龍飛岬と岩木山

掲載日:2017年05月26日 ツーリング情報局東北エリア    

走行エリア/青森県  レポーター/TAKUMAさん
※このレポートは BMW BIKES Vol.76 (2016年09月15日発売)掲載の『BBC Report』を再編集したものです。

龍飛岬と岩木山の画像

穴場のキャンプ場と言える「岩木青少年スポーツセンター」、広大で景色良し、さらに施設内の温泉がやたら気持イイ。料金も格安。敷地内への入口が分かりづらいので迷ったらすぐ電話しよう。■岩木青少年スポーツセンター/青森県弘前市常盤野湯段萢1-2 TEL/0172-83-2338

避暑プラス「嶽きみ」堪能のため
津軽半島最北の地を行く

津軽半島最北に位置する龍飛岬。さすが本州北の果て、荒々しい崖が連なる豪快な風景と谷間を吹き抜ける強風はその名のとおり龍が飛び交うかのごとし……。メッシュジャケットさえも暑苦しい8月、避暑地として今年もココに涼みに行くことにします。

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龍飛岬へと続く道。岬を登って行くように海岸線から長く伸びる道はまるで竜の姿そのもの。この絶景に出会い、そして走るためなら、はるばるこの北の地を訪れるのも悪くはないだろう。

いつもは往復600キロ弱の日帰り強行ですが、今年は余裕をもって岩木山の麓でまったりキャンプ。それにしてもこのキャンプ場、平日という事もありますが、まるでゴルフ場を借り切ったような贅沢感。バイクは芝生に乗り入れ可能。振り返れば岩木山がそびえ立つ絶景までついています。

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竜飛ライン展望台付近の絶景ポイント。日本海をバックにうねる竜のような道がいかにも竜飛岬らしい。バイクと共にこの風景を撮りたいのなら、展望台ではなくそのすぐ下にあるこのポイントがおススメ。

この季節、岩木山まで来たならこの地で獲れるとうもろこし「嶽きみ」を忘れてはいけません。かぶりつくと驚くほど甘く、そしてジューシィーな味わいにテンションも急上昇。パニアケースに詰めるだけ買ってしまいました。

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夏の岩木山の名物「嶽きみ」、毎年8月中旬から10月上旬には百沢地区から嶽地区・湯段地区の道路沿いに多くの「嶽きみ」の露店販売が行われている。2Lサイズをおもいっきりカブリ付こう。

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道中、五所川原の観光名所「斜陽館」に立ち寄る。国の重要文化財建造物に指定され、明治期の木造建築物としても貴重な建物。■太宰治記念館「斜陽館」/青森県五所川原市金木町朝日山412-1

翌日、龍飛岬へ向け北上します。太宰治に由来する斜陽館を見学し、十三湖高原を越えると徐々に荒涼とした風景が広がってきます。岬が見えてくる場所まで来るとそこはもう龍の巣。岬のエッジを削るように吹く強風は、重いGSを左右に揺らし、涼しいどころか寒さすら感じます。灯台近くまで続く龍飛ラインは、岬の小高い位置を走るルートで、豪快なカーブとアップダウンの連続が迎えてくれます。この道自体がまるで龍の背を走っているかのようにも思える心躍る快走ルートです。この地は何度訪れても飽きることがなく、毎年一度は、この風と龍に逢いたくなる場所です。岬近くにも綺麗なキャンプ場や道の駅があるので、そこを起点に津軽半島を楽しむのも良いでしょう。龍飛岬はライダーを裏切る事のない、国内屈指の夏のツーリングスポットといえるでしょう。

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津軽半島は縦にとにかく長い、あちこち寄りながら一般道を走るのも良いが、一気に移動したい人には広域農道がある。しかもほぼ直線で全長20キロ以上!Googleマップなどで十三湖海沿いを拡大して見ると発見できる。

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