ドゥカティ大阪イースト
大阪府/ドゥカティ正規取扱店

取材協力/ドゥカティ大阪イースト  取材・撮影/佐藤 瑞希  文/金田 大二郎
掲載日/2015年3月31日
東大阪市にある『ドゥカティ大阪イースト』は、ドゥカティの正規販売店として2014年にオープン。代表の兼田さんはディーラーとして異色の、国際A級ライセンスを持つ現役レーシングライダーだ。一流の整備技術とライダーの視点に立ったオリジナルのサービスで人気を集めている。

INTERVIEW

豊富な経験や知識をユーザーへ
フィードバックする頼もしいショップ

ドゥカティの正規販売店として2014年にオープンしたばかりの『ドゥカティ大阪イースト』は、イタリアにあるドゥカティ本社で研修を受けたスタッフによる一流の整備技術と、充実したオリジナルサービスで話題を集めている。代表の兼田さんはディーラーとして異色の、国際A級ライセンスを持つ現役レーシングライダーであり、数々の大会で活躍中だ。レースで培ったノウハウを活かし、2006年に1号店の『ドゥカティ大阪サウス』を開店。現在、2店舗を経営している。

 

「海外のメーカーにありがちな“整備に手間がかかる”というイメージを払拭するためにも、レベルの高い技術力でユーザーをサポートしたいと思っています。だから工賃も低めに設定しています。利益よりもユーザーのバイクライフを優先したいですから」

 

そう語る兼田さんは、昔からのバイク好きが高じてレースの世界へ。ドゥカティのディーラーになることを決めたのも、レースで活躍するその姿を見たのがきっかけだという。

 

「現場で学んだ経験をユーザーへフィードバックできるように、ショップのレーシングチーム『BANNER RACING』(バナーレーシング)で活動しています。2008年からは『鈴鹿8耐』にも参戦していて、メカニック達にはピットクルーとしても活躍してもらっています」

 

毎年7月に鈴鹿サーキットで開催される日本最大級のモーターサイクルレース『鈴鹿8時間耐久ロードレース』は、真夏のサーキットを8時間走り続けて周回数の合計を競う過酷なレースだ。2014年はパニガーレで兼田さんをはじめとするチーム『BANNER RACING H・K・C』が見事に完走し、結果を残している。

 

「モーターサイクルの性能を最大限に引き出すためにも常に上を目指しています。乗り手としても一流だからこそ、ユーザーが安心して僕らに愛車を預けてくれると思うんです。例えば昔のドゥカティに起こりがちだったオイル漏れ。“仕方がない”と放っておくショップもありますが、乗り手からしてみると走りに大きく影響します。僕らは手間をかけても必ず直すように心掛けてますね」

 

『ドゥカティ大阪イースト』は、ユーザーが気持ちよくバイクライフを送るための試みが多いのも魅力のひとつ。とくに、預かっている車両に対する管理体制にはこだわりがあるという。

 

「当店でお預かりした車両を運搬する時は、雨や風、排ガスなどに車体が晒されないよう必ず屋根がついたバンボディのトラックを使用します。驚かれることがありますが、僕らは当たり前のことだと思っていますね」

 

そのほかにも年2回サーキットを貸し切り、メンテナンスやライディング技術の講習を兼ねた走行会を開催している。サーキットを気持ちよく、かつ安全に走るために45台の定員制となっているが、年々申し込みが増え続けているため、今後は回数を増やしていくつもりだという。

 

「近年ではドゥカティも初心者が乗りやすいラインナップが増えてきています。敷居が高いイメージを持っている方も多いかもしれませんが、そんなユーザーの気持ちをほぐしてあげることも僕らの仕事です。是非一度、足を運んでみてください」

PICK UP

高品質な塗装技術とオリジナルパーツで
自分だけのバイクを実現!

『ドゥカティ大阪イースト』では、修理やメインテナンスだけではなく、カスタムのオーダーも受け付けている。代表の兼田さんは以前、ペイントをメインに展開するカスタムショップを営んでいた経験があり、その塗装技術を活用したペイント部門『BANNER DESIGN』(バナーデザイン)でオリジナルペイントを受け付けている。

 

「大切にしているのは、ルックスを損なわずドゥカティらしさを活かすことです。デザインの段階からオーナーと話し合い、ベストなスタイルを一緒に作り上げていきますね」

 

もちろんペイント以外のカスタムにも対応可能。自社ブランドである『BANNER Racing』(バナーレーシング)でオリジナルパーツを製作。乗り手の観点から生み出される数々のパーツは、どれも機能性とデザイン性に優れ、多くのユーザーから好評を得ている。訪れた際はチェックしてみよう。

 

『ドゥカティ大阪イースト』のペイント部門『BANNER DESIGN』がオリジナルでカラーリングを施した『Diavel Carbon』(ディアベルカーボン)。同じイタリアのメーカーであるランボルギーニをイメージした、鮮やかなオレンジとブラックのコントラストが美しい。

自社ブランド『BANNER Racing』が展開するパーツの中でも人気のライディングステップキット。絶妙なライディングポジションとステップワークを実現する。これも経験と技術から生まれた自信作だ。

転倒時にエンジンと車体を守るためのフレームスライダーも製作。適度な強度と硬さを持ち、しっかりと役割を果たす機能性はもちろんのこと、車両に自然と溶け込むデザインも魅力。同様にアクスルまわり、ボトムケースまわりを守るアクスルスライダーもある。

ショールーム2階には広々としたファクトリースペース。工具やパーツは常に整理整頓され、清潔な状態が保たれている。車両の品質管理もこだわる同店が注意を払う場所のひとつだ。ドゥカティのメカニックとして誇りを持ったスタッフ達の高い技術力はここで発揮される。

ファクトリーの壁には正規販売店だからこそ入手できるドゥカティ専門の特殊工具が並ぶ。車体を傷つけないよう、独特な形に設計されているのが特徴。特にエンジンまわりは、専用工具でなければ整備できない個所も多い。

ショールームに設けられたアパレルコーナーでは、ドゥカティ純正ブランドのヘルメット、ブーツ、グローブなども販売。レースに特化したものから普段着として着られるカジュアルなものまで、ラインナップは豊富だ。サイズも幅広く取り揃えており、自分に合ったウエアを探すことができる。

車両を彩るアクセサリパーツもユーザーにとっては楽しみのひとつ。ドゥカティの純正パーツは性能やルックスを綿密に考慮して作られているため、バッグも車種専用品が数多く展開されている。利便性や機能性が格段に上がること間違いなしだ。

自社ブランドオリジナルのパーツ類も店頭に展示されている。『ドゥカティ大阪イースト』、もしくは系列店の『ドゥカティ大阪サウス』で購入することが可能。機能的ながらもウィットに富んだ発想から生み出される数々のパーツには、今後も注目だ。

店内受付カウンターでは、イタリアから直接輸入しているドゥカティ純正グッズも販売。時計を初めマグカップやスマートフォンケースなど、よりユーザーの生活に密着した商品が並ぶ。乗るだけではなく、ライフスタイルそのものを色濃く演出してくれる。

10『BANNER DESIGN』のペイントサービスは、車両だけではなくヘルメットにも対応している。店内に展示されたこのヘルメットも兼田さんらが手がけたものであり、その細かい塗装と美しいグラデーションからレベルの高い技術力が見て取れる。

11大きなガラス窓に囲まれ、陽の光が射し込む気持ちのよい店内には、ゆったりと過ごせるカフェスペースが設けられている。カタログや雑誌も用意されており、コーヒーを飲みながら自分だけの時間を過ごすことができる。

12受付カウンターの隣にある商談スペースは、個室になっているので心置きなく話を進めることができる。ユーザーがリラックスできるよう、陽の光や植物を取り入れるといった細かい配慮が行き届いているのも好印象だ。

13車両運搬用トラックは屋根付きのため、大切な愛車が雨風に晒される心配がない。「ユーザーには少しでも特別感を味わってもらいたい」という心遣いから、車体はドゥカティのブランドカラーである鮮やかな赤に塗装されている。

14羽曳野市にある『ドゥカティ大阪サウス』は、1階がショールーム、2階がペイント部門のファクトリースペースとなっている。『BANNER DESIGN』の塗装技術を用いればボディについた傷も修復可能。外装パーツを交換するより費用が安く抑えられるため、オーダーも多い。


SHOP INFORMATION

ドゥカティ大阪イースト

住所/大阪府東大阪市荒本北3丁目2番9号
TEL/06-6747-0087
FAX/06-6747-8087
営業/10:00-19:00
定休/水曜
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