ビーエムダブリュー | BMW R50

車輌プロフィール

懸命に戦後を模索していたBMWにとって、本当の意味での新世代モデルがR50だったと言えるだろう。しかし、このモデルは発売当初は少なからず誤解を生んだと言われている。それは、リアに待望のスイングアーム式サスペンションが装備していたにもかかわらず、フロントにアールズフォークを採用していたからである。世界で最初にテレスコピック式フロントフォークを採用したBMWだけに、時代に逆行したとも思える装備だが、市場に送り込まれる台数が増えるにつれてユーザーはその優位性を理解した。アールズフォークはこうした時代背景に対応し、サイドカーの装着を想定した装備だった。また、アールズフォークのスイングアームにはあらかじめ軸受け穴が2箇所設けられており、車軸を前方に移動することができた。これにより、サイドカー装着時でも軽快なハンドリングが得られたうえ、ショックアブソーバーのストローク量も増大したので、乗り心地も改善することができた。

1955年 R50 (カタログメイン)
1955年 R50
新登場
1955年モデル
ビーエムダブリュー R50

基本スペック

タイプグレード名 R50
モデルチェンジ区分 新登場
仕向け・仕様 海外メーカーモデル
ホイールベース (mm) 1415
乾燥重量 (kg) 195
原動機種類 4ストローク
気筒数 2
シリンダ配列 水平対向(ボクサー)
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 494
カム・バルブ駆動方式 OHV
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 68
行程(ピストンストローク)(mm) 68
圧縮比(:1) 6.8
最高出力(PS) 26
最高出力回転数(rpm) 5800
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 17
懸架方式(前) スイングアーム
懸架方式(後) スイングアーム式
タイヤ(前) 3.50-18
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(後) 3.50-18
タイヤ(後)構造名 バイアス