スズキ | SUZUKI GSX-R600

車輌プロフィール

GSX-R750が水冷化された1992年、その600cc版として登場したのが、車体を共用する初代GSX-R600だった。しかし、翌年には生産終了。その後、初代の北米中心から、メインマーケットを欧州とした2代目のGSX-R600が登場したのは1997年のこと。基本的には同時代のGSX-R750のイメージを持ちながら、専用のディメンションを与えられたこのモデルが、2000年代まで続いたシリーズのルーツとなった。98年型でバルブタイミングなどを変更したのち、2000年型まで継続され、2001年にフルモデルチェンジ。フューエルインジェクションを採用。04年からの4代目では、これまでのGSX-R750ベースから、GSX-R1000ベースに変更された。これは。スーパーバイクレースの車両規則変更によるもの(4気筒・750cc→1,000cc)で、GSX-R1000とともに、レース向きの進化を始めることになった。その後も、2006年、08年とモデルチェンジを繰り返し、2011年型では、再びGSX-R750と基本を共通化。従来比9kgの軽量化にも成功していた。以降、2017年モデルまで大きな変更なく生産が続けられ、欧州ではいったんラインナップから落ちているが、北米市場では2018年モデルとして継続販売されていた(本稿作成の2018年7月現在)。GSX-R600は海外向けモデルであり、日本国内ではモトマップを通じ、2017年モデルまで「逆輸入車」として流通していた。

2004年 GSX-R600 (カタログメイン)
2004年 GSX-R600
フルモデルチェンジ
2004年モデル
スズキ GSX-R600

スーパーバイクのベースモデルが、4気筒750ccから1,000ccに変更され(2003年)、GSX-R750がファンライドモデルへと方針転換したことを受けて、GSX-R600はGSX-R1000をベースにするようになった。専用設計も多くなり、エンジンではバルブ挟み角を狭めて吸気ポートをストレート化するなどの変更を受けた。フロントフォークは倒立となった。

基本スペック

タイプグレード名 GSX-R600
モデルチェンジ区分 フルモデルチェンジ
仕向け・仕様 海外向けモデル
全長 (mm) 2055
全幅 (mm) 715
全高 (mm) 1150
ホイールベース (mm) 1400
最低地上高(mm) 135
シート高 (mm) 825
乾燥重量 (kg) 161
最小回転半径(m) 3.4
乗車定員(名) 2
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 599
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 67
行程(ピストンストローク)(mm) 42.5
圧縮比(:1) 12.5
燃料供給方式 フューエルインジェクション
燃料タンク容量 (L) 17
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 CR9E
点火プラグ必要本数・合計 4
搭載バッテリー・型式 YTX9-BS
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 1.926
2次減速比 2.812
変速比 1速 2.785/2速 2.052/3速 1.681/4速 1.450/5速 1.304/6速 1.181
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 16
スプロケット歯数・後 45
チェーンサイズ 525
標準チェーンリンク数 112
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 倒立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 120/70ZR17
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 180/55ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ヘッドライト定格(Hi) 60W
ヘッドライトタイプ(Hi) H4
ヘッドライト定格(Lo) 55W
ヘッドライトタイプ(Lo) H7
テールライトタイプ LED