一眼レフで動画撮影。これ、かなり奥が深い。使用するレンズや絞りで被写界深度を操り、ビデオカメラとはひと味違った色気のある映像を作ることができる。僕の場合は、動画に一眼レフで撮影した静止画像をテンポよく織り交ぜてスピーディーな映像に仕上げるよう心がけている。
三脚や不快な手ブレを抑えるスタビライザーなどの機材を駆使して頭の中でカット割を考えながら撮影を進めていくわけだが、この作業は雑誌企画の構成を考えるのと非常によく似ている。レイアウトする写真の順番や使用する大きさなどを考えながら雑誌のロケを行うのだが、動画のロケもまさにこの感じ。何をどういう順番で配置してどう伝えるのか? 雑誌作りも映像制作も基本的なアプローチは同じなんだと思う。
久しぶりに動画を作る機会に恵まれた。1分ちょっとのショートムービーなのだが全編手持ちで撮影を試みた。実は撮影当日は悪天候で、しかも時間がなかったということもあり、三脚を立ててじっくり撮影というわけにはいかなかっただけなのだが……。シネマスコープという横長の画角もこだわりだ。雨がいいアクセントになっていると思うので、とにかく下の動画をご覧あれ。