ホンダ | HONDA CBR600RR

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

CBR600Fの後継モデルとして、2003年に登場したのが、CBR600RRだった。当時のMotoGPマシンRC211V直系のロードスポーツモデルであることを明確にイメージさせるスタイリングは、翌2004年に登場するCBR1000RRに先んじたものだった。搭載されたエンジンは、599ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブユニット。国内仕様は控えめな69psだったが、輸出仕様は117ps(2003年モデル)を発揮した。2005年にはモデルチェンジを受け、ルックスがさらにRC211Vに近づくとともに、大幅な軽量化が図られた。07年にも再びフルモデルチェンジ、以降はほぼ同仕様でABS仕様の追加などで継続し、2013年に新設計のカウルデザインを採用したマイナーチェンジを受けたのち、しばらく13年モデルを継続生産し、そのままモデルヒストリーに(いったんの)幕を下ろした。MotoGPマシンをイメージさせるスーパースポーツとして、テレフォニカモビスターカラー(2006年)、コニカミノルタカラー(2008年)、レプソルカラー(2013年)といったチームスポンサーカラーの設定でも楽しませてくれた。2020年8月6日、新しいCBR600RRの情報が一部解禁され、同月21日、その詳細情報が公開された(発売は9月)。数年間のブランクを埋めるかのように、エンジンやシャシーがリファインされたが、とりわけこの時代のスーパースポーツに欠かせなくなっていた電子制御技術がふんだんに盛り込まれたことと、アッパーカウルの両端には、空力パーツ(ウイングレット)が装備されていたことがトピックだった。なお、型式は(2013年モデルまでと同じ)PC40だったが、排出ガス規制は更新されていたので、2BL-PC40ということになった。2023年のEICMA(ミラノショー)でユーロ5+に適合したマイナーチェンジモデルが発表された。新たに6軸慣性計測ユニットを搭載したり、クイックシフターを標準装備するなどの変更を受けた。また、メーターはカラーTFT液晶タイプになった。この新型CBR600RRは、2024年2月から日本でも発売された。

2020年 CBR600RR グランプリレッド(カタログメイン)グランプリレッド
2020年 CBR600RRグランプリレッド 2020年 CBR600RR(サイドビュー) 2020年 CBR600RR(ウイングレット) 2020年 CBR600RR(メーター表示/ストリートモード) 2020年 CBR600RR(メーター表示/サーキットモード) 2020年 CBR600RR(ヘッドライト点灯イメージ) 2020年 CBR600RR(テールイメージ)
新登場
2020年モデル
ホンダ CBR600RR

数年ぶりに「復活」したCBR600RR。排気量599ccの水冷4スト並列4気筒DOHCエンジンを搭載するところなど、基本的な構成は、日本国内で2013年モデルまで設定されていたPC40型と同じながら、2010年代後半から長足の進歩を遂げたさまざまな電子制御技術や、空力パーツ(ウイングレット)の付加、フル液晶メーターの採用などが行われていた。また、エンジンそのものも多くのリファインを受け、2013年モデルでは78PSだった最高出力は、121PSまでアップしていた。灯火類は、全てLEDを採用。多くの進化を遂げたものの、型式はPC40のまま。排出ガス記号のみが、EBLから「2BL」に変わっていた。搭載された主な電子製制御技術は、ライドバイワイヤ、ライディングモード選択(5種類)、慣性測定ユニット(IMU)を用いた車体制御など。クイックシフターはオプション設定だった。※2020年9月25日発売

基本スペック

タイプグレード名 CBR600RR
モデルチェンジ区分 新登場
型式 2BL-PC40
発売年 2020
発売月 9
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 2030
全幅 (mm) 685
全高 (mm) 1140
ホイールベース (mm) 1375
最低地上高(mm) 125
シート高 (mm) 820
車両重量 (kg) 194
最小回転半径(m) 3.2
乗車定員(名) 2
燃料消費率(1)(km/L) 23.5
測定基準(1) 60km/h走行時
燃料消費率(2)(km/L) 17.3
測定基準(2) WMTCモード値
原動機型式 PC40E
原動機種類 4ストローク
気筒数 4
シリンダ配列 並列(直列)
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 599
カム・バルブ駆動方式 DOHC
気筒あたりバルブ数 4
内径(シリンダーボア)(mm) 67
行程(ピストンストローク)(mm) 42.5
圧縮比(:1) 12.2
最高出力(kW) 89
最高出力(PS) 121
最高出力回転数(rpm) 14000
最大トルク(N・m) 64
最大トルク(kgf・m) 6.5
最大トルク回転数(rpm) 11500
燃料供給方式 フューエルインジェクション
燃料供給装置形式 PGM-DSFI
燃料タンク容量 (L) 18
燃料(種類) ハイオクガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 423.0
エンジン始動方式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式
点火プラグ必要本数・合計 4
搭載バッテリー・型式 YTZ10S
バッテリー容量 12V-8.6Ah10HR
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 3.5
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 2.7
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) 2.8
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-30
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 2.111
2次減速比 2.562
変速比 1速 2.615/2速 2.000/3速 1.666/4速 1.444/5速 1.304/6速 1.208
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 16
スプロケット歯数・後 41
チェーンサイズ 525
標準チェーンリンク数 112
フレーム型式 ダイヤモンド
キャスター角 24°06′
トレール量 (mm) 100
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 倒立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 120/70ZR17
タイヤ(前)構造名 ラジアル
タイヤ(前)荷重指数 58
タイヤ(前)速度記号 (W)
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 180/55ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル
タイヤ(後)荷重指数 73
タイヤ(後)速度記号 (W)
タイヤ(後)タイプ チューブレス
ホイールリム形状(前) MT
ホイールリム幅(前) 3.5
ホイールリム形状(後) MT
ホイールリム幅(後) 5.5
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 2.50
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.90
ヘッドライトタイプ(Hi) LED
ヘッドライトタイプ(Lo) LED
テールライトタイプ LED
スピードメーター表示形式 デジタル
メーター表示:ギアポジション
メーター表示:燃料計
メーター表示:エンジン回転計
メーター表示:時計
メーター表示:ツイントリップ
車両装備:ハザードランプ
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS)
車両装備:走行モード切り替え
車両装備:トラクションコントロール
車両装備:スリッパークラッチ
車両装備:緊急制動表示灯