開催。年齢や経験の違うユーザー同士が、バイクをテーマに語らい、個々に見合った実践的なアドバイスが得られると大好評だ。
「自分たちが取り組んで気づいたんですが、現代ってモノがあっても遊び場所がない。だからこそ、もっと遊び場の提供したいと思うようになりました。それぞれ自由に楽しんでもらえれば嬉しいですね」
ライダースクラブが力を入れているのが、ユーザーに対するオートバイライフのサポートだ。遊び場、そして交流の場として、積極的にイベントを開催している。月1回のペースで開催されているツーリングは、観光スポットや旬のご当地グルメを巡る一般的な日帰りツーリングから、BBQツーリング、キャンプツーリング、林道ツーリングまでテーマは多彩。また、サーキットを走ってみたいユーザーのために走行会も企画している。運転技術に自信のない初心者でも楽しめるように、“サーキットDEツーリング”というイベントを年に2回ほど、EBISサーキットで開催している。そのコンセプトは速さを競うものではなく、スポーツライディングをツーリングのように楽しんでもらうというもの。このイベントでサーキットデビューした人も多いのだとか。
しかし、参加者にとってはライディングレベルの差が気になるところ。そんなユーザーのために、イベント前には“ライディング座談会”なるユーザー同士の交流会を設けている。車種や経験、スキルの違うユーザー同士が集い、それぞれの目線で積極的にディスカッション。実際の体験談にもとづいたアドバイスが得られると好評だ。
ライダースクラブ
住所/千葉県千葉市若葉区桜木6-23-3
TEL/043-488-6660
FAX/043-488-6655
営業/10:30-19:30
定休/毎週火曜日、イベント開催日にあたる日曜日
URL/公式ウェブサイトはこちら