ドゥカティの正規販売店として2014年にオープンしたばかりの『ドゥカティ大阪イースト』は、イタリアにあるドゥカティ本社で研修を受けたスタッフによる一流の整備技術と、充実したオリジナルサービスで話題を集めている。代表の兼田さんはディーラーとして異色の、国際A級ライセンスを持つ現役レーシングライダーであり、数々の大会で活躍中だ。レースで培ったノウハウを活かし、2006年に1号店の『ドゥカティ大阪サウス』を開店。現在、2店舗を経営している。
「海外のメーカーにありがちな“整備に手間がかかる”というイメージを払拭するためにも、レベルの高い技術力でユーザーをサポートしたいと思っています。だから工賃も低めに設定しています。利益よりもユーザーのバイクライフを優先したいですから」
そう語る兼田さんは、昔からのバイク好きが高じてレースの世界へ。ドゥカティのディーラーになることを決めたのも、レースで活躍するその姿を見たのがきっかけだという。
「現場で学んだ経験をユーザーへフィードバックできるように、ショップのレーシングチーム『BANNER RACING』(バナーレーシング)で活動しています。2008年からは『鈴鹿8耐』にも参戦していて、メカニック達にはピットクルーとしても活躍してもらっています」
毎年7月に鈴鹿サーキットで開催される日本最大級のモーターサイクルレース『鈴鹿8時間耐久ロードレース』は、真夏のサーキットを8時間走り続けて周回数の合計を競う過酷なレースだ。2014年はパニガーレで兼田さんをはじめとするチーム『BANNER RACING H・K・C』が見事に完走し、結果を残している。
「モーターサイクルの性能を最大限に引き出すためにも常に上を目指しています。乗り手としても一流だからこそ、ユーザーが安心して僕らに愛車を預けてくれると思うんです。例えば昔のドゥカティに起こりがちだったオイル漏れ。“仕方がない”と放っておくショップもありますが、乗り手からしてみると走りに大きく影響します。僕らは手間をかけても必ず直すように心掛けてますね」
『ドゥカティ大阪イースト』は、ユーザーが気持ちよくバイクライフを送るための試みが多いのも魅力のひとつ。とくに、預かっている車両に対する管理体制にはこだわりがあるという。
「当店でお預かりした車両を運搬する時は、雨や風、排ガスなどに車体が晒されないよう必ず屋根がついたバンボディのトラックを使用します。驚かれることがありますが、僕らは当たり前のことだと思っていますね」
そのほかにも年2回サーキットを貸し切り、メンテナンスやライディング技術の講習を兼ねた走行会を開催している。サーキットを気持ちよく、かつ安全に走るために45台の定員制となっているが、年々申し込みが増え続けているため、今後は回数を増やしていくつもりだという。
「近年ではドゥカティも初心者が乗りやすいラインナップが増えてきています。敷居が高いイメージを持っている方も多いかもしれませんが、そんなユーザーの気持ちをほぐしてあげることも僕らの仕事です。是非一度、足を運んでみてください」
『ドゥカティ大阪イースト』では、修理やメインテナンスだけではなく、カスタムのオーダーも受け付けている。代表の兼田さんは以前、ペイントをメインに展開するカスタムショップを営んでいた経験があり、その塗装技術を活用したペイント部門『BANNER DESIGN』(バナーデザイン)でオリジナルペイントを受け付けている。
「大切にしているのは、ルックスを損なわずドゥカティらしさを活かすことです。デザインの段階からオーナーと話し合い、ベストなスタイルを一緒に作り上げていきますね」
もちろんペイント以外のカスタムにも対応可能。自社ブランドである『BANNER Racing』(バナーレーシング)でオリジナルパーツを製作。乗り手の観点から生み出される数々のパーツは、どれも機能性とデザイン性に優れ、多くのユーザーから好評を得ている。訪れた際はチェックしてみよう。
ドゥカティ大阪イースト
住所/大阪府東大阪市荒本北3丁目2番9号
TEL/06-6747-0087
FAX/06-6747-8087
営業/10:00-19:00
定休/水曜
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