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スズキ VanVan 200/Z|バンバン200/Z

OFFな時間のOFFなヤツ

投稿日:2017年08月17日

評価:(5.0)

年式:年
燃費:一般道:30.0km/L 高速道:35.0km/L


満足している点

【癒し系を意図した設計!?】
なによりも、この点がVanVanのVanVanたるVanVan的な魅力の原点でしょう。

タコメータなし。トリップメーターなし。燃料計なし。時計なし。
ややもすると期待しがちですが、数字を見せる仕掛けが、省ける限り省いてあります。

メーターユニットを見る限り、文字盤や筐体など、デザインは凝ってるし、
欧州向けのVanVanではトリップメーターが付いている(生産管理に手間がかかる)ようなので、
製造コストを下げる目的だけで、表示系統が省かれたとは思えません。
当初はメーターを取り変えようと思っていましたが、やめましたw

何と言うか、VanVanと走っていると
「数字を追い求めない」時間を大切にしてくれる配慮にジーンと来ます。

売上だ、歩止まりだ、精度だの、納期だのと・・・仕事はとかく「数字」に追われがちですよね。
数字を追うのも楽しいけれど、
追われ過ぎて疲れている人に数字を突き付けない優しさは、ジワジワ心に沁みると思います。

【後めの重心】
華奢に見えるハンドル周りに対して、後輪周辺は極太タイヤ、一升瓶マフラー、モコモコシートなど、メリハリが効いてたくましいです。

そのおかげで、取り回しも軽いです。自転車みたいとまでは言いませんが、
後重心で前輪にかかる荷重が小さくなるし、テコの原理で言う力点にあたるハンドルが、重心から遠いので、取り回しはまるで自転車みたいです(あ、言っちゃった)。
この軽さは、きっといろいろな難所で有り難さを発揮するに違いありません。

後に向けて大きくなる独特なシート形状も素敵です。
オフ車のようなライディングポジションから、クルーザーのフォワードコントロールに近いポジションまで自由自在。
後輪近くにドッシリ座れるので(しかもモコモコ)、一定速の巡航も楽ちんだし、少し急な下りも安心です。

【独特の存在感】
そんなこんなで、海岸や林道や農道の未舗装路から高速道路までとりあえず地面が続いていれば走れるし、
のどかな田舎から都心のチョイノリまで、どこでも溶け込むことができて、
VanVanならではの世界が広がります^-^)b

不満な点

【かわいすぎる燃料タンク】
燃料タンクはカタログ表記6.5Lで、4Lくらい使ったところで残量警告が点灯します。
高速道路や人里離れたルートでは少しハラハラすることもあるかもしれません。

【ポコポコエンジン】
エンジンの排気量が200cc・・・パワー的には250ccでも良かったのかなとも思いますが、今のサイズ感・軽量感が崩れるのでなんともかんとも。粘りのある2速と3速はとても使いやすいし、難しい所なのかな。

【やわらかいフェンダー】
フェンダーが金属だったら、古風な質感を強調できたかも。
そういうデザイン路線もVanVanならアリではないでしょうか。

これから購入する人へのアドバイス

【自分だけの一台に】
ハンドルは、回転数が上がってくると確かにビリビリ来ます。
ただ、実際に乗ってみると、自分の場合ハンドルを握りしめなければ、グローブの厚みと手の肉の厚みのおかげで、そんなに気にならない範囲でした。
でも、ハンドルバーにカメラを固定しての動画・静止画撮影は難しいです。スタビライザーは気になる一品です。

リアフェンダーの工具箱(袋)、乗り出し前に僕は取り替えてしまいましたが、よくできた構造で、同等品を用意するのは案外難しいです。これは買うまでわかりませんでした。

そもそも、パワーとかスピードとか数字を追い求める性格のバイクではなくて、自分もそういう乗り方はしていません(ウデがないw;)が、敢えてそこを追求するのも楽しみの一つかもしれません。


※上の方に記載した燃費計算では、バイクの保管の関係でハイオクを使用しています。
メーカー指定はレギュラーです。
値はこれまで(ODO:2700km)の平均値なので、乗り方次第で30km/Lを下回ることもありました。


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ヤマハ XVS950A MidnightStar/V-Star950|XVS950Aミッドナイトスター/Vスター950

走って良し 愛でて良し 〜YAMAHAの隠れた名車〜

投稿日:2015年05月17日

評価:(5.0)

年式:年
燃費:一般道:20.0km/L 高速道:27.0km/L


満足している点

雑誌やWEBのレビューでは本当に地味なXVS950Aですが、とてもユニークな特長を持っています。

【ガス&ケツOK!!長〜い航続距離】
度胸さえあれば、一回の給油で市街地一般道なら300km、高速道路なら400km走破も可能です。
942CCの排気量と17Lのタンク容量の組合せの賜物です。
ツーリングやスタンドのない区間で気をもむことも少ないかと。

シート面が広いのでお尻が痛くなったこともありません。
ガスもOK、ケツもOK。
ロングツーリングが楽しくなるバイクです。

【実はとても美形】
写真映りの悪さは、他のオーナーレビューで言われる通りです。
しかし、実車を見ると、メリハリの効いた造形に驚かされます。
大きなハンドル幅から大容量のクセにグラマラスなタンクを経て低いシートでギュッとウェストが絞られ、そこから逞しいシリンダヘッドがチラリとのぞきます。
テールランプのカタチも独特。
真後ろからだと光点が一つの大きく綺麗な円になります。

【広い視野】
アメリカンならではの広い視野に後方視界も開けます。
大きなハンドルに伴ってハンドルミラーも右と左に開いていて、
余裕で真後ろが見えてしまいます。
後を走る仲間の様子、
夜、突然回りだす赤色灯、
煽ってくるドライバーの表情に車種、
後続車の様子が手に取るようです。

【作り込まれた空冷エンジン】
同じエンジンが国内販売のBOLTにも採用されて、C-Specはセパハン採用のカフェ・レーサー仕様ですね。
3000rpmトルクのピークあたりからパワーバンドの始まり。
高速道路でも加速の頭打ちを感じたことがありません。
トルクで走る950Aのセッティングから、BOLT C-Specの回して走るセッティングまで、ストレスなく追従します。
回しても回さなくても楽しいエンジンです。

更にそれだけで終わってない。
鼓動感が常用速度全域に渡ってとても心地よいレベルに調整されています。単なる振動ではなく、鼓動。
官能レベルまで作り込んであると実感できる完成度の高さ、
乗ってて飽きない上質感が950Aの特長です。

【維持費も魅力】
このバイクに乗ると、長い付き合いになると思います。
タイヤも、前後とも単価2万円はいかないので、
レアな仕様の割に安いと思います。
ブレーキもシングルディスクなので、出費にもブレーキをかけてくれますw
燃料がハイオクなのは、走りと引き換えってことで納得。

不満な点

【ETC、どこ置く?】
ETCの収納がデザインワークから外れてます。
逆輸入車だから仕方ないかもしれないけど、どこに置いたらよいのかETCの収納は悩むところ。

【制限速度で走りたいんだけど】
アメリカン乗りとして早め早めのシフトアップをしてると、3速→4速が時速40km、4速→5速が60km/hと、
日本の一般道でよくある制限速度とシフトチェンジのタイミングが綺麗にかぶります。
日本の制限速度、回して走りますか?ノッキングしながら走りますか?って感じです。速度、ずらしゃ済むんですが。
あとは、やはり6速が欲しい。

【鍵位置そこでいいのん?】
キーがヘッドランプの上ですと? 
脳天ですぞ。ハンドルロックの機構が簡単で済むのでしょうけど、他車と同じように首横の、ちょっと探すような位置でいいのに。
目立つし、せっかくのバーハンドル水平部分にクランプつけにくい。

これから購入する人へのアドバイス

買って後悔することはないバイクと言っていいと思います。

カスタムパーツは少ないですが、設計・デザインの完成度が高いので、カスタムはむしろもったいないくらいです。BOLTが人気車種なので流用できるパーツが出回ることに期待です。手間暇かかりますが、米国版950A(V Star950)のブツを輸入という手も。

取り回しは楽ちんです。
シート高675mm。腰掛けて両足裏がベタ付。
ステップは前の方にあるので、腰掛けたまま余裕で歩け(走れ)ます。
前進後進思いのまま。特に、傾斜平面での取り回しで力を発揮します。
ハンドルも軽くて切れ角も大きく、取り回しや低速走行も安心です。
女性など自分の非力を心配している人には、ご安心を、と言いたいです。

シリンダヘッドカバーなど強度・熱に関係ないメッキパーツは基本、樹脂部品で軽量化(合理化)されています。
ハーレーの質感とは思想が異なります。
国産アメリカン乗りなら、「樹脂製=軽量化!」と胸を張りましょう。
くれぐれも「樹脂製かぁ〜(o _ _)o」とがっかりしてはダメですw

上質な鼓動・トルクを感じたい。長い距離を安心して走りたい。
日本の道を。国産車で。そんな方のための950Aです。


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