大寒波到来中ですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
ダカール・ラリーが終わっちゃいましたが、このところ毎日のように各種ロードレース世界選手権のチーム体制発表が続いていますね。
昨日ビックリしたのがこれ!
このむちゃくちゃキマってるBMW S1000RRはGulf BMW Road Racing Teamのマシン。ポルシェとかフォードGT40のレースカーでお馴染み、あのガルフカラーですよ!
これは良い。すごく良い。
Gulf BMW Road Racing Teamは今年のマン島TTにデイビッド・ジョンソン(David Johnson)をこのマシンに乗せるとのこと。
Photo / www.iomtt.com
彼は昨年ジョシュ・ブルックス(Joshua Brooks)とともに、ノートン・ワークスでマン島TTに出場してシングルフィニッシュを収めており、マン島での戦闘力がピカイチのS1000RRに乗ればトップ3も狙えるのでは!?などとかなり期待しております。
さて、マン島TTといえばS1000RR、S1000RRといえばTycoBMW、そしてTycoBMWといえばイアン・ハッチンソン(Ian Hutchnson)でしょ! と思うのはここ近年のマン島をチェックしている方なら納得でしょう(←勝手に決めつけ)。がしかーし!
おいおーい!移籍してんじゃーん!!(真ん中がハッチンソン)
取り乱してすいません。じつは昨年12月にHonda Racing CBRチームのNW200&マン島TTのチーム体制が発表されたんですが、なんとハッチンソンはホンダに電撃移籍して今年はCBR1000RRで走ることに! マジかよー!(ま、前もホンダ乗ってたけど)
ハッチー(ハッチンソンのあだ名)の相方は、リー・ジョンストン(Lee Johnston:写真右)で彼も昨年はJackson RacingからS1000RRで出てたんですよね。ぶっちゃけ昨年のホンダはかなり残念な結果でしたから、この2人が「S1000RRの速さの秘密は知ってるから俺たちがCBRを勝てるマシンに仕上げちゃうぜ!」という意気込みなら、今年のホンダはかなりヤバいかもしれません。
ちなみに昨年末Honda Racing CBRチームに名を連ねていたのは、ジョン・マクギネス(John McGuiness)とガイ・マーティン(Guy Martin)。今年彼らがどうするのかまだチェックできてませんが。
ハッチーが乗ったTycoBMWのS1000RR。昨年のミラノショーにて。
2017年のマン島ではオープニングレースのRSTスーパーバイクで優勝したハッチーは、最後のセニアTTでは大クラッシュしてリタイアとなりました。その雪辱をCBRで貼らせるのでしょうか!?
せっかくなのでここからは昨年のハッチーのマシンを紹介しましょう。
ハッチーのマシンはサムブレーキ&右チェンジのスペシャル仕様!
グリップ下にブレンボマークのレバーがありますね。これは親指でリアブレーキを操作するサムブレーキ(サム=Thum=親指)。古くはM.ドゥーハンが使用していたことでも有名ですね。ドゥーハンもハッチーも足の怪我が理由でこの仕様です。以前ここでも書きましたが、最近のMotoGPライダーのD.ペトルッチ、M.ビニャーレス、A.ドヴィチオーゾ、J.ロレンソなどもサムブレーキを使ってます。
彼らの場合はトラクションコントロール的な意味合いで使ってます。このサムブレーキはドゥーハンの時代からブレンボが開発、進化をさせてきました。
サムブレーキキットは市販もされているようで、海外のブレンボサイトには製品として載っていました。日本の車検とかではどういう扱いになるんでしょうねぇ?
やっぱりTycoBMWのS1000RRはかっこいい!!UKだとレプリカ外装が売ってるんですよね〜。BMWは特別仕様でこのカラーリングを出すべきでは?(笑)。
ちなみにハッチーは過去に左足を怪我した後遺症で左足でのギアチェンジができません。そのため、彼のマシンは右足でギアチェンジをする仕様にモデファイされています。
具体的にどうやっているかというと、上の写真のようにスイングアームピボットにリンケージを通して右チェンジ仕様としているのです。今年走らせるCBRも同様にモデファイされるんでしょうねぇ〜。
ということで今日はこの辺で。マン島TTでの有力チーム&ライダーの情報はまだ全部チェックできてない状態ですが、これは!という情報があればまたここでお知らせします。
ではまたー!
(参考)一応昨年のTTニュースを置いときますね。