掲載日:2017年07月18日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/バイクショップ ザッパー
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 23号』の『物件通信』を再編集したものです
1960年代初頭、カワサキ傘下となった目黒製作所のバーチカルツインを改良、進化させて1966年にデビューしたW1。北米市場で優勢を誇った外国車勢をライバルに開発されたOHV、624ccのエンジンを搭載。ニーグリップラバー付きメッキタンクを採用したオーソドックスなスタイルだった。
Z1が登場する1972年までは4ストローク最大排気量車だったW1は、ツインキャブのW1S、シフトチェンジペダルを右→左に変更したW1SA、フロントダブルディスクを採用した650RS(W3)と、カワサキのフラッグシップとして熟成された。また重要な輸出相手先であった北米向けに、国内仕様とは別にガソリンタンクを軽快な意匠としたW2SSやW2TTといった派生モデルがあったのもW1の特徴だった。
ザッパーのW1は、浜松W1クラブのメンバーが長く所有していた車両で、右チェンジのW1SをベースにW2SSグラフィックのタンクを装着。重厚感の漂うW1とはひと味違う、軽快な雰囲気が印象的だ。