ビーエムダブリュー | BMW R100RT

車輌プロフィール

R100RSの登場によって、BMWモトラッドのイメージは、もはや安全な高速クルージングとは切り離せないものとなっていた。高い耐久性と、可能な限り長い距離を快適に移動すること。それがユーザーから求められたニーズであり、メーカーとしても見過ごせないキーワードとなっていた。R100RSに採用されたフェアリングは、ライダーを風雨から守り、走行時における快適性がズバ抜けて優れていたことは言うまでもない。しかしイメージとして、R100RSはあまりにもハイスピードという印象が強かったのだ。ユーザーニーズはスピードから快適性へと移り、あらゆる自然状況においてもより速く、安全かつ快適に移動できる手段をBMWに求めていた。そしてその答えとして、BMWはR100RTを登場させた。R100RSよりも傾斜のゆるいスクリーン、エアロダイナミズムよりもウィンドプロテクション効果を高めたフェアリングなど、スピードよりも快適性を追求した装備で当時のユーザーニーズに応えたのだ。この装備によって、車重はR100RSよりも4kg増えたが、それに見合うサスペンションが与えられ、BMW本来の走行性能は保たれている。

1983年 R100RT (カタログメイン)
1983年 R100RT
1983年モデル
ビーエムダブリュー R100RT

基本スペック

タイプグレード名 R100RT
仕向け・仕様 海外メーカーモデル
ホイールベース (mm) 1465
乗車定員(名) 2
原動機種類 4ストローク
気筒数 2
シリンダ配列 水平対向(ボクサー)
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 980
カム・バルブ駆動方式 OHV
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 94
行程(ピストンストローク)(mm) 70.6
圧縮比(:1) 9.5
最高出力(kW) 51
最高出力(PS) 70
最高出力回転数(rpm) 7250
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 24
エンジン始動方式 セルフスターター式
変速機形式 リターン式・5段変速
変速機・操作方式 フットシフト
動力伝達方式 シャフト
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 2
タイヤ(前) 3.25-19
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(後) 4.00-18
タイヤ(後)構造名 バイアス