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Hey come on じゃなく、ハイカムイン

2017年03月16日 14:26 グー!(33)|コメント(7)

ホンダ MONKEY|モンキー(2003年式)
少し前の事、何かの手違い(右手の過ちともいう)により、手元にモンキーのハイカムシャフト(キタコ製)が届いていた。
良く晴れた日であったが、長男のヤラカシにより予定が狂ったため、家に引きこもって作業をする事にした。
まずは、シリンダ圧縮上死点に合わせて、カムスプロケットを取り外し、次いでヘッドを取り外す。
モンキーの場合、ヘッドとタイヤとのクリアランスが少ないため、事前作業としてフロントフェンダーの取り外しは必須である。作業性を良くするためには、フロントタイヤも取り外したいところであるが、メンドクサイので、空気を抜いて少しクリアランスを確保することで、なんとかヘッドを取り外す事が可能となる。ここで、ヘッドに付帯するタペットキャップは、緩めておく方が良い。ヘッド単体になってから取り外すのは、結構大変だからである。

単純にカムシャフトを交換するだけであれば、ヘッドを取り外さなくても作業は可能であるが、今回はもう一つイタズラを検討していたため、ヘッドを取り外す事にした。

取り外したヘッドは、カムシャフトを取り外し、ロッカーアーム、バルブスプリング、バルブと、全てバラした。ここで問題になったのが、なぜかタペット調整のためのナット(ロッカーアーム)が異常に固く締め込んであったことである。今回は専用レンチを使わずに作業をしたのだが、おそらく専用工具では歯が立たない締め付け力であった。

次に、バルブスプリングの取り外しであるが、コチラは専用工具を使って外したのだが、写真を撮り忘れた^^;色々なWeb情報では、スプリングの蓋となるバルブリテーナを押さえるコッターの取り外し、取り付けが難しいという事であったが、ピンセットを使う事で、意外と簡単に作業が済んだ。

全ての部品を取り外した後、イタズラ作業として、吸気側と排気側のポートを削って拡大してやる。モンキーのヘッドのポートは、燃費の向上を図るためか、意図的に狭められており、パワーが出ないような形状になっている。特に吸気側は、ポート入口よりもシリンダー側(出口)の方が広い形状とされているのである。このため、このポートの入り口を広げてやる事で、気流をスムーズに流す事が可能となり、イイカンジ♪にする事ができるらしい。

ポートの切削は、リューターでの手作業で行う。手作業のため適当な作業となるが、ピークパワーを求めるのではなく、現状よりイイカンジにする事が目的であるため、それでいいのだ!と納得して作業した。

切削後は、削りかすが残らないように良く洗浄する。ヘッド自体はアルミ製なため、水洗いで良いや!と、いい加減スキルを発揮して水道水でジャブジャブ洗う。ひとしきり洗い終わった後は、良く水を切り、ドライヤーでブローして水分を飛ばしてやる。

その後は、バラしと逆の作業で組み付けを行い、カムシャフトを交換してやる。
カムの高さが変わったため、ロッカーアームの調整(タペット調整)は必須作業である。調整クリアランスは、0.05mmとされているので、ココは、シックネスゲージ(隙間ゲージ)でちゃんと測って調整してやる必要がある。
バルブの加工は行っていないので、戻すだけでもいいかと考えたが、一応、バルブの摺合せなんかもやってみた。

組み付け、調整が終了したら、ヘッドを戻して作業終了である。
で、さっそくエンジンをかけてちょっと乗ってみると、高回転型になり、ややトルクが落ちたような気がするが、ぎくしゃく感が無くなり逆にイイカンジである。そして、高回転がスムーズに回るようになったため、全体として、すごく面白い乗り物となった。


写真1:2017年03月16日 投稿

ヘッドを取り外してばらして行く。

写真2:2017年03月16日 投稿

バルブスプリングの様子。このスプリングを縮めて、コッターという抜け止めを外す事で、蓋になっているリテーナーを取り外し、スプリングを抜く事ができる。
この作業を行わないと、バルブを取り外す事ができない。

写真3:2017年03月16日 投稿

吸気側のポートを拡大した様子。
作業書によると、もう少し拡大した方が良いらしいが、面倒なのでこんなモンで許してやった。

写真4:2017年03月16日 投稿

左がキタコ製ハイカムシャフト
右がノーマルカムシャフト

若干であるが、左のシャフトの方がカム(出っ張り部分)の山が高いことがわかる。

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