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にっぽん応援ツーリング5日目 いよいよ本州最北端の大間崎へ

東北エリア(青森県) カテゴリ:自然
2023-06-20 00:54:29 走行日:2023-06-07〜2023-06-07
グー!(28)

前日は竜飛岬へ行ったが、実は他にも行きたい岬があった。寒立馬で有名な尻屋岬。もちろん最北端の大間崎も。両方回ろうとすると、出来るだけ近くで泊まった方がよいとのアドバイスから、むつ市に宿を決めていた。

前日の予報では、曇で昼間だけ雨が降るような感じだったが、朝の時点では日も差していた。ブロス友がホテルまで来てくれるというので支度をして下で待つ。
程なく軽やかなエンジン音と共にセローが現れた。お会いするのは何年ぶりだろう。白川郷を案内した時以来だ。お元気そうな顔を見てホッとする。挨拶もそこそこに、先ずは尻屋崎へ向けてスタートする。

市内は若干通勤渋滞で車が多かったが、出てしまえばほぼ貸し切りロード。県道6号で淡々と岬を目指し、思ったよりも早く着いた。
ここまでは曇り空だったが雨の心配は無さそうだ。

岬への道にはゲートがあったが、ボタンを押そうとしたら自動で開いた。寒立馬で有名な岬には、残念ながら馬の姿はなかった。
灯台の駐車場に4輪とバイクが止まっていた。4輪は一宮ナンバー。ここで愛知県の人に会うとは。バイクのオーナーは見当たらず。

登れる灯台としては最北の尻屋崎。二重レンガ造りでは日本一の高さを誇るそうだ。チケットを買うと、螺旋階段をグルグルのぼる。全部で128段あると書いてあった。
上に着く頃には息が切れたが、外へ出ると太平洋が広がっていた。波は穏やかだが、辺りは岩礁地帯だ。しばらく眺めながら話をし、再び階段を下りた。

チケット売り場のお姉様に声を掛ける。
上から見たらお墓がありましたが、あれはどなたのですか?
「あれは、遭難した船の乗組員のですよ。月命日など、遺族の方が来られています」

そこから、灯台にまつわる不思議な話なども伺い、ついでに灯台スタンプ帳を購入した。これは、昇れる灯台16基を制覇すると記念品がもらえるというもの。存在は知っていたが、今まではスルーしていた。せっかくなので、いつか制覇するのを楽しみにトライしてみよう。

その頃には、雨予報はどこへやら青空も覗く天気に。
駐車場へ戻る時、1人の女性ライダーに会った。『日本一周中』とVストのリアにパネルが貼ってある。何と鹿児島ナンバー。

お一人で日本一周中なんですか?
「はい、そうです」
もしかして、これから北海道?
「はい。大間からフェリーで」
じゃあ同じ便ですね。私も乗るのでまたお会いしましょう。

総挨拶をして、私達は先に大間崎へ向かった。
「ここは天気だけど、大間の方は降ってるかも」とブロス友が言った通り、途中左手に恐山が見えてきた頃から行く手に黒い雲が見え、雨粒が落ちてきた。
コンビニへ止めてカッパマンに変身。本格的な雨だったが、さほど長くは降らなかった。

晴れていれば右手に北海道が見えるであろう海岸線を走り、思ったよりもあっけなく大間崎に到着。竜飛岬方が達成感があった気がするが、それはさておきバイクを止めると、定番のマグロのモニュメントへ。

今回はしっかり記念写真を撮ってもらった。位置送信して本州最北端ポイントゲット。

ここで初めて、殻に入ったままのウニをいただいた。実は、私はウニが得意ではなく、昨年積丹半島へ行った時も食べるのをためらってしまった。

「美味しいのを食べれば変わるかも」と、勧められるままにパクリ。
臭みもなく、甘みがあって美味しい。
食わず嫌いではなかったが、美味しくないものを食べてしまうと、トラウマになり手が出ないのは生牡蠣もそうだった。現地で美味しいものを食べるのは大切だとしみじみ感じた。

バイクへ戻ると、先程のVストの彼女とすれ違った。挨拶をして先にフェリー埠頭へ。

QRコードでチケットを発券すると、ターミナルを見学。のんびりしていたら乗船のアナウンスが入った。慌てて戻ると、バイクは既に乗船を開始していた。ブロス友にお礼を告げて別れ、これまた『日本一周中』とパネルを付けたハンターカブノ後ろに止める。こちらは福岡ナンバーの男性だ。

船室へ入る時、先のVストの彼女と一緒になり、そのまま下船までツーリングの話をずっとしていた。3月末の退職と同時に鹿児島を出て、ゆっくりあちこちを見ながら7月まで回るという。若いうちにこうした経験が出来るのはいいなぁ。

ご両親は反対したりしなかったの?
「こうと決めたら言うことを聞かないってわかってるから。もちろん連絡はしてます。SNSですけど。」

私も学生の頃、行き先だけ告げて自由気ままに走り回るツーリングをしていたが、1日1回は実家に電話を入れていたっけ。一応計画は書いても、その通りにいかないこともままあった。

船室内は、昔の3等寝室のような、低い仕切りで区切られただけの広い部屋。回りにロッカーと靴箱がある。90分ほどの船旅なので、これで十分だろう。車で来た人もいたが、ぐるりと壁際に座るくらいの人数で、混んではいない。

あっという間に下船のアナウンス。これまた大型フェリーと違い、脱いだカッパなどをしまっている間に早くも下りる番が来て、慌てて発進する。バイクの向きを変えずに済むのはありがたい。

北海道へ着いたという実感のないまま、時計とにらめっこして行く先を考える。

先ずはダムだ。少し郊外にある新中野ダムは隣がダム公園になっていて、北海道の4つのダムのミニチュアがあると知り、ぜひ寄ってみたかった。
雨が上がったばかりの濡れた路面。16時が近づく時間でもあり、回りには車もバイクもいなかった。

新中野ダムは放流していた。再び雨が落ちてきそうな天気に、下から眺めるに留めダム公園を歩く。大雪ダムは昨年ホンモノを見たが、確かに同じ形だ。面白いなと4つのダムを見終えると、カードを貰いに道南四季の杜公園へ。高台からは函館山が見えた。

お次は五稜郭。ここもぜひ見たかった場所。五稜郭タワー向かいのコインパークの横に、バイク置き場があると教えてもらったのでそこへ止める。
修学旅行なのか、制服を着た団体の姿が見えた。大陸の方々も多い。五稜郭タワーは諦めよう。
公園内は自由に散策できるので中へ入る。この五角形の要塞を考えた人は凄いなと思いつつ土産物売り場でマンホールカードを貰うとバイクへ戻った。

今夜の宿は夕食無しだったので時間に余裕がある。ついでに続日本百名城になっている志苔館にも寄ろう。
こちらは、建物などは残っていないが石碑と案内板、土塁などの遺構がある。流石に誰もいない。案内板を読み函館市内へ戻った。
雨が降りそうで降らないどんよりした空だ。市内は車が多いのと、路面電車の煎濾があるので慎重に走った。

宿に着くと、バイクはシャッター付のガレージに止めさせてもらえた。安心な反面、気ままに外へ出るのは難しい。
さすがに少し疲れが溜まってきたのと、カッパやグローブを干したりしていたら、あっという間に時間が過ぎた。

函館へ来たら夜景を見たいと思っていたものの、外はスッキリしない天気。迷いながら駅まで歩くとバスターミナルがあった。

観光バスで往復ガイド付き2000円か。タクシーという手もある。ロープウェイ乗り場まで歩くのは、ちょっとしんどそう。
などと考えていたら、どうやら路線バスもあるようだ。乗り場を確認して停留所へ行くと、何人かの女性がワイワイ話をしていた。
耳を傾けると、同じように路線バスで頂上まで行くようだ。声をかけようとしたその時、1人の女性がその人達に声をかけた。

「1000円で上まで行って帰ってこれるのがあると聞いたけど、これかしら」
その方は東京から1人で来られたらしい。先にいたのは姫路から来た4人組。私も声を掛け、一緒にバスを待つことになった。
「バイクで来たの?1人で?」
と驚かれるのは毎度のこと。この4人組は飛行機で千歳へ着き、レンタカーで回られているそうだ。

「どこを回って、どこへ行くの?」
実は、今日来て明日帰るんです。メインが東北だったので。
「東北は昨年行ったわ。良い所よね」

そんな話をしながら待っていると、程なくバスが来た。整理券を取って乗るなんて何年ぶりだろう。ロープウェイのように見晴らしは良くないが、街が見える場所では速度を落とし、運転手が解説もしてくださった。

頂上駅へ着くと、雨がポツリポツリという天気だったが、夜景は綺麗に見えた。観光バスの人もいるので人出は多い。
帰りは21:10のバスだった。行きに一緒だった東京から来た女性は、バスに乗らずロープウェイで下りると言っていたが、下り口からの最終バスは21:00で間に合わないはず。「歩いて帰るのかしらね」と4人組が心配していた。

函館駅で4人組と分かれると、遅くなったが夕食の店を探す。
実は、ぜひ食べてみたいものがあった。大鰐町の宿で聞いたラッキーピエロのハンバーガー。店はすぐに見つかった。かなりボリュームがあるそうなので、サイドメニューは止めコーヒーだけにした。

それでも先に運ばれてきたカップを見て、その大きさにビックリ。もちろんハンバーガーもビッグサイズ。ここのお勧めチャイニーズチキンバーガーを食べながら、明日のルートを思い描く。

宿に戻ると明日の天気を確認する。幸い晴れて暑くなりそうだ。いよいよ最終日。無事に2極を回って帰れますように。
 

本日も無事故無違反、無転倒でした。

走行距離 約160km
給油無し


※寒立馬は周年放牧されているそうですので、レポートを一部修正しました。

尻屋崎

右上)灯台から陸方面を眺めたところ

右下)海方面を眺めたところ

尻屋崎灯台と

珍しく写真を撮ってもらいました(^^)

下は灯台のレンガです。

ついに雨が降ってきました

迎撃してくださったブロス友と共にカッパマンに変身です。でも、本降りの雨は短時間で済みました。

採れたのウニを

ブロス友おすすめのお店で、ウニをいただきました。

新鮮なウニは、臭みもなく甘くて美味しかったです。

津軽海峡フェリー

大間崎から函館までお世話になりました。

大きなフェリーのように、乗り降りが坂になっていないので安心でした。

ダム公園

左上)新中野ダム

右上)ダム公園にあるダムのミニチュアの案内図

左下)ミニチュアの大雪ダム

右下)ミニチュアの笹流ダム

実際に見ると、ミニチュアながらなかなかよくできていましたよ。

五稜郭

左)五稜郭タワーです
上から見たら全景を見渡せると思いますが、切符売り場は長蛇の列で諦めました。

右上)案内看板

右下)五稜郭は、実は造りかけなんですよね。写真ではわかりづらいですが、唯一完成した部分です。上の写真で言うと右下辺りです。

志苔館(しのりだて)跡

14世紀末ごろ、蝦夷代官として北海道へ進出した津軽安東氏が渡島半島の海岸線沿いに築いた拠点(道南十二舘)の1つ。
西は志海苔川、東は沢、南は海に面した丘陵上に気付かれていて眺望がよい。四方に土塁と空掘りを巡らせた単角台形の縄張で計7棟分の建物跡が確認されている。
(続日本百名城パンフより抜粋)

下)志苔館跡から海方面を望む

ラッキーピエロにて

「函館と言えばラッキーピエロ」と勧められたので、試しに食べてみました。

サイズ感がわかりづらいですが、ティースプーンから想像してくださいませ^^

函館の夜景

霧雨の様な天気でしたが、夜景を見ることができました。

人が入り込まないように撮った写真もありますが、あえている方を紹介します。


スポット詳細情報

  • 大間崎
  • 住所:大間崎
  • 駐車:あり

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