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ドゥカティ Monster 796|モンスター796

Monster696→796の乗り換え

投稿日:2015年05月31日

評価:(5.0)

年式:年
燃費:一般道:18.0km/L 高速道:20.0km/L


満足している点

Monster696(2010)から796(2013)への乗り換えです。空冷Monsterを新車で手に入れられる、おそらく最後のチャンスだったので、思い切って購入しました。ディーラーで聞いたところ696から796に乗り換えた人は初めてとのことで、オーナーとして両方に接している珍しいケースだと思うので、中古で2008〜2014のMonster696または796を検討する方の参考になればと思い、両車の比較を中心にレビューします。

796には大満足で、個人的に696で僅かに物足りないと感じていた部分が全て解消されて、自分には796がフィットしました。ただ、客観的には696ならではの美点もあり、どちらを選ぶか非常に悩ましいところです。一言で言うと696は「排気量にゆとりのある力感豊かな中型車」で、796は「軽量コンパクトで排気量ミニマムの大型車」という感じです。要素ごとの差は僅かなのですが、オーナーとして接した全体感としては、その僅かの差の中に中型車と大型車のちょうどスレッシュがある感じがします。

まずハンドリングですが、車高とタイヤサイズの違いで両者の乗り味は少し違います。車高が30mmほど高く車両姿勢がやや前傾していることもあり、前後のバランス、長さと高さの関係も796の方が普通の感じ。796はリアのリバウンドストロークがあるので、前方向へのピッチングがありますが、むしろ自然な感じです。タイヤが太いので、安定感と軽快感のバランスが取れており、挙動の俊敏さは常識的な範囲、696ほどのシャープさはありません。乗り心地も796の方が若干ですが良くて、ラグジュアリー寄りです。

696はリアのイニシャルを1回転くらい締めたくなるので、結果としてリバウンドストロークを殆んど確保できず、前方向へのピッチングを利用しづらいです。代わりに、ひらひらとした軽快さ、カミソリのような切れ味が際立っています。横へのリーンを主体にコーナリングを組み立てる感じで、必要最小の制動でコーナーに進入する小型車的な走りになり、それが696の性格を決める大きな要素になっています。前後両輪で旋回を開始して、早目にアクセルを開いてリアステアに持ち込む感じのコーナリングは、凄く楽しいし上達への糸口にもなると思います。696がリファレンスバイクと言われるのも納得できます。鋭い切れ味を求めるなら696、普通のバランスを求めるなら796だと思います。

不満な点

696でも796でも不満と言うほどの不満は、まずありません。DUCATIならではの官能的な満足感に包まれます。比較論を続けます。移動目的で首都高を走ったり、ソロツーリングなどで何気なく走った場合、ややゆっくりになるのは796の方です。696の方は「つい飛ばしたくなる」性格で、気づくとアクセルを開け気味に元気よく走ってしまっています。796は「のんびり走っても気持ちいい」感じがあり、気づくと幾分まったり走っていたりします。どっちも至高と思えるほどの気持ち良さですが、気持ちいいツボが少し違っています。

この違いは、上述のハンドリングと、もうひとつギア比が大きな要因になっています。696でもマルチシリンダー車から乗り換えるとギア比が高いと感じますが、796はそれよりもさらに15%もファイナルが高いです。排気量アップに伴うトルクアップ(ちょうど15%くらいアップしてる)を全てギア比のアップに充てることで、796は大型車っぽい性格になっています。ギヤ比はエンジンの性格にマッチしていてチグハグには感じませんが、力感という意味ではトルクアップがギヤ比アップと相殺する感じで、法定速度内で普通に走ったときの「速さ感」は両車でほぼ同じくらいの印象です(十分に速いですが)。

またエンジンの低回転域が使えない感じについても、概ね同程度です。どちらもノーマル状態だと3000回転未満はスナッチングが発生して、ほぼ使えないです。内圧コントロールバルブを追加すると、空冷っぽいガシャガシャする情緒が薄れる(かつトルク変動に伴う振動は増える)代わりに、2500回転くらい(低いギアでは2000回転くらい)まで何とか使えるようになります。そして796も幾分か回したくなる性格になります。

796のノーマル状態は概ね90km/hくらいにならないとトップに入れられません。なので、首都高とか、郊外の道路などを走る場合に、頻繁なギアチェンジが必要になるのは、696よりもむしろ796の方です。のんびり走れる感じの割に、スピードがちょっと落ちるともうシフトダウンが必要になるのが、796の独特のマニアックさを感じさせる部分です。その代わり発進時には2速か3速までで十分に巡航スピードに達するので、伸びやかな印象になります。なおゼロ発進で半クラッチにやや気を使う感じについては、両者同程度です。「ちょっと気を使うけど、慣れれば問題ない」という程度かと思います。

これから購入する人へのアドバイス

まず足つき性を気にする場合は、696だと思います。「大差ない」という記事もありますが、所有してみるとこの3cmは大差に感じます。どっちか悩む場合は、両方に跨ってみた方が良いです。それから中級者くらいの方が上達を目指す場合、その道具としては696の方が優れているかもしれません。RIDERS_CLUBの言うリファレンスバイク的な性格です。普通に、楽に乗りたい場合は、796だと思います。696は軽快で俊敏、796は少しゆったりしているので、796の方がパワーがあるからスポーティだろうと決めつけるのは誤解です。

燃費は思ったよりも違いました。車重が大差ないし、ギア比も高いから、燃費も大差ないだろうと想像したのですが、15%以上の差がありました。ガソリン代が気になるほどではないですが、タンク容量が少ないので、航続距離とか頻繁な給油の面倒くささの面で、796はギリギリの感じです。給油口の首元まで満タンにして、警告灯までが200kmくらいです(リザーブがたぶん40kmくらい)。

あと、ブレーキの効きですが、これは年式の違いによるものか車種の違いによるものか不明ですが、696(2010)と796(2013)のノーマルパッドは、まるで別物の印象です。796は普通に効きますが、696の方は中上級者には「効かない」と感じるレベルです。マスターとキャリパーは共通なので、パッドの違いだと思います。スポーティに走るには、フロントのパッド交換がほぼ必須だと思います。796の方はそのままで不安なく走れます。696も高年式のABSの付きは良くなってるかもしれません。

僕自身は、Monster696が初めてのDUCATIで、それまでDUCATIには興味もなかったのですが、696ですっかりMonsterと空冷デスモの虜になり、796の最後の新車(新古)をまた衝動買いしてしまった次第です。DUCATIの水冷に乗ったことがないまま言うのでテキトーな発言ですが「Monsterは空冷でしょ」というのが個人的な直感です。軽量でスリムな車体と、空冷エンジンならではの情緒こそが、Monsterの世界観なんじゃないかなと。水冷マルチばかり乗り継いで来たような方にこそ、空冷Monsterをお奨めします。

(2017追記)慣らしが進んだら燃費が少し良くなり、タイヤをPilot Power3に替えたら、さらに燃費が1割以上良くなりました。今は普段乗りで21〜22キロ/リットルくらい走ります。Monseter797が発売されてもなお796は魅力的だと思います。


7人がグー!を付けています。

ヤマハ YZF-R1

98年当時からの憧れだったR1

投稿日:2012年12月05日

評価:(5.0)

年式:年
燃費:一般道:16.0km/L 高速道:19.0km/L


満足している点

昔憧れていたR1を、今頃(2011年5月)になってようやく手に入れました。どの年式にするか迷って、雑誌のバックナンバー等で研究して2006を選びました。スタイリングでは2000〜01と、2004〜06の2車が好きなのですが、後者はまだ良い玉が残っていることと、性能面で現代的な06にした次第です。実際乗ってみて、雑誌の評判どおりバランスのとれたとても良いバイクです。

パワーは圧倒的です。1速では簡単にウィリーしてしまい、パワーを使い切れるのは2速からです。2速全開だと100〜150km/hくらいまでウィリー寸前の状態で一息に加速できます。一方で低〜中回転は扱いやすくフレキシブルで、気難しさがありません。軽量の大排気量車ですが、クランクのイナーシャやジャイロ効果も気にならず、エンブレの効き方も自然です。ドンツキもなく2スト並みにパーシャルが作り易いです。大排気量のネガはほとんど感じません。

ハンドリングは基本的にスタビリティ重視型で、どの速度域でもどっしりと安定していて安心感があります。それでいて働き掛けると素直に反応してクイックに動けます。前後のバランスがほぼイーブンで、前輪主体にも後輪主体にも乗れる懐の深さがあります。とくにブレーキングからコーナー進入の感触は絶妙です。リアステアを引き出すのにかなりパワーを掛ける必要があるので、その点だけ高荷重設定を感じさせますが、決まったときは快感です。

実用性の面では、乗り心地が非常に良いです。私はダンパーを弱めに設定していますが、路面をいなす感じはツアラー的な滑らかさです。これはR1の特徴だと思います。ウィンドプロテクションも必要十分で、疲れません。後方視界もよく、ちょっと肘を曲げれば真後ろまで見通せます。すり抜けは小型車に比較すると少しミラーの幅に気を使いますが、十分可能です。排気音は高年式よりも大き目で、音色が気持ち良いです。排気音を楽しみたい方にはピッタリの感じです。

不満な点

不満はありませんが、用途目的は万能ではないので、その辺を書いてみます。乗り始めた頃に感じたのはポジションのキツさです。ステップ位置はまだ良いのですが、ハンドルが低くて、街乗りでは辛い感じです。社外品のハンドルに交換しようか迷いましたが、ノーマルで乗れないのは悔しいと思って我慢して乗っていたら、1年くらいで慣れました。SSとしては中くらいで、CBRやGSXRよりはキツイですが、輸入車よりは楽といった感じでしょうか。慣れで何とかなるギリギリの線だと思います。

ツーリングは可能ですが、ネイキッドならいちばん爽快な70km/h巡航みたいなシチュエーションが、単なる苦痛になります。高速道路は辛くはありませんが、楽しくもありません。100km/h巡航は6速4200回転で、追い越し加速も含めて6速に入れっぱなしで事足りるのでとても楽ですが、100km巡航は自制心が必要な領域です。一方で、首都高は良くマッチングします。首都高なら移動の道具としても違和感がなく、ちょっと楽しい感じもあります。

峠道は楽しいのですが、箱根で言うとツバキラインのようなタイトコーナーは少し難しい面が出てきます。性能も持て余す感じが強いです。タイトコーナーであれば、センターラインのない田舎道のような油断ならないシチュエーションの方が意外にマッチする感じです。箱根スカイラインや芦ノ湖スカイラインのような道は良くマッチングします。SSに共通と思いますが、ハマると気持ち良いけどそれ以外は結構辛いという、ストイックさを受け入れる必要のある乗り物です。その点、比較論で言えばCBRほど寛容ではないと思います。

(2017年、追記)購入から6年経ちますが、まだ乗っています。ライディングポジションは、最初の1年くらいですっかり慣れました。慣れてしまえば、それほど辛くもなく、乗り心地が良いので快適です。タイヤをPilot Power2CTからPilot Power3に替えたら、いっそう楽しい感じになりました。

これから購入する人へのアドバイス

R1の中古を考えていて、どの年式にしようか迷っている人に、2006はお奨めできます。2004〜5と2006は外観が同一ですが、チューニングが異なっていて、別のバイクと考えた方が良いです。前者はハンドリングもエンジン特性も尖っていて、06よりも乗りこなすのが難しいバイクです。また2007〜08も外観が似ていますが、これは新設計の全く別物です。07〜08は初期型のように前輪から切れ込むハンドリングの味付けがしてあります。SSが初めてという方は、その前後の年式の中では06の良い玉があったら買いだと思います(実際06は人気があるようで良い玉がだんだん少なくなっていますが)。

R1を買ったら、サーキットに行くことをお奨めします。R1の性能を公道で試すのは、無理があります。高速道路でも峠道でも自重しなければならない部分が多いです。とくに、直4で高回転を回し切ったときの咆哮とその快感を知っている人には、公道では欲求不満が残ると思います。パワーを使い切る、イコール最低150km/hは出ているということなので、無理に頑張ると一つ間違えただけで命を落とすような走りになってしまいます。サーキットでは無理なく使い切れますし、そこまでやって初めてR1の良さを味わえるという面があるので、行かない手はありません。

あと、モディファイですが、基本的に何も必要を感じませんので、買ってから余計な出費がなくて済みます。中古を買うならできるだけノーマル車が良いと思います。私はステアリングダンパーをオーリンズに替えましたが、やや雑味が取れた程度でそれ以上大きな差はなく、ノーマルのままでも十分だった感じです。あとはブレーキパッドが減ってメタリカに替えて、より軽い握力で効くようになりましたが、これもノーマルでもまず問題ないレベルです。なので、基本的にノーマルのままで十分なバイクだと思います。


15人がグー!を付けています。

ドゥカティ Monster 696|モンスター696

欲しいとも思ってなかったバイク

投稿日:2012年12月05日

評価:(4.0)

年式:年
燃費:一般道:20.0km/L 高速道:24.0km/L


満足している点

R1を日常の足に使っていて少し不便を感じ、街乗り(通勤)用にMonster696を増車しましした。StreetTripleとどっちにするか迷ったのですが、気づいたらMonster696を買っていました。比較するとStreetTripleの方が速いし、乗り易いし、快適です。バランスの取れた良いバイクで、冷静な比較ではそれを選ぶべきと思います。対するMonster696は少し難しい面もあり、たぶんStreetTripleに勝るのは、唯一「楽しい」という点だけです。でも、その一点において選ぶ価値のあるバイクなんだと感じます。

何が楽しいのか?言語化すると陳腐なのですが、一言でいえば「刺激的」です。まずエンジンが気持ちいいです。2500回転以下は使い物にならない難しさがあるエンジンは、そのギリギリの低回転から加速するする時の鼓動感が気持ち良いです。70km/hくらいで流しているときの、エンジンが軽快に鼓動する感じもまた快感です。3500回転くらいでグッと盛り上がり、5000回転くらいからさらにグッと盛り上がるトルク感も良いです。シチュエーションによって表情を変えるエンジンとの対話が楽しいです。

696のハンドリングはヒラヒラと軽快です。そんなに飛ばさなくても気持ち良いのが嬉しいです。コーナリングは一種独特で、倒しこんだ直後からリアステアで曲がる感じです。前輪でグリっと回りこもうとすると難しさがあり「後輪に荷重しろ」とバイクが言ってきます。そしてそれが決まったときに何とも言えない快感が味わえます。街乗り用と思って買ったら実はコーナリングバイクだったという顛末ですが、楽しいのでこれで良しという感じです。雑誌の写真で「なんて不恰好な」と感じたスタイリングも、何故か今はカッコいいと思うようになってしまいました。

不満な点

私の不満に感じた点は、まずフロントブレーキが意外なほど甘かったことです。初期の食いつきが曖昧で、握ってから効くまでに時間がかかります。100km/hくらいからSSと同じイメージでブレーキングすると3〜5mくらい空走する感じで、怖いです。すぐにパッドをZCOOのTypeCに交換して、効くようになりました。つまりパッドがダメなのであって、キャリパーは十分な性能があります。ノーマルパッドも強く握り込めば効くので、じわっと効く方が好きな人はノーマルのパッドのままで良いのかもしれません。

それから、4気筒にばかり乗っていた私にとっては、エンブレが強烈すぎました。しかもディーゼルエンジンの排気ブレーキのような感触でフィーリングが良くないです。街乗りでエンブレを嫌って、シフトダウンを遅らせて回転を落とすと、再加速でギクシャクしてスムーズに乗るのが難しいです。コーナー手前のシフトダウンも少し怖い感じです。これは定番の内圧コントロールバルブをつけたらかなり緩和されました。ただ、この内圧コントロールバルブは乗り易くなった分だけ素の魅力が少し薄れた気もしたので全く不思議なもんです。

あとは、ピレリのAngelというタイヤが装着されていて、世間ではわりと評判の良いタイヤなのですが、馴染めませんでした。2010年式の中古車なので、賞味期限切れだったかもしれません。わりとすぐにミシュランPilot Road 3に交換しました。2010年式まではシートの前傾が強いというのもよく言われている通りで、796用のシートに替えましたが、この796用のシートの新品はステッチ部分の出っ張りが尻に食い込んで馴染むまで痛いです。替えるなら1100用のか2011以降の696用という選択肢もあります。

(2014年追記:ブレーキパッドZCOOのTypeCは、ローターアタックが凄まじく、5000kmでレコード盤のようになってしまいました。セミフローティングディスクの難点と相乗してハードブレーキングでフローティング部に起因するジャダーが発生し、やむなくローター交換となりました。現在はProjectμのパッドを使用しています)

これから購入する人へのアドバイス

Monsterは雑誌で見ても魅力を感じなくて、眼中にありませんでした。しかしミドルクラスの軽量スポーツネイキッドは意外に選択肢が少なく、まず国産車には該当がありません。輸入車で中古で簡単に入手できそうなのと言うと、StreetTripleとMonster696の2車種が最右翼です。両車を比べるとStreetTripleの方が良いバイクで、買う気満々で試乗してみたら「すごく良くできたバイクだなぁ」と感心しつつも何故かあまり欲しくない気持ちになってしまいました。冷静な評価者になってしまっている自分がいたのです。

そのあと「一応見ておくか」くらいの気持ちで、大して興味のなかったMonster696を見に行きました。そして、たまたまその場にあった2010年式の中古車に衝動的にサインしてしまったのです。しかも、ちょっと跨ってみただけで、Monster696には試乗したこともないのにです。これがイタ車の魅力の怖さかと思いました。冷静さを欠いた衝動買いを納車までの間に後悔し始めていたのですが、納車されて初めて乗ったら「こんなバイクがあったのか」という衝撃。それから箱根に走りに行ったら更に衝撃的な楽しさ。こいつにして良かったとか何とかよりも、とにかく毎日でも乗りたくて仕方ありません。

そう、変に魅力的なバイクなのです。バイクに乗り方を強制される面があって、それが不快でないのも不思議なところ。何とか乗りこなしてやろうという気になるのかもしれません。この少しマゾイスティックな快感は、乗ってみないとわからないかもしれません。エンジン、ブレーキ、シート、そのほかにもハンドルとか、ミラーとか、いろいろと不満もあって弄りたくもなります。その意味でも完璧とは程遠い印象です。なので、初めて乗るバイクとしてはあまり奨めらたもんじゃありませんが、良くできた国産車にいろいろ乗り継いできた人には、選ぶ価値のあるバイクです。


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