バイクSNS バイクブロス・コミュニティ-ツーリングやカスタムレポート

にっぽん応援ツーリング 〜北海道四極制覇の旅:旅の終り・帰還編〜

北海道エリア(北海道) カテゴリ:自然
2022-11-23 23:47:17 走行日:2022-10-09〜2022-10-10
グー!(27)

ブロス友とのジンギスカンの宴の翌日、ホテルをゆっくり目にチェックアウトして足らずのお土産をゲットするために札幌駅に向かった。やはりここでもバイクの駐輪場に困る。駅前のデパートの駐車場が開くのを待って駐輪して急いで買い物をする。(デパートのサービス時間内の出庫) これで帰宅後の嫁さまからの攻め句は無いと一安心(笑) さて、この後の予定だが、昨日の新千歳空港での人出の多さからして有名な観光地はどこも人が一杯のような気がしてきた。混雑したところで事故をもらったりしたらシャレにならない。あまり人の行かないところが良いかなどと考えてふと気が付いた。今自分がしている「にっぽん応援ツーリング」の趣旨はバイクで出かけることによって地域の活性化を促すものだ。だったら応援しがいのある場所があるじゃないか! しかもそこへ行く道すがら、昨日ブロス友から聞いた美味しいラーメン屋さんがある。 と言うわけで今回の目的地は夕張市と決めた。
 札幌の周辺は畑が多いものの車通りもあってこれまで走ってきた北の大地のイメージとはずいぶんと違い、地元の田舎の風景によく似た感じだ。地元、観光客の車にまぎれ教えてもらったラーメン屋がある栗山町を目指す。お店の名前は「大鵬」あの大横綱と同じ名前だ。ブロス友には「美味しい味噌ラーメンが食べたい」と聞いてみたのだが地元の人は特に味噌ラーメンに思い入れはなく良く知らないと言う。大鵬にはいつも行列が出来ているので行ってみてはどうか?と言う事だった。そして店に着いたら情報通りの大行列。それでも並んで食べる気であったが、バイクを止める場所が全くない。どうしたものかと思案しているとブロス友からもう1軒、別のラーメン屋さんを教えてもらっているのを思い出した。そこは夕張市にあるので大鵬を諦めて他へと転進した。
 夕張市に入ると途端に車の数、人の数が減っていく。教えてもらったラーメン屋があるのはかつてキネマ街道としてにぎわっていた場所にあった。通りには名作映画の看板が飾られていたがそれも色あせて、通りには人影もなし。その裏通りに存在していたであろうスナック街の跡地の外れにそのラーメン屋はあった。「ラーメン のんきや」ブロス友の動画で見たことのあるお店だった。到着すると母娘であろう二人が店の前で並んでいる。店中を覗き込むと6人ほどの席しかない。少し店の前で待った後入店するとカウンターの中には80歳は越えているであろう腰の曲がったお母さんが忙しそうに働いていた。お品書きを見ると「しょう油」「しお」「かけ」の3種類しかない。なるほど、味噌は無いってわけだ。しょう油を頼んで着丼を待つ。「あっ、大丈夫?!」先に入店していた母娘が声をかける。店のお母さんが一瞬めまいを起こしてふらついていた。「最近ちょっと調子悪くってね」それでもふらつきながらラーメンを作る。自分のラーメンが出来て運ばれてくる。ブロス友から丼に思いっきり指が入って出てくるよと聞いていた通りだった。お母さんの握力が無いから保持するために丼に指が掛かるんだよな。こちらから丼を受け取りに手を出す。見た目普通のラーメンだ。スープから頂く。あっさりとした鶏ガラスープかな?普通に美味しい。具はチャーシュー、メンマ、ネギ、なると、ほうれん草、そして関西のラーメン屋では見かけないお麩が入っていた。どれも普通に美味しい。だがどれ一つ突き抜けたものはない。麺も良くある西山製麵の物を使っていた。だがどうだ、このラーメンはいつでも、いつまでも食べることが出来るものだと思う。奇をてらう事のない普通のラーメン。かの井之頭五郎さんならばきっとこう言うだろう。「こう言うのがいいんだよ。いや、これがイイ!」 きっとブロス友は行列の出来てるラーメン屋よりもこのお店の方を推したかったんだろうな。ありがとう、良いお店を教えてくれてとっても美味しいラーメンが食べることが出来ました。
自分が食べてる最中、2人のバイク海苔が入店してお店はおしまい。時間は1時過ぎ。1日の営業で何杯のラーメンを作るのだろうか。きっとそんなに多くないんだろう。それでもお店を開けるお母さん。これが生き甲斐なんだね。また来るまで元気で頑張ってください。ごちそうさまでした。
 ラーメンを食べた後は映画「幸せの黄色いハンカチ」のセットが再現された「幸せの黄色いハンカチ:想い出ひろば」へと足を向けた。ずいぶん前に観た映画だったがラストシーンで大量に掲げられた黄色いハンカチの下で倍賞千恵子が洗濯物を干している姿がずっと印象に残っている。昔の映画なのでお客さんは同年代か年上ばかり。今は亡き健さんを偲びながら施設を見て回った。
 さて、そろそろフェリーターミナルへ向かうとしよう。この日は小樽〜舞鶴便が無いため苫小牧東〜敦賀便に乗ることになる。夕張から南下し、暗くなる前に苫小牧の街に入った。夜間移動では動物との接触の危険があるからだ。しかし、不思議なことに今回の旅では1度も鹿の姿を見ることが無かった。狐は2度ほど目撃したが。
 苫小牧の街で食事とカラオケボックスでゴロゴロしてフェリーターミナルへと向かう。日曜日だったので行きの倍以上のバイクが居た。みんなこの寒さのなか頑張ったんだねぇ。そして22:30、ついにバイクは乗船スロープを上り、北の大地から離れた。部屋に荷物を置いた後、デッキに出て離れてい行く北の大地に別れを告げる。「ありがとう、北海道。さらば、また来る日まで!」 帰りの船は行きよりも激しく揺れて、浴場も早々にも使用禁止となった。敦賀港に近づいた時自分と入れ替わりに小樽から北に向かう予定だった同僚の白虎海苔からのメールを受ける。この悪天候でバイクの乗船がダメになり乗用車で行くとのこと。何とかバイクで行けたのは本当にラッキー。さあ、このままラッキーを維持して家まで帰らなくては。普段よりも慎重に、そして休憩も多めに取って日付の変わった翌0:30ごろ自宅の駐輪場に帰り着いた。人員装備、異常なし。 バイクにカバーを掛けて帰宅すると家人は全て就寝していた。 さあ、翌日は頑張って走ってくれた銀ちゃんの洗車をしましょうか。おやすみなさい…Zzzzzz  北海道四極制覇の旅のレポート、これにて終了です。

メイン写真:キネマ街道

ラーメン のんきや

閉鎖された大きなホテルの裏通り、スナック街があったと思われます。その外れにひっそりと営業しておられます。にぎやかな頃にはホテルのお客もたくさん来てたんだろうなぁ。

醬油ラーメン

余計な事は何もしてない普通のラーメン。
今はこんなラーメンの方が珍しい。
ある意味食べられなかった行列店のラーメンよりも希少なんだなぁ。

山岡家の味噌ラーメン

晩飯もラーメン。山岡家がやってた味噌ラーメン専門店に入ってみました。色々とやってるのは分かりますが、のんきやの足元にも及びません。

帰りのフェリー「すずらん」

敦賀便で使用されているのは舞鶴便の船よりも新しい新造船です。船体も船内も綺麗。浴場には露天風呂があります。

帰りのお昼ご飯

昼食はレストランで「ザンギ定食」を頂きました。テーブルのパッドで注文すると料理が運ばれてきます。会計は置いてあるバーコードを精算機で支払うシステムです。 ザンギにマヨが付いてたので付けて食べてみたら意外といける。新発見でした
(=゚ω゚)ノ

帰りの晩御飯

関西に帰ってきた感を得るために多賀SAで王将で「極王天津飯セット」を頂きました。16極中の四極制覇して帰っただけで極王はおこがましいでしょうか(;・∀・)

今回の水揚げ

総走行距離 2,741.8Km 平均燃費22.6Km
4日目、5日目でペースを落とさなければ3500Kmは行っていたかもしれませんが、これぐらいが良い感じですね(^^♪


スポット詳細情報

27人がグー!を付けています。

ログイン

会員登録する

注目のタグ

あなたのバイク今いくら?

バイク買取無料一括査定

メーカー:
郵便番号:
郵便番号を検索

PAGE TOP