WEB編集部コラム

旧車ファン必見! マン島クラシックTT 2017

PACEMAKER, BELFAST, 26/8/2017: Josh Brookes in the pits during his 500cc race victory on the Winfield Paton at the Classic TT. PICTURE BY STEPHEN DAVISON

26/08/2017: Josh Brookes (500 Paton/Team Winfield) at Ginger Hall during the Bennetts Senior Classic TT race. PICTURE BY DAVE KNEEN/PACEMAKER PRESS○Josh Brookes (Paton BIC500 8V / Team Winfield) at Ginger Hall  Photo / iomtt.com

現在開催中のマン島クラシックTT。往年の名車がマン島のマウンテンコースを全開で走る世界有数のクラシックレースとして知られております。ライダーの多くは、毎年6月に開催されるマン島TT(IOMTT:The Isle of Man)を走るトップ選手なんですね。マイケル・ダンロップ、ウィリアム・ダンロップ、ブルース・アンスティなどお馴染みのライダーがマシンを旧車(とはいっても60年代車から00年代車まで色々)に乗り換えてキレた走りを披露してくれます。

僕は昨年のIOMTTからTwitterでレース状況を追っかけて楽しむ、というイマドキ?なスタイルでレースを楽しんでいますが、クラシックTTも同様でして、決勝が始まった先週の土曜日からはずっとIOMTT公式、参戦チーム、選手、大会スポンサーのツイートをひたすら読んでおりました。マン島TTはラジオ中継こそありますが、TV中継がないので、リアルタイムで状況を追うならSNSを中心にして情報収集するのが現時点でのベストかなと。(公式アプリのLive Timingを使うと、ライダーの走行位置、順位、区間タイム&速度が分かるんですが、これがホントに面白い!)

さて、さきほどIOMTT公式から画像が届いたのでいくつか紹介したいと思います。

○BSBライダーとしてもお馴染み、ジョシュ・ブルックス(Josh Brookes)のセニア・クラシッククラスでのスタートシーン。マシンはPaton 500 DOHC。Moto Paton(モト・パトン)は60年代のGPマシンレプリカを製造しており、たしかいまでも新車が買えたと思います。このマシンはDOHC4バルブの並列2気筒。フォークはCeriani GPタイプのφ35、新車の状態ではFontanaレプリカのレーシングドラムが装着されてるんですが、さすがにそのままクラシックTTはあぶねー!という判断なのでしょうか(?)、ディスクブレーキ化されてます。Photo / iomtt.com

 

○そんなブルックス、セニア・クラシッククラスで見事優勝しました。旧車だろうが何だろうが、速いやつは速い、ということですね。Photo / iomtt.com

 

○マン島TTと言えばこの人、マイケル・ダンロップ(Michael Dunlop)! セニアクラシックではMVアグスタで出場。たぶん3気筒500ccのヤツです。スタートで開けすぎたのか、リアがスライドしてます。このシーンはIOMTTの公式ツイッターにも動画が上がってましたヨ。Photo / iomtt.com

 

○プライベーターのマイケル・ラッセル(Michael Russell)選手が走らせているのはNorton Manx(たしか30M)! マン島TTといえばやっぱこのマシンは外せませんね! 足周りは当時の雰囲気を壊さないように注意しながらも最新の技術が投入されてます。上下のステムもフォークも現代の製品を使っています(ワンオフかも)。きっとエンジンも現代的なアップデートが施されているのでしょうね。Photo / iomtt.com

 

○セニアクラシックではプライベーター最上位だったマイケル・ラッセル選手。カウルに貼られたトリスキールのデカール(車検合格的な意味?)の多さから、このレースの常連であることが伺えます。Photo / iomtt.com

 

○ライトウェイト・クラシッククラスのスタートシーン。08年のホンダRS250に乗るのは、ブルース・アンスティ(Bruce Anstey)選手! そう、今年のIOMTTで無限神電を駆り、電動バイククラスを2連覇したライダー! Twitterではこのクラスのスタートシーン動画も流れてたんですが、RSやTZなどの2ストプロダクションレーサーが全開でスタートする音は本当に最高でしたネ……。Photo / iomtt.com

 

 

○アンスティ選手、このクラスをRS250で制覇。なんと平均時速120マイル越えのコースレコードまで樹立しました! Photo / iomtt.com

 

○おお、パンタ! ライダーは、現役BSBライダーであり、今年のIOMTTではS1000RRで大活躍したマイケル・ラッター(Michael Rutter)選手。ヘルメット見ても分かる通り、お父さんのトニー・ラッターへのトリビュートですね。マシンは84年頃のパンタ600 TT-2改? Photo / iomtt.com

 

○もう一枚。これはスタートシーン。カンチレバーのサスがチラッと見えますね。スイングアームはパイプではなくアルミになってるので、結構手が入ったマシンなのかも。お隣はこれまた今年のIOMTTで大活躍したダン・ニーン(Dan Kneen)選手。マシンはZXR750ですかね。マシンは91年式ですが、足周りはご覧の通りバリバリ最新です! Photo / iomtt.com

 

○出ました、ノートン・ロータリー!! ライダーは最初に紹介した、ジョシュ・ブルックス。別のクラスではこんなマシンで走ってたんですね。カラーは往年のJPS(John Player Special)風。ブルックスは今年のIOMTTでノートン・ワークスとしても出場、大活躍しましたからね。この人選は当然とも言えます。Photo / iomtt.com

 

○昨日行われたジュニアクラシックTTから。こちらは250クラス優勝らしい(リザルトがまだ出てません)アンディ・ウィルソン(Andy Wilson)選手。マシンはスズキ。おそらくT20でしょうね。Photo / iomtt.com

 

○有名なグースネックでニースライドしているのはマイケル・ラッター選手! マシンはDrixton Honda! AJS 7Rやマンクスノートン、MV350など、強敵を退けての優勝です。さすがっす。Photo / iomtt.com

 

○最後にもう一枚ラッター選手。Drixton(ドリクストン)フレームのホンダ、エンジンは350とのことですからCB350改なんでしょう(多分)。マシンはRipley Land Racingのもので、ラッター選手は初日のセニアクラシックでは、同じチームが用意したSeeley Mk11 G50(!)にライド。これ、マチレスG50のエンジンをシーリーのMk11フレームに積んだマシンでございます。クラシックレーサー好きにはたまらないです、ハイ。(写真なくてすみません) Photo / iomtt.com

 

というわけで長くなりましたが、マン島クラシックTTのマシン紹介でしたー。ではまた!