絶版車全般
文/土山 亮  写真/絶版バイクス編集部
取材協力/T.R.カンパニー

T.R.COMPANY / 絶版車全般

掲載日:2009年09月11日 絶版大好きショップ探訪    

この記事はZeppan BIKES 2号掲載の記事を再編集したものです。

上質な絶版車が数多くそろうT.R.カンパニー
そこは絶版バイク乗りの社交場だった

東京都小金井市を東西に走る五日市街道を走っていると、やがて濃い緑色の大きな看板が目に入ってくる。そこがT.R.カンパニーだ。ここは国産から外車まで幅広い車種を取り扱う絶版バイクショップである。好きな人ならおそらく一度は耳にしたことのあるショップ名だろう。

代表を務めるのは高橋さん。かつて父親が経営していた八百屋さんからその屋号を引き継いだというT.R.カンパニーは、94年にバイクショップとしてスタート。当初はその頃高橋さんが熱を上げていたDAXやOHVのカブを中心に整備・販売を行っていたが、現在は国内外の絶版バイク販売を手がける「絶版総合ショップ」といった佇まいである。在庫車両を見てみると、ZやCB、Wなどの人気車種はもちろん、ハンターカブやYDS、バンバン、パッソルなど多彩で「◎△系ショップ」とカテゴライズ出来ないラインナップだ。

「私が免許を取ったのが昭和45年ですから、70年代の車両はオン・オフ問わずだいたい乗ってきました。いま店に並んでいるバイクは色んなジャンルがごちゃ混ぜだけど、基本的には全部私の好みなんですよ(笑)」。

身振り手振りを交えながら初対面でもとても気さくに話してくれる高橋さん。失礼かもしれないがバイクショップの社長さんというよりも、バイク好きの頼れる兄貴といった印象だ。そんな人柄もあってだろう、取材日は平日だったにも関わらず、夕方ともなるとあちこちからお客さんがやってきて、店内はあっという間ににぎやかな空間へと変わる。ビンセントコメットでぶらっとやって来た近所の人、SG250で乗りつけた超が付くほどのメグロマニアの女性ライダー、はたまた社長幼馴染のバイク仲間…。在庫車両のバラエティも豊富だが、遊びに来るお客さんの層も20代の若者から年輩の方まで実に幅広い。

「年に3、4回ほどツーリングも主催してますが、WにCB、マッハに外車、みんな自分が好きなバイクで来るから車種はもうバラバラ(笑)。でもだから面白い。それにお客さん同士も仲が良いんですよ。こうやって平日でもフラっと立ち寄ってくれますし」。

すっかり絶版バイク乗りの社交場になっている同店だが、アフターフォローも万全だ。末永く安心して車両と付き合ってもらうために、販売した車両のスペアパーツや部品取り車両もしっかりストックしてある。初めて絶版車を買うときは誰でも不安だが、そんな時こそ頼れるショップの存在が大きい。『信頼できる主治医』と楽しみを共有できる仲間、これから絶版車ライフ楽しみたいと考える人にとってT.R.カンパニーは安心と刺激を与えてくれるショップなのだ。

根っからの走り好き
T.R.カンパニーの代表 高橋さん

代表の高橋さんは、国産・外車ともに大好きな方。かつてはタイムトンネルの常連でもあり、現在は旧車レースの「レジェンド・オブ・クラシック」へ参戦中で、レース経験も豊富な根っからの走り好き。

WにCB、そしてXJと、この時代の国産絶版車は代表の高橋さんがリアルタイムで乗り回していた車両だけに思い入れも深いとか。当時はマッハにもかなり入れ込んでいたとのこと。

絶版車全般 Detail Check!

60年代のCBがあるかと思いきや、AX-1や400γがあったり。在庫車両はめまぐるしく変わるから、いつ来ても楽しめるだろう。また、原付や原2もバラエティ豊かなラインナップである。

60年代のCBがあるかと思いきや、AX-1や400γがあったり。在庫車両はめまぐるしく変わるから、いつ来ても楽しめるだろう。また、原付や原2もバラエティ豊かなラインナップである。

絶版定番車からちょっとマニアックな車両まで国産・輸入車問わずまさにバラエティ豊かな店内。そのどれもが良好なコンディション。目当ての車両があったとしても思わず目移りしてしまうだろう。

絶版定番車からちょっとマニアックな車両まで国産・輸入車問わずまさにバラエティ豊かな店内。そのどれもが良好なコンディション。目当ての車両があったとしても思わず目移りしてしまうだろう。

店舗2Fには部品取り用のエンジンが並ぶ。このほかにも部品取り車や各種パーツが所狭しと並べられている。もちろんこれらのパーツは、これまで販売した車両のためのストックである。

店舗2Fには部品取り用のエンジンが並ぶ。このほかにも部品取り車や各種パーツが所狭しと並べられている。もちろんこれらのパーツは、これまで販売した車両のためのストックである。

ショップ情報

住所/東京都小金井市関野町1-2-6

電話/042-386-606

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