オススメ高原ルート

掲載日:2008年06月27日 ツーリング情報局甲信越エリア    

日本の屋根と呼ばれる信州の
高原ルートをご紹介します

イメージ皆さんこんにちは、コジローです。2回目のレポートとなる今回は、“日本の屋根”と呼ばれる夏の信州、とっておきの高原ルートをご紹介いたします。私の大好きなツーリングコースですので、皆さんもぜひ走ってみてください。スタート地点は上信越道「東部湯の丸IC」近くの道の駅「雷電くるみの里」から。烏帽子岳から浅間山へ連なる山裾を通る「浅間サンライン」を走り、一路軽井沢へ向かいましょう。このルートは少し高台を走っており、左手には山々が、右手には小諸市が一望できる快走路です。30分程走ると、軽井沢近くの国道18号に出てきます。ここまで来ますと空気が少し変わってきて、汗ばんだヘルメットの中も涼しく感じられるはず。軽井沢が近くなってきたことが涼しさからわかる、気持ちのいいコースです。

イメージ国道18号を中軽井沢方面へと向かい、中軽井沢駅より国道146号へ入ります。避暑地らしい林や別荘の中を浅間山方面へ一気に駆け上る、気持の良いコーナーが続くルートです。頂上の「峰の茶屋」から道は二手に分かれ、そのまま国道146号を走るには右へ、直進すれば「鬼押しハイウエイ」に入ります。今回は直進することに。料金所で150円を支払い、「浅間白根火山ルート・鬼押しハイウエイ」を走りましょう。ここは、浅間山が間近で見られ絶景。また、「嬬恋パノラマライン」への入口が分かりやすいルートでもあります。左手に浅間山の雄大な姿を見ながら、何kmも続く解放感一杯の直線を走って行くと、過去の浅間山の噴火の跡を残す、溶岩だらけの「鬼押出し園」があります。溶岩の中を歩く遊歩道などがあるので、興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

イメージ広大な敷地に広がるキャベツ畑
南北パノラマラインを走ります

鬼押出し園を過ぎ、しばらく走ると2つ目の料金所です。ここで250円を支払い、1km程走って左折。県道235号に入りましょう。高原らしい涼しげな林の中を数km走ると「パルコール嬬恋」というゴルフ場があります。そこを過ぎると、左手にパノラマラインの小さな看板がありますのでそこを左折してください。ここからが「嬬恋パノラマライン南ルート」です。入り口が分かりづらいので、看板を見落とさないように注意して下さいね。パノラマラインに入りますと、浅間山の麓から続く広大な面積の中に一面のキャベツ畑が広がります。太陽を一杯に浴びた広大なキャベツ畑の中を、景色を楽しみながらゆっくり走ってみて下さい。

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基本的に、南北パノラマラインは農道ですので、時折走っている大型の農作業車両やそれが落とす土などがありますので走行にはご注意下さい。それと、給油場所や自販機などが草津までほとんどありません。軽井沢で飲み物を購入し、給油しておく方が良いでしょう。しばらく走ると、県道94号、国道144号を横切ります。国道144号を超えた先からが「パノラマライン北ルート」です。北ルートは南ルート同様、広大なキャベツ畑や点在する集落を抜ける快走路で、有名な草津温泉の近くまで走ります。国道292号に突き当ればそこは草津です。時間があれば、温泉街の有名な湯畑などに立ち寄っても良いでしょう。

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さて、ここからは標高を一気に1000m近く駆け上がる志賀草津ルートです。5月までは冬期通行止めのルートで、もっとも標高が高いところだと2000m超にまでなる、正に天空へ続く道。タイトなコーナーの連続で、そこを抜けて行くと徐々に背の低い高山植物が茂るようになってきます。時折匂ってくる硫黄臭や、岩肌から噴き出す蒸気の非日常的な風景に、白根山が火山であることを実感します。やがて頂上のレストハウスに着き、ここでバイクを降りて白根山頂上の湯釜「火口湖」を見てみましょう。駐車場から数百m歩きますが、霧が無ければエメラルドグリーンの美しい湖が出迎えてくれることでしょう。志賀草津ルートは標高2000mを超えるため、夏でも気温が低く、寒いぐらいなので上着を持って行くことをお勧めします。

“幻のラーメン”を食した後に
関田峠で絶景を満喫

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ここから日本の国道で最高の標高地点を抜け、そこから下るルートを走ります。冬はウインタースポーツで賑わう志賀高原を抜け、中野市に向かってみましょう。途中、北アルプスの眺望や湿原を見ながらタイトなコーナーが続くルートを下っていきます。中野市から国道292号に入り飯山市方面へ向かいましょう。国道292号から一度国道117号へ入り、そして県道95号へ入ります。飯山線と沿って少し走ると地元の友人が教えてくれた「ときわや」で少し遅めの昼食です。ここでは友人お勧めの「幻のラーメン」を頼みました。他メニューも美味しそうでしたが、このラーメンは鶏ガラスープの醤油ダレで、シンプルですが懐かしい中華そばという感じ。最近のこってり系とは違い、幻のラーメンのネーミングが実感出来る一品でした。

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空腹を満たした後、再び県道95号を上越方面に向かいます。道中に通る「関田峠」は、かつて上杉謙信公が川中島の合戦に往来したルートです。交通量は少なく途中狭路もありますが、舗装も綺麗で良く整備された道です。頂上付近には森林浴のできる遊歩道や、なぜか浅間山荘事件のおりに使われた鉄球と、映画「突入せよ」の撮影で使用された鉄球が、「現状打開の鉄球」と名付けて設置してありました(笑)。峠の途中からは越後高田平野や、天気が良ければ佐渡島や能登まで一望できる景色を眺めることができます。戦国の頃、宿敵武田信玄公との戦の必勝を胸に、馬上揺られる上杉謙信公に思いを馳せて走るのも良いでしょう。そのまま板倉に向かい田園の中の快走路を抜けると、国道18号に出ます。このまま日本海に向うのもいいですが、私は妙高高原を抜け信州を目指しました。時間があれば、妙高赤倉温泉や、北信濃の温泉あたりに宿を取り、妙高高原から戸隠・飯綱などの高原を走ってみても良いでしょう。

スポット紹介

雷電くるみの里

住所/長野県東御市滋野乙4524-1

電話/0268-63-0963

営業/食事7:00~19:00 ショップ8:00~19:00

休日/年中無休

ときわや

住所/長野県飯山市大字常盤984

電話/0269-62-3802

営業/11:00~14:30、17:00~20:30

休日/月曜

コジロー
プロフィール
コジロー

長野県在住の43歳、職業は会社経営。バイク歴25年のベテランライダーで中型、大型の国産バイク、BMWなどを乗り継ぎ、現在の愛車はハーレーFLSTFとFLHX。忙しい職場で日々過ごしつつ、週末はどこを走るか、に心を躍らせる日々。

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