古き良き相棒
投稿日：2018年04月17日
評価：
（4.0）
年式：年
燃費：一般道：20.0km/L 高速道：25.0km/L
満足している点
10年ほどバイクから遠ざかっていたが一昨年急にまた乗りたくなり、55歳で大型二輪を取得してリターンしました。
当初はSUZUKIのSV650を狙っていて、買いに行くとほんの僅かなタイミングの差で売れてしまったあと。じゃあ、ということでショップの社長が在庫の奥から引っ張り出してきたのがブロス P-1。ブロスは若い頃にちょっと乗りたかったので、そのまま購入しました。
実を言うと、あとで後悔するかも、と思っていましたが、いざまたがってみれば分厚いトルクと車重約180kgという軽さも相まって、まあ乗りやすいこと!
すっかり気に入ってしまいました。
というわけで、長所をあげていくと…
・先に書いたように大型二輪としては異例ともいえる軽さ。その分下手すると250ccに見えてしまう車格でまったく見栄は張れません。でもバイクにおいて軽さは正義の王道。
・狭角52°のVツインエンジンは馬力こそ55psと400ccのマルチ並みですが、本気になればけっこう速い。3速でスロットル全開にするとフロントが浮いたのには、少し驚きました。
パワーを抑えたエンジンは頑丈そのもので、調子を崩す気配はまるでなし。
・豊かなトルクで、街中では3000回転も回してやれば充分。ちなみに時速100kmは5速で4000回転。
・何時間乗っていてもケツが痛くならないシート。
・プロアーム、バフがけしたショットガンマフラー、極太の目の字断面アルミフレームなど、バブル期に開発されただけあって豪華な作り。一部のSSなどを除いて、今じゃこんな贅沢はできないでしょう。
・フロントブレーキはシングルディスクですが、制動力に不満はありません。パッドをベスラに替えたら効きとタッチが向上し、満足。
・抜群の直進安定性。ネイキッドというより乗り味はクルーザーに近いかも。エンジンもアメリカンのだし。
不満な点
30年前の古い機体ゆえ、経年劣化は避けられず。
・購入してすぐに右リアウィンカーの樹脂製ステーが折れました。
パテ盛りし自己融着テープを巻いてしのいでいますが、そのうちプラリペアで補修予定。
・燃料タンク12Lは厳しい。150kmほど走ったところで給油を意識しだす。ガソリンのキャブへの供給は燃料ポンプなので、故障すると走行不能におちいる。
・プロアームなのにリンクレス。腑に落ちない。率直に言って、走っていてもプロアームの恩恵を感じられない。自分が鈍感なだけかもしれませんが。
・リアブレーキセンサーが古くなったせいか固着して動作不良。接点部を調整したら治った。
・キャスター角が大きいおかげで直進性はよいが、コーナーではひとクセある。
・燃料タンクからのガソリン漏れ。ハンダ付けで対処。
・古いので全体的にゴム類の劣化、油脂切れが目立つ。
これから購入する人へのアドバイス
古い古いとしつこく書きましたが、本来は素性の良いいいバイクです。よい相棒を見つけたと思っています。
ですが、旧車ゆえにパーツの大半は廃番で、そこが一番の問題です。他車からの流用がきくものもあるようなので、トラブルが起きるたびにショップに相談しています。
購入する際は、細かい箇所をチェックしたほうがいいかと。ブロスの主な機械的弱点は上に挙げた燃料ポンプとハブダンパーだそうで、私の場合は納車前に新品に交換しました。あとは油脂切れによる接点不良など。
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