WEB編集部コラム

タイの広大な農作地帯の中をバイクで駆け抜ける悦び。

バララララララ~!!

バンコクやアユタヤに比べれば格段に朝晩の空気が涼しく感じられる東北部の地域で、プランテーションの中を縫うように快走するライダーたち。じつに気持ちよさそう……。

競技ではあるものの、ツーリズムの要素もしっかりと味わえるのがアジアクロスカントリーラリーの特徴のひとつ。その土地の中を走ることがまさにそれ。

コンペティターをふるいにかけるテクニカルなルート設定はもちろん、人間が本来持っているサバイバル本能を発揮させる状況も、このラリーには含まれています。

広大なプランテーションや村を駆け抜け、フラットダートやマディ、ウォーターベッド、ロック、サンド、グラストラックなど、タイにはあらゆる走行シーンがあります。

もしルートをロストした場合や、転倒による故障や怪我で動けなくなった場合、だいたい地元の人が助けてくれます。基本的に英語すら通じませんが、身振り手振りでなんとかなる(する)。それはメディアも同じ。道を探して右往左往しているうちに出走がスタートしてしまったら、ルート上では車を邪魔にならない場所に停めて全ての車両が行き過ぎるのを待ちます。

クルマではなく歩きの場合は別で、自力で関係者のいる場所へ辿り着くこと前提で、数キロの道のりをひたすら歩きます。

ということで、5日目を終えてついに最終日を迎えます。設定ルートはこれまでの半分くらいの距離で、夕刻前までには約155km移動してアユタヤへ辿り着き、夜は街中でセレモニアルフィニッシュというイベントが行われ、2017年のアジアクロスカントリーラリーは幕を閉じます。

あっという間に過ぎ去ったこの数日間の冒険。贅沢なお盆休みも終わりが近づいてきました……。