取材協力■アルファレイズデザイン 撮影■磯部孝夫 取材・文■青木タカオ 構成■バージンハーレー編集部
掲載日■2009年12月21日(月)

ペイントとデザインであらゆるメーカーの夢を具現化その活躍の場はジャンルを超え無限大に広がっていく

「日本一」そんな呼び声もどこからともなく耳にするカスタムペイントのプロ集団、アルファレイズデザイン。バイクやヘルメットのオリジナルデザイン・ペイントを目的に業務を開始し、間もなく四半世紀になる。シーンをリードし続けてきた業界での実績は、ずっしりと重い。誰もが知る一流ヘルメットメーカーのペイントや、バイクメーカーのコンセプトモデル、一般企業のTVコマーシャル用オブジェなど、数をあげたらキリがないだろう。

 

代表はロードレース元国際A級の林 修司氏。その活躍の場がバイクやヘルメットだけに留まらず、あらゆるメーカー企業がこぞって林氏の力を借りるようになったのは、単にデザインとペイントが優れているからだけではない。時代とシーンを先読みできる「センス」と、溢れんばかりの「アイディア」を持ち合わせているからだ。

 

すべての工程が手作業だった時代から適材適所にデジタル化を採り入れ、試行錯誤を繰り返した結果、現在では手作業でのアナログな作業と、PCでのデジタル作業とを効率良く組み合わせ、「アルファレイズデザインにしかできない」そんな造形や塗装を「カタチ」にしている。

 

そして早くから「光造形モデル製作」に着目し、「塗装」だけでなく「企画」から「製作」まで、あらゆる形態でクラインアントの夢を具現化してきた。ペイント力で注目を受け、デザインや発想、さらにセンスでモータースポーツの分野から引き抜かれるように飛び出すなど、その活躍の場はますます広がる一方だ。

space

細部に至るまで妥協を許さぬ姿勢が業界での定評を生む。

代表の林修司氏。その技術とセンスは誰もを魅了し続ける。

高い完成度――。それを実現するには、塗る技術だけでは足りない。

どんな製品も、ひとつひとつ手作業によって仕上げられる。

適材適所に使用するカッティングシート。

72 JAM JET HELMET

安全性、機能性、デザイン性、価格面を“JAM”して生まれた新しい提案

世界に1つだけのオリジナルペイントから、企業向けのデザインヘルメットの量産仕上げまで幅広く対応するアルファレイズデザインだが、ついに完全オリジナルである新デザイナーズブランドヘルメットの販売を開始した。その名も「72 JAM JET HELMET」である。

 

“JAM”とは「混ぜる」という意味で、安全性、機能性、デザイン性、価格面を混ぜ合わせて生まれた新しいジャンルの立ち上げであり、決してデザインだけではないという決意の表れがネーミングに込められている。

 

あるようでなかった、Tシャツやアパレルデザイン感覚のJET HELMETは、量産市販品とは思えぬ多種多様なペイントが施され、手に取れば「これを被って、どんなウェアでバイクに乗ろうか」と楽しみがひとつ増える。考えてみれば、ウェアは何着か持っていても、被るヘルメットはひとつという人は少なくないはず。ヘルメットも普段着のように、その日の気分やウェアとのコーディネイトで乗る度に選んでみたくなる。そんな気持ちがどこからともなく湧いてくる、まるでブティックで洋服を選ぶときのような心躍るラインナップだ。

 

アルファレイズデザインがこだわりを注ぎ込み、ひとつずつ端正を込めてペイントした手作りの逸品となると、気になるのは価格であるが、なんと9,975円という驚きのプライス。これなら、2個3個と数が増えていきそうだ。
モータースポーツに打ち込んだ林氏だからこそ、安全性を疎かにはしない。ヘルメットの生産はすべてSG規格の認定工場で行い、デザイン性と価格面だけでなく、安全性と機能性のすべてを満たしている。「一人でも危険を避けることができ、間接的にでも大切な命を守ることが使命だ」と林氏は考えている。

space

豊富なカラーバリエーションは“選ぶ楽しさ”も味わえる。

「72」という数字にどんな意味が隠されているのか。

情熱を持ったペインターが全国から集まり、腕を磨いている。

名門としてのプライドをかけ、どんな製品も手抜かりはない。

遊び心あふれるデザインの数々。手にするだけで心が弾む。

トップとサイドにはゴールドリーフをイメージしたスピンドルカスタム加工を施したライン。このヘルメットは同社ペインターである島田英治氏によるもので、愛車VRSCF Vロッド・マッスルに合わせてデザイン・塗装されたものだ。じつは島田氏のVロッド・マッスル「愛してマッスル」は、2009年ハーレーダビッドソン・ジャパン主催のカスタムコンテストで優勝。プロペインターの高い技術力とデザインセンス、そして妥協を知らないこだわりの志が認められたのである。

こんなのが欲しかった!最新のヘルメットバッグとシールド

自らがライダーであり、バイクに乗る人たちを愛している林氏は、「バイクライフが快適かつ無限大に楽しく過ごせたらいいな」と常に考えている。そんな想いから生まれたのが、オリジナルヘルメットバッグとシールドだ。

 

「AB-01 ヘルメットバッグ」は、厚手の高級ボア材を生地に使用し、大事なヘルメットをしっかりと包み込む。外観はシンプルで、これなら電車にも乗れるし、ヘルメットを収納しないときは底板を折りたたむことでスリムなバッグに変身。スモールジェットタイプなら2個が入る収納力で、用途は広がりそうだ。また、ファスナー部にストラップがあり、グローブをしたままでも開閉できるなど、機能性も十分に考えられている点が憎い。ヘルメット専用袋と専用肩掛けストラップの付属も嬉しいかぎり。

 

バブルシールドはレンズ面が歪んでいて見えづらい……。そんな経験をした人もいるかもしれないが、「LIMITED BUBBLE SHIELD」ではシールドの湾曲を抑えることにより、よりクリアな視界を確保。グラデーション加工により路面変化をはっきり見えるようにし、安全設計としている点に注目だ。また、すべて「UVカット加工」済みで、表面はキズが付きづらい「ハードコート加工」が施されながら、万一の事故などの衝撃に備えて柔軟性を併せ持つ構造。試しに手で曲げてみたが、なるほど割れそうにない。こちらもカラーバリエーションが豊富なので、ヘルメットとのコーディネイトが楽しめそうだ。

space

もう少し大きいバッグが欲しい。そんな要望を叶えてくれた。

シンプルだから普段でも使える。機能を本気で考えた結果だ。

視界を確保し、割れを防止。機能性を追求したシールド。

CUSTOM72 JAM JET HELMET

手の込んだオリジナルヘルメットCUSTOM 72 JAM JETが登場!

さらに「72JAM JET HELMET」には、エアーブラシやグラデーションなどを使用した特別バージョン「CUSTOM 72 JAM JET」も用意されており、1万7640円〜1万8900円というリーズナブルな価格で用意されている。


日本屈指のカスタムペイント集団がひとつひとつ丁寧につくったヘルメットちは、全36色という豊富なラインナップ展開。キャンディ、ラップ、グラデーション、エアブラッシュ、フルメッキ、特殊塗料といったオリジナルペイントでしか味わうことのできなかった手の込んだ手法が、惜しげもなく注ぎ込まれた。端正に仕上げられたヘルメットは、まるで自分のためだけに塗られたオリジナルペイントのような個性溢れるグラフィックばかり。“自分らしさ”をアピールするにはうってつけのヘルメットになること間違いない。


オシャレに、安全に! バイクライフがますます楽しくなりそうだ。

space

オーダーメイドを感じさせるメッキの帽体たち。

「そうだったら面白いじゃないですか」アイデアは尽きない。

個性溢れるカラーは、まるで自分のためだけに塗られたよう。

 PICK UP!72 JAM JET HELMET

JF-11 SAMURAI JAPAN

メーカー希望小売価格: ¥9.975
(税込)

JF-12 WINNER

メーカー希望小売価格: ¥9.975
(税込)

JJ-06 ROCK&ROLL(BK)

メーカー希望小売価格: ¥9.975
(税込)

JCP-26 TORAIBARU GD/BKライン

メーカー希望小売価格: ¥18900
(税込)

次のページへ