カブ生活

ゆるカブ第二百十五回 ビーナスラインで奇跡のカブに出会えた~♪

掲載日:2026年05月24日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

ゆるカブ第二百十五回 ビーナスラインで奇跡のカブに出会えた~♪メイン画像

ビーナスラインの霧ヶ峰インターチェンジ(長野県諏訪市)は標高1,660m。五月晴れに恵まれて宇宙が透けて見えそうな青空です。

まるでタイムカプセルの郵政カブは“ちょこカブ”だった!?

雲一つない晴天に恵まれた5月17日(日)、八ヶ岳や富士山、南アルプスを見渡すビーナスラインの霧ヶ峰インターチェンジ駐車場で「霧ヶ峰バイクフェスティバル」が開催されました。このイベントの参加は車種の指定がなくて自由! 我らがカブとカブオーナー達も標高1,660mの高みへと上ってきます。「ゆるカブ」的には「どんな出会いがあるだろう」と、ワクワクしながら出かけてみました♪

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なんと、この郵政カブは走行距離が20,697km。払下げで手に入れたそうですが、とんでもなく低走行車両じゃありませんか! オーナーのUenomanさんから「昭和59年 52D」と伺いました。外装はレッグシールド以外はほぼ純正。シートもですよ! 50㏄を70㏄にボアアップし、ビーナスラインを自走で走ってきました。でね、現役で活躍していた頃はきっと「ちょこっと保険」という商品の営業で使われていたのでは、とUenomanさんの推察。一部の業界筋では“ちょこカブ”というキュートな愛称でも呼ばれたとか。わわわ、これは初耳です! 郵便配達で酷使されることなく、大事に温存されてきた郵政カブなのでしょうか!? まるで動くタイムカプセルだわ! 

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この鞄も郵政カブでリアルに使われていた本物です。右下の〒マークはエンボス加工が施されています。持ち手をハンドルポスト正面にある金属フックに吊り下げます。

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リアボックスはFRP製。とても分厚くて現在のボックスとは似て非なるもの。昭和時代の質実剛健な造りです。外装のロゴは本物に似せてご自身でデザインされたそうです。これ、街中で出会ったら本物だと勘違いしそう。

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(左上)巻き付け式のグリップヒーターは純正のまま。奥に見えるヒータースイッチのオレンジ色はホンダ車を乗り継いだ方にとっては懐かしい。昔乗っていたCB400Nのキルスイッチを思い出しました。“マヨネーズキャップ”と呼んでいたかな。 (右上)キーホルダーのチャームは集配の局員さんが被っているヘルメットと土管型の郵便ポスト。 (左下)シート下のタンクキャップはゲージ付き。ちゃんと機能しているそうです。容量は5Lで燃費は約30㎞/Lほど。ボアアップしているので燃費は期待できないのかもと。 (右下)リアボックスの蓋裏には「交通事故発生時の措置」のステッカーが貼られたままでした。

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会場ではトライアンフやロイヤルエンフィールド、インディアンモーターサイクルなどのブースが並び、ビーナスラインを走る公道試乗会は大人気。ほかにも国内外のカスタムやパーツ、オイルブランドのブースが並んでいました。ガレージセールをのぞいたら、カブとクロスカブのパーツリストが500円で売られていました。

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さて、こちらはC125で能登へキャンプ旅に出かけた帰りという“若”さんです。2019年式で走行距離は69,487㎞。この距離のほとんどがソロツーリングの旅に出かけたもので、見事に旅仕様になったC125です。

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ホムセンで手に入れたボードを使って拡張したレッグシールド。レッグの延長部分とサイドカバーにはカーボン柄のシートを貼っています。センターキャリアは載せているバッグに合わせて加工しているそうです。シートにはゲルザブを重ね、ともかく乗り心地よく走れるようにカスタムしています。

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フロントスクリーンは手持ちの品を流用したそうで、よく見ればこちらの金属部分もカーボン柄に。

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シートの後ろの金属製の箱(扉が開いた状態)は両サイドが開くようになっています。これ、ご自身で加工したワンオフなのだとか。テントポールなど長物を収納するのにピッタリです。リアボックスの上にはシートバッグを重ねて積載能力は抜群。バッグごとボックスの蓋が自由に開くようにもなっています。ファブリック製のサイドバッグをボックスの側面に吊る構造も新鮮で、ご自身の使い勝手をよくするためのカスタムですね。

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“若”さんは2029年8月に開催予定の「草千里」(熊本県阿蘇)に行くのが目標だとおっしゃって走っていかれました。

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イベントは午後3時に終了しましたが、霧ヶ峰の駐車場には名残を惜しむライダーがたくさんいました。この日、正式な発表はありませんでしたが、一日を通して千台以上のバイクとライダーが集まったそうです。

今回は「霧ヶ峰バイクフェスティバル」に出かけて稀有な郵政カブと旅仕様のカブに出会えました。郵政カブの“ちょこカブ”という愛称は初耳でして、その来歴を現場のナマの声(だと伺った)の情報などから妄想したり、オーナーさんと話すのはとても楽しかった。で、にわかに郵政カブへの興味もムクムクと湧き出してきました。カブの世界は深くて面白いです♪

※本記事は生前にご寄稿いただいた原稿を掲載しております。 松本よしえ様のご逝去に接し、心より哀悼の意を表します。BikeBrosマガジンズ 小松 男

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