『ドゥカティ広島』を運営する『有限会社デスモ』は、代表取締役の谷口充洋さんが1984年に創業した。20歳の頃からドゥカティに乗っている谷口さんは、バイク好きが高じてバイク用品店を開業したのが始まりだった。
「当時、雑誌でしか見られなかった最新パーツやウェアを扱うバイク用品店を始めたんです。そうしたらドゥカティのオーナーが集まってきたんですね。ピットを広げ、バイクリフトを導入して、ドゥカティのメンテナンスを始めました。次に、ここでバイクを買えないかという話が出てきたのですが、販売や仕入れのノウハウがなかった私は関東のディーラーさんに相談して。それでドゥカティを何とか1台仕入れることから始まりました」
谷口さんが店を始めてから10年後の1994年。一度行ってみたかったというイタリア国内のドゥカティ生産地ボローニャへ旅立った。その頃はまだCagiva/Ducatiの時代。アポイントメントもなく工場の入り口に立ち、聖地に来られたという事だけで満足していたが、ここまで来たのだからと思い、門の前から覗き込んでいると…
「そうしたら守衛さんにどこから来たのかと聞かれて。日本からだと言ったら、中の人に連絡して工場を見せてくれたんです。製造工程を見て、人間が作っているというのを強く感じました。たくさんの人の手が組み立てていたんです。それに工場で働いている人達がみんなにこやかで、自分を歓迎してくれてるのがわかるんですね」
工場での光景と体験に感動した谷口さんは、より深くドゥカティに傾倒していく。そして2005年にドゥカティ正規販売店『ドゥカティ広島』として新しくオープン。ショップ1階のショールームには、ドゥカティファミリーが常時揃っており、最新モデルの試乗車を用意。実際に乗ってみることで、面白さや楽しさを体験できる。また純正アクセサリーやウェア、グッズなども豊富に取り揃え、ローカルのドゥカティファンが集うショップになっている。
2階はイタリアンで大人の雰囲気漂う『モトイタリアーナ』。ドゥカティの中古車とアプリリア、MVアグスタ、ビモータ、モトグッチ、ベスパなど、イタリア製モーターサイクルの新車を展示販売している。同フロアには『クシタニ広島』、カスタムパーツメーカー『ファーストバイフェラッチ』の売り場が同居。また少し離れたところで、イタリア製ライディングウェアの専門店『ダイネーゼDストア』(広島市西区観音新町4-14)も運営している。
「ドゥカティというバイクを楽しく乗っていただくために、私たちがお客様に何を提供できるのか、どういうサポートをできるのか、そしてお客様のバイクライフが充実したものになるにはどうするべきか、を常に考えて営業しています」
ショップを見ていると、ドゥカティだけにとどまらない谷口さんのイタリアンモーターサイクルへの深い愛と、その素晴らしさを伝えたいという情熱とが垣間見える。
「イタリアのバイクは個性的でカッコイイですよね。パーツひとつひとつが芸術みたいな。配線やホースでさえも、トータルでデザインされているのがイタリアンモーターサイクルかな、と思います。何時間でも見入ってしまうようなデザインがあるんですね。もちろんバイクですから、乗って楽しくなければ意味が無いです。見るだけでなく乗れる、というのが素晴らしいですよね。五感に訴えかけてくる個性を持っているのが、イタリアンモーターサイクルだと思うんです。それを存分に感じながら、ライディングしてもらったら嬉しいですね」
中国、四国地方唯一のドゥカティストアである『ドゥカティ広島』は、ドゥカティを専門に取り扱うショップとして特化したプロフェッショナルの集団だ。ショールームでは常時最新モデルを多数展示しており、知識の豊富なスタッフと高い技術を持つメカニックが、ドゥカティライフをサポートしてくれる。スタッフの年齢層が若く、明るく楽しい、訪れやすいショップであることも人気。2階ではドゥカティ以外のイタリア製モーターサイクルを取り扱う『モトイタリアーナ』、ライディングウェア&グッズの『クシタニ広島』を展開。もっとコーナーやワインディングを楽しく走りたい、というユーザーには、スポーツ走行に関するバイクのセッティングやカスタム、そのためのアイテム紹介なども行っている。
ドゥカティ広島
住所/広島県広島市南区仁保新町2-2-22
TEL/082-510-2790
FAX/082-287-6325
営業/10:00-19:00
定休/火曜日
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