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2023年 関東甲信越ツーリング 〜そうだ!富士山を観に行こう!〜≪後編≫

関東エリア(群馬県) カテゴリ:自然
2023-05-21 17:36:17 走行日:2023-04-26〜2023-05-03
グー!(9)

4月30日 日曜日 雨のち曇り
今日は初の首都高走行の日。以前に友人の運転での助手席に乗せてもらったことはあるが、車間距離が短く、複雑に入り組んだJCTや見慣れない地名に迷子は確実と思い、午前3時に起床して4時にホテルを出発した。
折からの小雨で道路はウェット状態。東関東自動車道「湾岸習志野IC」から首都高湾岸線「有明JCT」に向かい、レインボーブリッジを渡るが、とても風が強く、隣の車線まで流されそうになりながら、渋谷、六本木方面に向かう。
悪天候の上、早朝だったせいか道路は空いていて「これは本当の首都高の姿では無いのだろうな〜…」なんて思いながら、高層ビル群の間を抜けていくと、右手に東京タワーが姿を現し、東京都内を走っていることを実感させられる。
北海道の林道や田舎道を走って遊んでいる250TRが、都会のおしゃれな渋谷や六本木のど真ん中を走っていると思うと、何だか不思議な感じがする。(写真1)
首都高渋谷線を「用賀IC」で降りてから環状八号線に入り練馬方面に向かい、「関越自動車道」に入って群馬方面に向かっていると、午前6時を過ぎたあたりから、交通量が一段と増えてきて、ポルシェ、フェラーリ、ベントレー、ランボルギーニなど、高級スポーツカーが爆音を轟かせ走り去って行く。
排気量の小さいTRを少し休ませるため、埼玉県の「寄居PA」で小休止。(写真2)藤岡JCTから上信越自動車道に入り「富岡IC」で高速を降りて、今日の目的地のひとつでもある「富岡製糸場」に向かう。
R254を走っていると「富岡製糸場市営無料駐車場」の看板が目に入り、看板の勧める方向に進んでいくとレンガ造りの建物が現れて来た。富岡製糸場に到着したと思い、上信電鉄「上州富岡駅」の駐輪場にバイクを停め、進んでみると群馬県立世界遺産センター「セカイト」の建物(写真3)で、世界遺産の「富岡製糸場」は500mほど離れている場所にあった。
「富岡製糸場」は明治時代に官営の生糸生産工場としてフランス人の設計によって、独特の建築技法により建てられたもので、2014年に「世界遺産」に登録され、西置繭所などは「国宝」に指定されており、貴重な歴史的な建物を見ることが出来て感動した。
この日は、天気もあまり良くないので、早めに高崎のホテルに向かい、疲れた体を休めることにした。
 
5月1日 月曜日 快晴
今日は比較的時間に余裕があるので、ホテルの朝食をしっかり食べて、9時頃に出発。
関越自動車道「前橋IC」から高速に入り、「高崎JCT」で北関東自動車道を北上、「岩舟JCT」で東北自動車道に入り、ひたすら北上を続ける。
あまりにも長く走り続け、途中でナビに不安を感じ「西那須IC」で一旦高速を降りて場所を確認したが、ナビが正解で再び高速に入り「白河IC」で高速から一般道に入り、R289→ R121を経て福島県南会津郡下郷町の「大内宿」に到着した。(写真4)
ここは江戸時代からの宿場町で茅葺屋根の民家が保存されている。北海道には無い「日本昔話」にでも出て来そうな雰囲気の良い場所だが、どこの家もお土産店になっていて、食堂も併設されている家も多く、長ネギを箸のようにして食べる「ねぎ蕎麦」が有名のようだ。
大内宿を後にして、猪苗代湖を目指して走り、混雑を避け「会津レクリエーション公園」から湖畔に出たが、道が狭く駐車場も無いので引き返してレクレーション公園で一休みしてからホテルに向かった。(写真5)
猪苗代湖は、遊覧船乗り場のある「長浜駐車場」側の方が、景色も良くバイクを停めることもできるので、選択を誤ったようだ。
会津に取ったホテルは、系列の日帰り温泉が無料だったので、かなりゆっくり出来て、旅の疲れも取れた。

5月2日 火曜日 くもりのち晴
テレビの天気予報では晴れの予報だったが、空には重たい鉛色の雲が垂れ込めており、昨夜降った雨でバイクのシートも濡れているように見える。
ゆっくりと朝食を食べ、出発の準備をするため駐車場に行くと、隣のなにわナンバーのハーレー乗りの方から「以前、磐梯山の頂上に雲が掛かっているとき、ゴールドラインを行ったけど、雹が降って来てひどい目にあった。今日はやめておいた方がええよ。」と言われたので、コースを変えようかと悩みながら、まずは鶴ヶ城へとバイクを走らせた。(写真6)
お城は4月28日に内部の改修が終わったばかりで、展示もきれいになっていた。天守閣から磐梯山を見ると、どうも気温が低く、雨でも降っていそうな雰囲気だが、もう2度と来ることは無いと思い、思い切ってゴールドラインを目指すことにした。
磐梯山ゴールドラインは山頂に近づくにつれ、浪花のハーレー乗りさんの言うとおり、山頂には雪が降っているが、道路は所々ウェットな感じで雨には当たることが無く、無事に桧原湖に到着。(写真7)
続いて磐梯レイクラインを目指すが「中津川から福島方面通行止め」の看板が出ていたので、ここで断念して、R459からR115に入り県道24を更に南下、「磐梯熱海IC」から東北横断自動車道〜磐越自動車道〜常磐道を走り「大熊IC」から一般道に入り、今は亡き叔母の家のある大野町旭台に到着した。
叔母の家は大きな梨の果樹園を抜けたところにあったが、今は果樹園は伐採されてしまい、工事中の看板が立てられていて、殺風景な景色に淋しさを感じた。
グーグルのストリートビューでは、叔母の家は廃墟になっていたが、実際には既に取り壊され門と家の基礎だけになっており、門の脇に叔母の植えた木だけが残っていてた。(写真8、9)
25年くらい前に、叔母の家に遊びに行ったことがあり、従兄弟のように福島第1原発関連の仕事をしてる人が住んでいて、小さな町ながらホテルや病院や公的施設のほか、駅前通りには沢山のお店があって活気があった記憶がある。しかし、今では殆どの建物が取り壊されていたほか、国道6号線沿いにある事務所や自動車販売店やパチンコ店などの店舗が、まるでゴーストタウンのように荒れ果てていて異様な雰囲気だった。
意外と余裕をもって福島を出たが、仙台港到着にはギリギリで到着し、フェリーターミナルに入ると物凄い行列になっている。
コロナ禍も明けて、ゴールデンウィークに突入した熱気を感じながら、手続きを終えて船内にバイクを停めた。行きとは違い、仙台からはバイクの台数も凄い数になっていて、船内放送では満員とのことだ。
高気圧に覆われた東北地方は海も穏やかで、大きく揺れることもなく、夕暮れの山並みや港の灯りに見送られながら、フェリーは静かに出航した。(写真10)

5月3日 水曜日 晴
午前11時 フェリーは苫小牧西港に到着した。苫小牧からは見慣れた道を走り、千歳丘陵から長沼や江別を通りR275から札幌に入って午後2時に帰宅した。(写真10)
7泊8日の関東甲信越ツーリングを無事に終え、最初から最後まで走りっぱなしのような旅ではあったけど、色々な人と出会い、色々ば場所を見て、色々な事を沢山感じた良い旅だったと思う。全行程1,854辧▲丱ぅはただの機械に過ぎないが、「お疲れさん」と言ってタンクを2度ポンポンと叩いた。

震災の2年前


スポット詳細情報

  • 富岡生糸場、大内宿

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