近畿エリア（兵庫県） カテゴリ：カレー
2018-05-21 18:22:24 走行日：2018-05-21〜2018-05-21
グー！（29）
2018 ＳＳＴＲ当日まで1週間を切った月曜日、未だに出発地点が定まらない。
色々と思案した末、自分の生まれ故郷、神戸市灘区の灘浜からを旅立ちの地とすることに。
では、現地調査をしなくてはいけない。
通勤ラッシュが収まる９時３０分頃に自宅を出発、県道５２〜８５を経てＲ４２８小部峠交差から西六甲ドライブウエイを東進するルートで表六甲ドライブウエイを目指す。
森林植物園前にはＳＳが２台止まっている。時間的には走り屋が往復するには交通量が増えて面白くないと思うけど。
森林植物園前をすぎるとタイトなクネクネが続く区間となる。若い頃は箒を背負って朝練と称してバイク海苔が集まったものだ。自分はガンガン攻める人では無かったが、家が近いのでちょくちょく走りに来たので、走り出したら色々思い出す。この日はなぜかペースを上げる気にならず、「このコーナーの先の直線が抜きどころ。直線の終わりにきついコーナーがあるからブレーキの我慢大会なんだ」などとＦ１中継のレース前のコース紹介のような事を思いつつ、コーナーを駈ける。
あるブラインドの左コーナーを立ち上がろうとした瞬間、目の前にロードバイクが２台、車線の真ん中を併走しているのが目に入る。 クラクションを鳴らすとビクッとして左に寄った。 速いペースで走ってたら事故ってたかもと思うとゾッとした。そこからも安全ペースで表六甲から灘の港へと下っていく。今日は空気が澄んで、和歌山の方まで見渡せた。
震災前に自宅のあった近くの川の河口に灘の突堤と摩耶埠頭がある。付近をぐる〜りと回って、朝日が写せそうな場所を探す。摩耶埠頭の海の近くは全て企業が囲いを設けており、立ち入り出来ない。子供の頃に良くサビキ釣りに来た都賀川河口の突堤辺りがちょうど良さそうだ。思い出も沢山あるこの場所から今回のＳＳＴＲは出発することにしよう！
ゼッケンシールも貼ったし、これで本番への準備は万端、安心した。… 安心したら … 急に … 腹が減った。
「よし、店を探そう！」
※以下、井之頭”三気筒”五郎さんの心の声
本物の井之頭五郎さんは自分の足で店を品定めするが、自分はパッチもんなので、お店探しもスマホでＧｏ！だ。今日の俺は何腹なんだ？ 昨日の晩ご飯は蕎麦に炊き込みご飯だった。じゃあ今日は洋食を攻めてみますか。グーグルマップで「洋食」と打ち込み検索すると… 自分の出身中学のすぐ北側の「洋食の赤ちゃん」が出てきた。あそこは２号線沿いでバイクを止めると緑のおじさんかお巡りさんに黄色いステッカーもらうのでパスだ。その近くに「マルヤ 都店」とある。はて？あそこは住宅街でそんなお店がある雰囲気じゃないぞ？ でも、何か心にひっかかるな。取り敢えずこの店を見に行こう。
店はＲ４３の北側、阪神電車の線路までの間だけど、車がようやくすれ違うほどの狭い路地の中だ。どこだ、どこだ〜？あっ、あった！白い暖簾があってようやくわかるが、完全に他の住宅と同化してるぞ。店の作りからして相当前からやってるお店のようだ。その証拠に店の前には食品サンプルのショーケースがある。そして、今まさにガテン系の２人が店内に入るところだ。こういう人種が入る店にハズレは少ない。 よし、ここに決めた！
「いらっしゃいませ〜」 店内はテーブル４つ、あとカウンター。お一人さまは当然カウンター。角が落ち着く隅っこ暮らしだね。 メニューを見てみるか。どれどれ、カツやステーキ、オムライスなどの定番の他に色々食べれるＡランチ、Ｂランチ、特Ａとか特Ｂなんかもあるな。 ん？中華？洋食屋なのに中華の項目があるぞ。ラーメンに焼き飯、中華飯なんかもあるのか。 こりゃ、迷うねぇ〜。 当然、カレーもラインナップされてる。 お？ビフカツカレー！ トンカツよりも高級なカツカレー。昨日、鉄腕ダッシュでカレーネタをやってたな。じゃあ、ＴＯＫＩＯにつられてみましょうか〜
「スミマセ〜ン、ビフカツカレーお願いします。」
お冷は定番のガラスのコップ。ビールを注ぐアレね。サーバーもステンレスのアレですよ。正に「THE 昭和」な食堂。カウンターに置いてあるスプーンも紙ナプキンで包んである。セオリーに則った正統派ですよ、この店は。
さ〜て、お待ちかねのビフカツカレーがおいでなすった。添え物の福新漬けは紛れもない「赤」。これも正しい。
ルーはどうだ？黄色味かかった昭和のカレー、これも正しい。そしてルーの中に肉の繊維が見え隠れしている。肉が良く煮込まれた証しだ。これで不味いはずは無いと確信したぞ。さあ、舌も胃袋も昭和にタイムスリップだ！
まずはルーを一口。「甘い！」そして「美味い」 この味、きっと何処かで… 脳内のデータベースで照合を開始する。そうだ、この甘いルーの味は親戚が営んでいた食堂「太陽」のカレーの味によく似ている！ 家カレーとは全くの別物で、幼い頃の自分は、この甘い口当たりが大好きで良く食べていた。 最近のスパイシーでパンチのあるカレーとは似ても似つかないのだが、昭和のレストランのカレーとはこんな味だったと思い出された。 思い出と言うスパイスは料理を更に美味しくさせてくれるんだ。いいぞ、いいぞ〜♪
次はビフカツ行ってみよう〜。ココイチのビーフカツ（あくまでビフカツではない）を頼むと合成肉の様なとても牛肉とは思えない物を食わされたが、こちらのカツはいかがかな？ お！意外と厚みがあるし、肉の繊維がはっきりしてる。と言うことは噛み切れないほど硬いのかもね。 んんん！？やわらか〜い♪ 何これ？マクドのハンバーガーのパテよりも柔らかい感じなのに、歯ざわりはしっかりと肉だ。 良く肉を叩きまくって柔らかくする店があるが、それだと繊維がズタズタになってこんな歯ざわりにはならないんだ。一体どうやってるのか。 その上カレーの甘味に負けることなく牛肉の旨みがしっかりと感じられる。これが昭和から続く老舗の技なのか？
おっと、ルーの中に煮込まれた肉の欠片が入ってた。これ、普通はビーフカレーを頼まないと入ってこないもんなんだけどさ。 おお〜、噛めばじわじわ染み出す旨味 こんな異物混入なら大歓迎だね。
ああ、いい店見つけたよ。今回はビフカツカレーにして正解だった。次はもっと贅沢に特Ａランチでも頼むとしよう。
「ごちそうさまでした！」
さて、飯も食べてもう少し走りに行きたいところだが、今日は通院で会社休んだのよねぇ〜。カレーの余韻を感じながら病院にいきますかぁ〜
本日の水揚げ ８３．４Ｋｍ 燃費１８．６Ｋｍ/L（市街地走ると悪いわ〜）
西六甲ドライブウエイ六甲山牧場前
今日はのんびりと走ったので遅い車に追いつくこともなく、気持ちよく流せました。バイザーを少し開けて新緑の香りを思いっきり吸い込みました。
六甲山ホテルが…
古くから六甲山で営業してきた六甲山ホテルが休業していました。リニューアルとのことですが、おそらく経営が上手く行かず人手に渡ったのかなぁ？
最高の景色を見ながらジンギスカンを食べれるレストランがあったんですが、再開して欲しいですね。
鉢巻展望台
80年代バイクブームの頃、お仲間で良くこの展望台で集まって何だかんだ喋ったり、一緒に走りに行ったりした思い出の展望台です。
あの頃の若者はみんな自分と同じオサーンになっちゃってますね。 一体どれだけの人がまだバイクに乗ってるのかなぁ？
展望台からの眺め
昨日ならもっと綺麗に見えてたでしょうけど、和歌山ぐらいまで見渡すことができました。
下に見えているのは自分が生まれ育った街並みです。
灘浜
今年のＳＳＴＲの出発地はここに決めました。
去年、明石海峡大橋のたもとで日の出を待っていると、南の海からは上がって来なかったので、若干東を向いているこちらを選定しました。
マルヤ 都店
ほんとに住宅と一体化していて少し探しました。
入店したときは自分を含め３組みしかいませんでしたが、１２時少し前になるとお客さんがドドッと入店し、即満席になりました。
知る人ぞ知る穴場のお店だったんですね。
マルヤのショーケース
絶滅危惧種の食品サンプル達です。
どれも歴史を感じさせる風合い。
洋食に混じってラーメンだの焼き飯だのが並んでるのが昭和の食堂って感じです。
ショーケース、ずっと残ってるといいですね。
ビフカツカレー
関西では「ビーフカツ」では無く、絶対「ビフカツ」と表記しなければなりません。
ステンレスのお皿だと更に昭和な感じが盛り上がります。
目の前にあるウスターソースに手が伸びかけましたが、今回はオリジナルをしっかりと味あわせていただきました。
ビフカツ断面
カツの断面、しっかりと肉の繊維が見て取れます。
なのに噛めば歯ですっと切れるんです。
うちの嫁さまがつくるビフカツは、スジ肉かビーフジャーキーの如き歯ごたえ満点なんですけど。
何が違うんでしょうか？
スポット詳細情報
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